同じ消費者金融や銀行カードローンでも金利が違う。その原因・理由は?
同じ消費者金融や銀行キャッシングを利用していても「金利が違う」ということがあります。この理由は下の通りです。
- 金利は「借入金額」によって変わる
- そもそも、最初から金利が違うコース
ということです。以下、詳しく説明します。
借入金額によって金利が変わる
キャッシングの金利は基本的に固定ではありません。これは消費者金融でも銀行カードローンでも同じです。変動金利といって、借入金額ごとに金利が変わるというシステムを採用しています。
たとえばSMBCモビットの場合「3.0%~18.0%」という金利ですが、マックスの限度額「800万円」を借りた時は3.0%、100万円未満の時は18.0%…という風になっています。
その人の信用度によっても金利が変わる
金利が変わる理由は借入総額だけではありません。「その人のクレジットスコア(信用度)」も関係します。つまり、
- 信用度が高い人…低金利になる
- 信用度が低い人…高金利になる
…という具合です。信用出来ない人に貸す時はリスクが大きいので「せめてリターンを大きくしたい」ということですね。株式投資などと同じで、誰でもハイリスクだったらハイリターンが欲しい、ということです。
ということで、同じ金融会社や銀行で借りる場合も「借金総額が同じだったら、金利が同じになる」とは限りません。このようにクレジットスコア・信用度によっても多少金利が変動するということは、意識しておいて下さい。
最初から金利が違うコースもある
さらに、「最初からコースによって金利が違う」ということもあります。これは特に銀行カードローンで多いのですが「低金利コース」「高金利コース」というものがあるのです(名前はもっと工夫されていますが)。
たとえば住信SBIネット銀行カードローンの場合。通常のコースでは「3.775%~12.0%」となります。しかし、プレミアムコースの場合「1.99~7.99%」となるのです。
プレミアムコースの場合、通常よりも厳しい審査が必要になります。このように「誰でも低金利コースを選べるわけではない」のですが、仮に選んだ場合、それによっても金利差がつきます。
おまとめコース・事業者向けローンなどでも違う
また、たとえば同じプロミスで借りるにしても、「おまとめ専用のコース」や「事業者向けローン」などで借りた場合、当然金利が変わります。たとえばプロミスの場合、それぞれ下のような金利設定になっています。
- 通常コース…4.5%~17.8%
- おまとめローン(返済計画再編のための融資)…6.3%~17.8%
- 事業者向けローン…6.3%~17.8%
という風です。おまとめローン(返済計画再編のための融資)とビジネスローンの金利が同じですが、通常うのキャッシングとは違う、というのがわかるでしょう。
「無利子期間」も影響する
さらに無利息期間を持っているカードローン業者の場合、それによっても金利が変わります。主な業者・ブランド・銀行の無利子期間を一覧にすると、下のようになります。
- プロミス…30日間無利息
- アコム…30日間無利息
- ノーローン…1週間無利息
- 新生銀行カードローン・レイク…180日間無利息、30日間無利息
- 楽天銀行スーパーローン(カードローン)…30日間無利息(口座開設と同時申込かつ返済口座を楽天銀行口座に指定した場合)
このように、多くは「30日間無利息」ですが、他にもノーローンの「何度でも1週間無利息」、レイクの「5万円まで180日間無利息」があります。
これらも絡む場合、当然利息が変わってきます。同じ消費者金融や銀行キャッシングで借りた場合でも、これらが適用されるのと、そうでないのとでは、当然利子総額が変化します。
無利息期間を適用できない条件
無利子期間を適用できないのは、下のような条件・ケースです。
- 初回借り入れではない
- 過去に返済トラブルを起こした
- 無利子期間中でも、返済遅延をした
- 一定の借入総額を超えている
などです。他にも理由はいろいろありますが、要は「初回ではない」「普通の借り入れではない」ということです。
その他、プロミス特有の条件として、
- WEB明細の設定
- メールアドレスの登録
が必要ですが、これをしていない場合も、30日間無利息は適用されません。(もっとも、申し込みと同時にするような手続きなので、ほぼ誰でも無意識のうちにしているのですが…)
以上、同じカードローン業者や銀行で申し込みしても、金利が違うという原因について書きました。まとめると、
- 借入総額が違う
- コース・プランが違う
- 無利息期間が関わっている
ということです。特に一番大きいのは「借入総額」ですが、参考にしていただけたら幸いです。