おまとめローンで審査に落ちる理由・原因は?ブラック入り?
おまとめローン(返済計画再編のための融資)の審査に落ちる理由―。これは基本的に「普通のキャッシング審査で落ちる理由」と同じです。年収が少ない、職業が不安定…などですね。
ただ、通常のキャッシングとは審査落ちの理由が違う部分もあります。ここではその違いを中心にまとめます。
通常のキャッシング審査と違う、審査落ちの理由
通常と違う理由・原因のみ一覧にすると、下の通りです。
- 借入総額が多くても、あまり関係ない
- 借金件数が多くても、ある程度は大丈夫
…ということです。つまり「借入総額・借入件数」がそれほど重要ではないということですね。
そもそも、多重債務者のためのローンである
そもそも、おまとめローン(返済計画再編のための融資)というのは「多重債務者」のためのローンです。ということは、借入件数が多いのは当たり前なので、別にいいんですね。そしてキャッシング総額が多いのも、件数が多い以上、当然でしょう。
ということで、通常のキャッシングではこれらの審査が重要になるのですが、おまとめローン(返済計画再編のための融資)だと「さほど影響しない」のです。では、何がおまとめローン(返済計画再編のための融資)の審査結果に影響するのか―。
借入状況以外の審査条件が、より重視される
借金件数・借入総額が重視されない以上、その他の審査条件がより重視される…ということになります。
- 年収
- 職業
- 自宅情報
- 個人信用情報
…などですね。特に重要なのは、通常のキャッシング審査と同様「個人信用情報」です。要は「実際に返済できるか」という実績がすべてなわけですから、これはおまとめローン(返済計画再編のための融資)の審査でも変わりません。
(この「能力よりも実績がすべて」というのは、実社会の出世ともよく似ていますね)
というように個人信用情報(クレジットヒストリー)を最重要としつつ、その他の年収などもしっかり見る…というのがおまとめローン(返済計画再編のための融資)の審査です。審査のレベルは、基本的に普通のキャッシングよりも厳し目と考えてください。
おまとめローン(返済計画再編のための融資)の審査基準は、通常より厳しくなる
おまとめローン(返済計画再編のための融資)というのは、「多重債務者」という、「一番危険な申し込み者」に対して融資するわけです。しかも借入総額も大きいわけですから、当然業者としては「かなりのリスクを背負う」ということになります。
そのため、通常の単独のキャッシングの時より、審査はだいぶ厳しくなります。しかし、普通だったら超えられない貸金業法第13条の2第2項の規定の壁(年収の3分の1の壁)を超えられる点など、見方によっては「審査が甘い」と言えるかも知れません。
消費者金融のおまとめローン(返済計画再編のための融資)は対面審査が必要
もう一つ、通常のカードローンの審査との大きな違い―。それは、消費者金融のおまとめローン(返済計画再編のための融資)の場合「顔が見える審査」が必要ということです。
- 来店審査
- 自動契約機
このどちらかですね。自動契約機は「無人契約機・ローン契約機・契約ルーム」などともいいます。これはテレビ電話でオペレーターさんに顔を見せながら審査するので、対面審査に入るわけですね。
通常の消費者金融の審査ならこのような条件はないのですが、おまとめローン(返済計画再編のための融資)は審査が厳しくなるので、このように対面が必要なのです。アイフルの契約ルームはテレビ電話ではないので、顔が見えませんが、この場合はどうするのか。
アイフルは、審査後の契約で来店が必要
アイフルは審査時に契約ルームで対面審査ができない―。その分「審査が終わった後の契約手続き」で、店舗に直接出向く必要があります。郵送でもOKですが、最短即日借り入れしたい場合は来店のみになります。
(郵送だと1週間はかかるので、来店の方がいいでしょう)
というように、審査の時は対面でなくても契約手続きなどで必ずどこか「対面審査がある」というのが、おまとめローン(返済計画再編のための融資)の審査の特徴です。銀行カードローンの場合このような条件はない場合もありますが、対面しなくても審査自体が厳しいです。
対面審査で挙動不審だと、審査落ちする
当然ですが、対面審査では「雰囲気」も重視されます。別に感じが良い…などは求められていませんが、要は「不審者ではないか」ということです。キョロキョロと挙動不審にしていると「やましいことがありそうだ」と、厳しく審査されます。場合によっては借り入れ不可となることもあるでしょう。
このように「申込み時の挙動を見られる」というのも、おまとめローン(返済計画再編のための融資)と通常のカードローンの審査の違いです。これも独自の「審査落ちの理由」になるかも知れません。
…というように「こうしたら審査に落ちる」という原因や理由を書いて来ましたが、基本的には「普通なら大丈夫」ということです。もし消費者金融のおまとめローン(返済計画再編のための融資)でもダメだった場合、任意整理・個人再生などの債務整理をすることをおすすめします。
ブラックリスト入りは、おまとめローン(返済計画再編のための融資)の審査に通らない
おまとめローン(返済計画再編のための融資)の審査に落ちる原因や理由…というのは、ここまで書いてきた通り、いろいろあります。しかし、これらの理由や原因については「絶対に落ちる」というものばかりではありません。「一応、このような状況・条件だと、おまとめローン(返済計画再編のための融資)の審査でも落ちやすいし審査に通りにくいけど、絶対に落ちるとは限らない」と言うものが大部分です。
しかし「これだけは絶対に、おまとめローン(返済計画再編のための融資)の審査に通らない」という条件・シチュエーションもあります。それが見出しの通り「ブラックリスト入りしている」ということです。
キャッシングの審査のブラックリストとは?
ブラックリストという単語の意味は誰でもわかるでしょう。問題は「カードローン・キャッシング・消費者金融の世界では、どのような状況・条件がブラックリスト入りに該当するのか」ということですね。これは、個人信用情報に下のような内容が記録されている人、となります。
- 債務整理
- 強制解約・退会
- 重度遅延
- 代位弁済
この4つです。要は返済トラブルのことで、キャッシングの専門用語では「事故情報・異動情報」と言われます。これが、JICC・CIC・KSCなどが記録している個人信用情報の中に記載されている…という状態だと「ブラックリスト」となります。
債務整理から5年~10年は、おまとめローン(返済計画再編のための融資)の審査に通らない?
おまとめローン(返済計画再編のための融資)で返済計画の再編をしようとしているということは、現時点で借入超過者・多重債務者ということです。そして、こうした方は当然ながら、通常のキャッシングの利用者よりも「過去に債務整理をしていた」という割合が高くなります。債務整理というのは、具体的には下のような内容です。
- 過払い請求
- 任意整理
- 自己破産
- 特定調停
- 個人再生
基本的にはキャッシング残高や利息を一部カット・減額・免除してもらうというものですね。過払い金の返還請求については、払い過ぎた利息が戻ってくるという、この10年ほどブームになっていたものです。自己破産についても「借金がチャラになる」ということで、ドラマや映画などの影響で、知っている方も多いでしょう。
個人再生というのは「最大で、借入総額が5分の1になる」というものです。法的には最大で10分の1まで減額できるのですが、これはあくまで「3000万円以上の借り入れがある人のみ」となっています。1500万円までは「5分の1」なので、普通の人はこれが最大の減額幅ということですね。
何はともあれ、個人再生であればかなりの借入超過者・多重債務者であっても、キャッシング残高を大幅に減らすことができます。おまとめローン(返済計画再編のための融資)の審査で落ちてしまった場合には、個人再生によって借り入れ・借金の残高を減らす…という方法もアリでしょう。
そして、これらの債務整理の情報についてですが、自己破産は最長10年、その他の債務整理は最長5年、個人信用情報に記録されているという風に言われます。(今後変更があるかも知れませんが、今のところはほぼそうなっています)
そのため、過去に債務整理をしたことがある人は、その履歴・事故情報・異動情報が、5年~10年残ってしまっている…ということなんですね。この個人信用情報の異動情報・事故情報が消えない限り、ずっとブラックリスト入りしているということになるので、おまとめローン(返済計画再編のための融資)の審査にも通らなくなってしまう…ということなのです。
その他のブラックリストも、大体5年
ここまでは債務整理のブラックリストの記録が、何年残るか、どのくらいの期間記録されているのか…ということを書いてきました。その他のブラックリストである「強制解約・退会、代位弁済、長期延滞」についてですが、これらは大体5年と言われています。
「強制退会・強制解約」というのは、そのままなのでわかるでしょう。重度の遅延があったり、あるいは規約違反などがあった時に、強制的にそのクレジットカードや銀行カードローン・消費者金融などのサービスを退会させられる…ということですね。このように強制解約・退会になった場合、そのキャッシングブランドでは二度と、おまとめローン(返済計画再編のための融資)でも普通のキャッシングでも、審査に通ることはありません。これは「内部ブラック・社内ブラック」と呼ばれるものです。
逆に、強制退会・強制解約になった消費者金融・銀行カードローン、あるいはクレジットカード会社以外で申し込むのであれば、個人信用情報から記録が消える五年後であれば、審査に通る可能性も出てきます。ただ、過去に強制退会・強制解約になったような人の場合、それ以外の部分でも小さい遅延・延滞があったりと、全体的にクレジットヒストリーがあまり良くないので、ブラックリスト入りしていなくてもおまとめローン(返済計画再編のための融資)の審査に通らない…ということは十分にあると思って下さい。
代位弁済とおまとめローン(返済計画再編のための融資)の審査
代位弁済もブラックリストの条件の一つですが、この代位弁済を過去に経験した人も、やはり消費者金融・銀行カードローンのおまとめローン(返済計画再編のための融資)の審査は通過できないことがほとんど…という風に考えて下さい。代位弁済というのは、簡単に書くと「返済不能になった」ということです。その経験がある人は、それが審査落ちの原因・理由になる…ということです。
代位弁済というのは、文字通り「代わりに返済してもらう」ということです。もしこれが「親や友達に、肩代わりしてもらう」ということであれば問題ないのですが、大抵は「保証会社」が代わりに返済しているわけですね。保証会社というのは、保証人の会社版ですが、彼らが「仕事として」連帯保証人などになってくれるから、アパート・マンションなどの賃貸物件も借りることができるのです。また、クレジットカードやキャッシングの審査の場合も、同様にこの保証会社が連帯保証人の代わりになって、お金を借りることができるようになっています。
ということは、万が一その消費者が返済不能・貸し倒れになったら「保証会社が代わりに返済する」ということなんですね。これを「代位弁済」といいます。つまり、ブラックリストの情報としての代位弁済は「親兄弟などが代わりに返済する」というのとはまったく違い、要は「深刻な貸し倒れ」なのです。そこまで行ったことがあるという意味で、これはかなり大きな返済トラブル・ブラックリストとされるわけですね。
このような履歴があったら、当然おまとめローン(返済計画再編のための融資)・借入先の変更のための融資の審査も通過できません。もちろん、普通のキャッシングの審査も通りません。代位弁済にしてもその他のブラックリスト入りの条件にしても、これらの事故情報・異動情報が記録されているという覚えがある人は、おまとめローン(返済計画再編のための融資)はしばらく諦めるようにして下さい。
(おまとめローン(返済計画再編のための融資)で返済計画の再編をするのは無理でも、債務整理ならできる可能性があります。)