JICC(日本信用情報機構)のファイルM・D、照会記録開示書の見方

審査

2016.03.15

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JICC(日本信用情報機構)の信用情報の見方―。これは、ポイントをまとめると下のようになります。

  • 開示請求すると「3種類」のファイルが送られてくる
  • ファイルD・ファイルM・照会記録開示書の3種類
  • 借入時と住所が違っている場合、情報が出ないことがある

…ということです。以下、詳しくまとめます。

JICCの3種類の信用情報

日本信用情報機構の3種類の個人信用情報は、下の通りです。

  • ファイルD
  • ファイルM
  • 照会記録開示書

この内、ファイルD・ファイルMは両方「信用情報記録開示書」といいます。まずこの2つの違いから説明します。

ファイルDとは?

ファイルDは主に、下の2つの借り入れ・返済に関する情報を管理しています。

  • 消費者金融
  • クレジットカード(キャッシング)

同じクレジットカードの借入・返済情報でも「ショッピング」は扱っていないわけですね。現金で借り入れする方の「キャッシング」の履歴を扱っているわけです。

このファイルDの中には「債権情報」という欄があります。ここにはその人に融資してきた「債券会社」の一覧」があります。

債券会社一覧の内容

この「債券会社一覧」には、どんな内容が記録されているのか。これは、箇条書きすると下のようになります。

  • 契約日
  • 利用可能枠
  • 出金額(借り入れした金額)
  • 残高(今借りている分、借りられる分)

そして、これらに加えて最も重要な「異動情報」があります。これは「異参サ内容・異参サ発生日」という項目名になっています。

異参サ内容・異参サ発生日とは?

この戦時中の暗号のような文字を見て「?」と思う人は多いでしょう。これは、

  • 異参…異動参考情報
  • サ…サービス情報

の略です。それぞれの「内容」と「発生日」を記録しているわけですね。

ここを見れば、自分がJICC(日本信用情報機構)でブラックリスト入りしているかどうかわかります。

ファイルMの内容は?

次に、もう一つの信用情報記録開示書である、ファイルM。これには何が書かれているのか。内容は下のようになります。

  • クレジットカード(ショッピング)
  • 携帯電話の分割払い
  • 自動車ローン(分割払い)

などです。主に「買い物に関する借入・返済の履歴」と考えていいでしょう。先ほどの「ファイルD」は「現金の借入・返済の記録」といえます。

JICCのファイルMは、毎月内容が更新されます。CICのように「24ヶ月分、すべての記録が載っている」というわけではありません。そのため、過去に返済トラブルを起こしてしまった人にとっては、CICよりJICCのシステムの方がありがたいでしょう。

(過去の事故情報・異動情報の記録が消えていますからね)

ただ、逆に言えば「自分がどういう理由でキャッシング審査に落ちているか」は、これだとわからない可能性がある、ということです。(記載されていない過去の記録に、問題があるかもしれないですからね)

ということで、自分がカードローン審査に落ちる原因を知りたい人の場合、JICCだけではなく、CICにも開示請求をする必要があります(した方が確実です)。

照会記録開示書とは何?

最後の1つの書類「照会記録開示書」とは何か。これは「業者があなたの信用情報をチェックした履歴」です。つまり「勝手に個人信用情報を見られていないかどうか」がわかります。

もっとも、貸金業者も暇ではないので、特に意味もなく赤の他人の個人信用情報を見たりはしません。これはあくまで「その人が借入審査を申し込みした時」です。

つまり「この人は、どのくらいカードローンやクレジットカードの審査に申し込みしているか」ということが、この照会記録開示書でわかるんですね。

同時申込み・多重申し込みはNG

こうして業者に「審査申込みの履歴がわかる」ということは、キャッシング審査の多重申し込み・同時申込みはすべての業者・ブランド・銀行に共有される、ということです。

いくつもの業者に同時に申し込んでいたら「ああ、この人はお金に困っているな」と見破られてしまいます。

それでも信用に足るだけの年収や職業があれば別ですが、大抵の人はそうではありません。そのため、「確実に借りたい」と思って同時申込みしていたのに「逆にキャッシングできない」という事態にもなります。

最悪の場合、ブラックリスト入りすることもあり得るので、消費者金融などのカードローン審査に、同時に申し込みしたり、連続で申し込みしたりすることは控えましょう。

住所などが変わった場合は、注意

JICC(日本信用情報機構)に情報請求する前に、住所などが変わっていた場合は要注意です。新しい住所と、今の名前で個人信用情報を請求しても「該当する人はいません」という返事になるからです。

  • 氏名
  • 住所
  • 生年月日

などの情報がすべて一致して初めて、個人信用情報機関は開示請求に応えてくれるんですね。もし住所や名前が違っていたら、開示請求はできないのです。

  • 借り入れした後引っ越した人
  • 結婚して、苗字が変わった人

などは、特に注意してください。


以上、JICC(日本信用情報機構)の個人信用情報の見方をまとめました。参考にしていただけたら幸いです。

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