キャッシング審査に通らない人は、ブラックリスト入りしているかも?

ルール

2015.09.16

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キャッシング審査に何度申し込んでも落ちる人。しかも心当たりがないという人は「ブラックリスト入りしている」可能性があります。ブラックリストはごくまれに「間違い」で入ってしまっていることもあるので、確認してみましょう。

キャッシングのブラックリストとは何か?

簡単にいうと「返済トラブルの記録」です。下のような内容が記録されています。

  • 重度の遅延・延滞
  • クレジットカードの強制解約
  • カードローンの強制退会
  • 審査落ちの記録
  • 債務整理(個人再生・自己破産など)

…という記録です。これらのマイナスの記録を「事故情報・異動情報」と言いますが、それのことを俗に「ブラックリスト」というわけです。正式にブラックリストというものが、キャッシング審査の世界にあるわけではありません。

どこに記録されているのか?

これは「個人信用情報」というデータです。個人信用情報を管理する組織を「個人信用情報機関」といいます。日本では、下のような機関があります。

  • JICC
  • CIC
  • 全国銀行個人信用情報センター

それぞれの業者・ブランド・銀行によって、個人信用情報を照会する組織が違うこともあります。そのため、「JICCには履歴があるけど、CICにはない」という場合、CICに業者が照会したら、「審査に通る」ということもあります。

JICCとCICの管轄は大体同じですが、全国銀行個人信用情報センターのみ違うことが多いので、この2グループの間でズレが生じることが、たまにあります。

自分がブラックリスト入りしているかどうか、確認する方法

自分のクレジットヒストリーがブラックリスト入りしているかどうか―。この確認は「開示請求」によってできます。先に書いた3つの組織に請求するんですね。

請求のやり方は、それぞれの組織で違います。しかし、JICCとCICはパソコンで請求できるので、それが一番簡単でしょう。全国銀行個人信用情報センターは「郵送のみ」となっていて、少々面倒です。

とりあえず、全国銀行個人信用情報センターまで確認しなくても、JICC、CICのどちらかを確認するだけでも、自分のクレジットヒストリーはほぼ全部わかります。ということで、このどちらかをおすすめします。

(JICCの方が記録されている情報が多いので、JICCの方がいいでしょう)

間違ってブラックリスト入りしていたら、どうするか

明らかに間違いという事故情報が、個人信用情報に記録されていた場合―。これはその組織に連絡して、削除してもらいます。もし本当に間違いだったら、審査した後に削除されます。

間違いということは「何もなかった」可能性が高いので、なかなか証明は難しいかも知れません。しかし、もし証明できる資料があったら、それを一緒に提出しましょう。

たとえば「2015年8月に遅延・延滞した」という記録があった場合―。8月の返済日に遅れず銀行引き落とししていたら、その利用明細が記録になります。

というような資料も添付しつつ間違いを指摘すれば、すみやかに修正してもらえるでしょう。どのくらいで修正されるかは内容によりますし、資料の確かさにもよります。とりあえず、誤ってブラックリスト入りした場合も、訂正する方法はあるということです。

気づかないうちに返済事故を起こしていることがある

実は、こうした返済トラブルというのは、気づかないうちに起こしていることがあります。よくあるのが「携帯料金の支払い遅れ」です。

「携帯料金までブラックリストに入るの?」と思うかも知れません。このくらいだと皆やっているし、借金ではないので関係ないと思うでしょう。

携帯電話本体の分割払いをしていた場合

たとえば携帯電話の本体を買い換えた時―。それを分割払いにして「月々の携帯料金に含む」というルールにした人は多いでしょう。そして、その料金の支払いが遅れたら、どうなるでしょうか―。

これは、「携帯料金の遅れ」というだけでなく「分割払いの遅れ」にもなるのです。分割払いは立派な借金ですから、その返済に遅れたということは、個人信用情報に記録される対象になるのです。

もちろん、1週間などそのくらいの短期間の遅れだったら問題ありません。しかし、これが1ヶ月以上になると、事故情報として記録されることがあるのです。

「キャッシングとかした覚えがないのに、何でブラックリスト?」と思ったら、携帯電話の分割払いの支払いを疑ってみてください。

奨学金やクレジットカードの返済遅れも記録される

次に多くの人が返済の遅延・延滞をしてしまうのが、奨学金とクレジットカードでしょう。特に奨学金には、日本学生支援機構のお金ということで、お役所
に払うお金のようなイメージがあるため、ついつい遅れてしまう人が多いと思います。

実際、現時点で約3分の1の利用者が、延滞しているとのこと。「過去の遅延した人」ではなく「現時点で遅延している人」ですから、相当な数です。

また、クレジットカードの返済も同じように、「数ヶ月連続で、数日遅延・延滞した」というような人も多いでしょう。こうした連続での遅延・延滞は、しばしばブラックリスト入りの対象になります。

ということで、意外と「大したことない」と思っていた内容で、事故情報・異動情報が記録されている…ということもあるのです。クレジットヒストリーは文字通り「信用の歴史」ですが、信用を積み重ねることの難しさがわかるでしょう。

ブラックリスト入りしても、借りられるカードローンはある?

ブラックリスト入りしているけど、キャッシングの審査に通過することはできるか?という質問は、カードローン・消費者金融についてのインターネット上の評判・体験談のサイトでも、よく寄せられています。言うまでもないことですし、他の部分でも書いてきましたが、「ブラックリスト入りしている場合は、カードローンの審査を通過することはできない、お金を借りることは出来ない」というのが結論になります。

一応、怪しいDMで「ブラックリストでも借り入れ可能!」という宣伝をしているものはあります。しかし、言うまでもないことですが、これは『闇金ウシジマくん』のカウカウファイナンスのような「闇金業者・ヤミ金」が提供しているサービス(サービスというのかも不明ですが)であって、決して借りてはいけない、申し込みしたら最後というタイプのキャッシングです。(キャッシングというのかも、やはり不明ですが)

「独自審査の業者」で借りるのもやめるべき

「ブラックリストでも借りられる」というほど審査が甘く・ゆるくはありませんが、キャッシングの世界では「独自審査の業者」というものも存在します。何が独自審査なのかというと、ここまで書いてきたようなJICC・CIC・KSCが管理している個人信用情報を閲覧しないで、独自の審査によってキャッシングの貸付をするということですね。つまり「個人信用情報を見ない=ブラックリストであっても大丈夫」ということです。

(キャッシングの世界のブラックリストというのは、要は個人信用情報のことですからね。それを見なければ、確かにブラックリスト入りしていても、お金を借りることは出来るということです)

しかし、言うまでもありませんが、銀行カードローン・消費者金融・クレジットカード会社にとって、最も重要な情報である「個人信用情報」を見ないということは「審査が甘い・ゆるいを通り越して、かなり雑な審査をしている」ということになります。少なくとも自分がお金を貸す側だったら「その人がブラックリスト入りしているかも知れない」という状態で、個人信用情報も確認せずに融資をするでしょうか?まずしないですよね。

そもそも、「事情上、ブラックリストでも借り入れ(借金)ができる」というサービスに申し込んできた時点で、その人はかなりの確率でブラックリスト入りしているわけです。そのようなことは、その独自審査の業者も当然承知しているのですが、なぜそのような状態で融資をする、それも最短当日キャッシングが可能なのか―、と言ったら大体どのようなキャッシング業者なのかは見当がつきますよね。

このような悪質業者(という絶対的な根拠はありませんが、その可能性が高い)からは、どんなに急ぎでお金を借りたい、大至急お金が必要という場面でも、基本的に借りない方がいいでしょう。

(基本的にというより、絶対に申し込まない方がいい…と言った方がいいかも知れません)

クレジットカードの審査だったら、通ることもある

少々意外かも知れませんが、プロミス・アイフル・SMBCモビット・アコムなどの消費者金融や、あるいはみずほ銀行カードローンなどの銀行キャッシングの審査では、ブラックリスト入りしていて審査を通らない人でも、クレジットカードの審査だったら通過できることがある…という事実があります。実際、私も過去に延滞・滞納によって強制解約・退会(正確には強制利用停止)になりましたが、それでも最近、割と審査が厳しいと言われる3枚のクレジットカードの審査に通りました。

VISA・Master・JCBなどは、ブラックリスト入りしている申込者に対してはかなり厳しいようで、これらの国際ブランドからは一切勧誘が来ませんでしたが、アメリカン・エキスプレスからは頻繁に勧誘が来ていたんですね。というわけで3枚申し込んでみたら、すべて審査を通過できました。

というように「過去にブラックリスト入りしている人でも、アメリカン・エキスプレス・カード、あるいはその他の外資系のクレジットカードの審査であれば、現時点の経済力があれば、審査に通る可能性がある」ということは言えます。これは私の体験談・実体験だけではなく、カードローン・キャッシング・消費者金融の情報サイトの評判・体験談でも、よく書かれていることです。

(日本人と違って、アメリカ人は割と失敗に対して寛容ということですね。それがクレジットカードやカードローン・消費者金融の審査にも現れるということです。)

あくまで「現時点である程度の収入があって、今持っているクレジットカードで、一定以上の消費をしている」ということが条件になるでしょうが、このように「ブラックリスト入りした後のクレジットヒストリーが改善されている人」であれば、特にアメリカン・エキスプレスなどの外資系のクレジットカードでは、借り入れができる可能性はあると思って下さい。

(ただし、審査は2週間や3週間程度かかるので、銀行カードローン・消費者金融のように最短即日融資を受ける…というのは無理です)

多重債務者・借入超過者は、債務整理も検討する

「ブラックリストでもお金を借りたい」という状態になると、単純にキャッシングをしたいということもあれば「借金の返済を、借り入れによってしたい」という、完全な負のスパイラルに突入している…ということもあるでしょう。このような状態でお金を借りたいということであれば、それはむしろ「借り入れをするより、債務整理を検討した方がいい」ということも言えます。

例えば、個人再生によって、借入総額を100万円や5分の1程度まで減額したり、個人再生ほど金額は大きくなくても、任意整理・特定調停によって一部のキャッシング残高をカット・帳消しにしたり…、という内容ですね。これらでもまだ全額返済・完済ができる見込みがないということであれば、キャッシングの全額を帳消しにできる自己破産もあります。(債務整理の中では自己破産が圧倒的に有名なので、これは知っている方も多いでしょう。)

というように、複数ローンを抱えてどうしようもないカードローン地獄になっている…というような時でも、債務整理によって救われることは可能なんですね。二度目となると難しいかも知れませんが、過去のブラックリストの内容が、債務整理ではなく強制解約・退会など別の内容だった場合は、今回債務整理を適用する…ということはかなりの確率で出来ます。

というように、クレジットカードの審査に通ることの他にも、債務整理によって借入状況を改善するなど、ブラックリスト入りしていても、状況をより良くする方法はいくらでもあるので、借入超過者・多重債務者の方々も、前向きに経済環境を改善していって下さい。

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