キャッシングの利用可能枠(限度額)はどうやって決まるのか ?計算方法は?

ルール

2016.06.21

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キャッシングの利用可能枠は、どうやって決まるのか。これは、2通りの説明ができます。

  • 金額の大小…総合的な信用度(年収・職業・クレジットヒストリーなど)
  • 正確な金額…計算式

実は、利用限度額を算出する、計算式があるんですね。まずそこから説明します。

利用可能枠の計算式とは?

『年収-生活維持費-他社借入金額=利用可能枠』

これがキャッシングの利用可能枠の計算式です。「他社借入総額を引く」というのは、問題なく納得できるでしょう。わからないのは「生活維持費」だと思います。

これもやはり算出のルールがあります。生活維持費は、下のような表から計算します。

生活維持費の計算表

生活維持費は「世帯の人数」によって決まります。(正確に言うと「生計を同一にする」人数で決まります)

もう1つ「住宅ローン・家賃の負担があるかどうか」でも金額が変わります。この2つの要素が絡んで決まる生活維持費の表が、下です。

  世帯人数
住宅費用 1人 2人 3人 4人
あり 116万円 177万円 209万円 240万円
なし 90万円 136万円 169万円 200万円

たとえば配偶者(夫・妻)と二人暮らしの場合、大抵は家賃の支払いもあるので、生活維持費は「177万円」となります。そして、年収が300万円、他社借入総額が23万円だとしましょう。この場合、

300万円-177万円-23万円=100万円

となります。つまり「100万円まで借入可能」ということですね。

では、もし「他社借入金額の23万円」がなかったら?この場合「123万円」まで借りられるはずですが、現実には「貸金業法第13条の2第2項の規定」があるので、100万円止まりです。

貸金業法第13条の2第2項の規定とは?

貸金業法第13条の2第2項の規定とは「年収の3分の1までしか借りられない」というルールです。正確には「融資してはいけない」です。(貸す側のルールなんですね)

ということで、年収300万円の人は「100万円まで」しか利用可能枠をもらえないのです。先の計算だと、計算式では「123万円」までOKでも、貸金業法第13条の2第2項の規定によって「100万円まで」で限度額が止まる、ということです。

信用度(クレジットスコア)による決定

ここまで書いた内容は、あくまで「正確な金額の算出」です。実際には「大体の限度額の大小」を決めるために、最初に「信用度(クレジットスコア)」を判断します。

これは多くの人が感覚的に知っていることでしょう。

  • 年収
  • 職業
  • 勤続年数
  • 借入状況
  • 個人信用情報

などによって決まるものです。(最後の「個人信用情報」というのは、これまでの借入・返済の記録のことです)

こうした「総合的な信用度」によって、大体30万円・50万円というような金額帯を決めた後、細かい金額を計算するために、ここまで書いたような「生活維持費」などで数字を出すのです。

実際の限度額は大雑把な金額になる

ただ、このようにそれぞれの「適性な利用可能枠」が正確に出せるものの…。実際に決まる限度額は「10万円・30万円・50万円」のような大雑把な金額です。

こうなるのには理由があり、下の通りに説明できます。

  • カードローン業者側の管理が楽である
  • 細かい金額は、利用者も覚えにくい
  • ちょっとした金額差で、利用者同士のプライドが傷つく

ということです。まず「キャッシング業者の管理が楽」というのは言うまでもないでしょう。続いて、利用者自身も、細かい金額は覚えづらいというのも納得できると思います。

最後の「利用者同士の比較」については、「俺、プロミスで13万円借りれたよー」などと自慢することは、確かにないでしょう。しかし、現代では「ネット」があります。

ネットにはそれぞれの消費者金融や銀行カードローンの利用者が、口コミ・体験談を書き込んでいます。それを見れば「自分と同じくらいの収入・職業・属性の人が、いくらくらいの限度額をもらえたのか」ということがわかるわけです。

それを見て「俺のほうが少ない」と、少々ショックを受ける人もいるでしょう。別に何も感じないという人もいるかも知れませんが、キャッシング審査に落ちるのと同じように「人よりも限度額が小さい」というのは、やはり大抵の人にはショックなのです。

実際、これが住宅ローンや自動車ローンだったら「あなたは○○万円までです」と言われた金額が小さいと、確実にショックを受けるでしょう。それがイコール「建設できる家のサイズ」「車のグレード」に直結するわけですからね。

ということで、あまり細かい利用可能枠の差をつけると、消費者の不満を招くおそれがあるのです。ということで、あまり細かい差はつけないんですね。


以上、消費者金融や銀行キャッシングでの「利用可能枠(融資枠)」の決まり方を説明しました。たくさん借りたい人も、別に少額融資でかまわないという人も、ぜひ参考にしてみてください。

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