中小の消費者金融でキャッシングを利用するメリット・利点は?
中小規模の消費者金融を利用するメリット。これは、まとめると下の通りです。
- 実力のあるフリーランスの人などが申し込みやすい
- 地元で知られている自営業の人などが申し込みやすい
- その他、人間的な配慮をしてもらえることがある
ということです。以下、詳しくまとめます。
実力のある自営業が申し込みやすい
基本的に、大手のカードローン業者の審査では、すべてが機械的に判断されます。そして自営業は「職業的にマイナス何点」となっており、その時点ですでに不利です。
たとえば「自営業の年収300万円は、サラリーマンの年収200万円に該当」というような感じですね。あくまで一例ですが、このように「自営業」というだけで、とかくマイナス評価をされるのです。自動的に。
中小業者だったら、中身を見てくれる
これに対して、中小業者のキャッシング審査は「人間が行う」部分が多くなります。つまり、同じ個人事業主・自営業・フリーランスという肩書であっても「その人がどんな事業をしているのか」ということを、詳しく見てくれる可能性があります。(あくまで可能性ですが)
たとえば「岸本斉史」という人が、借り入れを申し込んで来たとします。自営業で、よりによって「漫画家」という、最も不安定な職業です。
今年の収入証明書がない場合、大手業者の審査だったら確実にアウトでしょう。しかし、中小業者だったら「この人はどんな漫画家なのか」というところも、審査してくれます(人間が審査しているので)。
そして、気づいた人もいるでしょうが、この方は「NARUTO」の作者さんです。たとえば連載開始後1年未満だったら、まだ収入証明書はなかった(もしくは少額だった)でしょうが、「この人は大化けする」というのは、すぐにわかったはずです。
実際、岸本先生が結婚された女性は、歯医者さんの受け付けで、この名前を見て「もしかして、NARUTOの作者の人では?」と思って声をかけられたそうです。
…というような「人間的な審査」が、中小業者の場合はあり得るわけです。実際、対面や電話でかなり長時間いろいろ質問されることもあるので、何かアピールできることがあれば、そこでできます。
ということで実力があるフリーランス・自営業・個人事業主の人にとっては、「むしろ中小業者の消費者金融の方が申し込みやすい」ということもあるわけですね。
地元で知られている会社経営者も申し込みやすい
また、全国的にはまったく知られていなくても、その地元だったら知られている優良企業、というのもたくさんあるでしょう。私の地元でもありました。
地元で何か工事をしていると、大体受注企業がそこなのです。工事現場のフェンスに書かれている説明文でも読まないかぎりわからないことですが、こういう「地味に、地元で有名な企業」というのは、結構あるんですね。
そういう企業の場合、全国規模でキャッシングをしているカードローン業者よりも、地域の貸金業者の方がいいのです。「ああ、A社の社長さんですね。まったく問題ないです」と一気に数百万円融資してくれることも、よくあります。
もちろん「そこの社員」という場合も同じ。とにかく無名の優良企業がしっかり審査してもらえるというのが、中小の消費者金融のメリットなのです。
その他、人間的な配慮をしてもらえることも
これはめったにないケースですが、場合によっては「人間的な配慮」をしてもらえることもあります。また有名人の例を出しますが、たとえば天才音楽プロデューサーの、小室哲哉さんの例で考えてみましょう。
小室さんは例の事件を起こしてしまったし、今でも億単位の借金を返済中です。また、一時期は港区税務署の税金を滞納されていたという話もあります。
こういう状態では、大手の消費者金融や銀行カードローンの審査は通りにくいでしょう。機械的に「滞納者」とか「前科者」と判断されてしまうからです。
しかし、じゃあ小室さんに融資しないのが正しいかというと、おそらく「融資した方がいい」と思う人は多いでしょう。何しろ、天下の小室哲哉です。今後またスターをプロデュースするかも知れないですし、何より小室さんがどんな人脈を持ってきてくれるかわかりません。
…と、さすがに小室さんはすごすぎる例ですが、このように「全体的に、人間的な配慮をしてもらえる」という利点が、中小の消費者金融のキャッシング審査にはあるわけです。
さすがに慈善事業ではないので、メリットがない人に対して融資することはなかなかないでしょうが、それでも大手の消費者金融より「人間らしさ」がある可能性はあります。
ただ、中には闇金業者のような悪質なサラ金もあるので、その点は重々注意してください。