お金が借りれない人の原因 ~なぜキャッシング審査に落ちるのか~
お金が借りれない人は、何が原因か―。これは多くの人が想像のつくものでしょうが、下のような理由です。
- 年収が少ない
- 職業が不安定
- 借入総額が多い
- 多重債務である
- 過去に返済トラブルを起こした
- 自宅情報に問題がある
…というものです。大体は「年収・借入状況・返済トラブル」で審査落ちしていると言っていいでしょう。以下、上の条件を詳しく説明します。
お金が借りれない人は、年収が少ない
これは「太っている人は運動していない」というのと同じくらい、当たり前の話です。本当に当たり前なので「働いて稼ぐ」しかないのです。しかし、多くの人は労働と遊びを分けて考えているから仕事が辛いし、実際に最近はブラックな仕事も多いです。
ということで、結局「あまり働かない=年収も増えない」ということになり、お金が借りれない人のままでとどまってしまうのです。これについては、副業で稼ぐなり何なりして、とにかく高収入を目指すしかありません。「終身雇用で、給料が右肩上がり」などという時代は、とっくの昔に終わったのです。
職業が不安定な人は、お金が借りれない
また、年収がある程度あっても、不安定な職業についている人は、カードローン審査に落ちやすいです。ただ、これは「年収が少ない」というほど審査落ちの原因にはなりません。
「収入の割には、限度額が少々小さいね」とか「審査に時間がかかったね」という程度の不利で、カードローン審査自体は通ることが多いです。というわけで「お金が借りれない人」というよりは「審査が厳しくなる人」かも知れません。
もっと、「無職・ニート」など、完全に不安定な職業・属性の場合、これは「お金が借りれない」となりますが。
借入総額が多いと、審査落ちする
これも小学生でも想像がつきそうな原因ですが「借入総額が多い=キャッシング審査で不利」です。ただ「絶対に審査に落ちる」とは限りません。
というのは、返済をしっかりしている限り、むしろその借入総額は「その人の実績(クレジットヒストリー)」として、プラスにもなるからです。
借金は、その人の信用度のバロメーター
昔の日本人(主におじさん)が言っていた言葉に「借金は男の甲斐性」といいうものがあります。今ではこんなおじさんもいないでしょうが、これはある意味事実です。
というのは、借金というのは融資する側が「この人は、この金額までは完済できるだろう」と信じて貸す「ある種の信用」だからです。実際「クレジット」というのは英語で「信用」という意味です。
作家の中村うさぎさんが、膨大な借金を抱えながらも、20年近く、あちこちの出版社からお給料を前借りできた…というのも「信用」の賜物なんですね。ということで「借入総額が多い」ということは「絶対のマイナス」ではないのです。
貸金業法第13条の2第2項の規定いっぱいまで借りていたらダメ
ただ、キャッシングには「貸金業法第13条の2第2項の規定」というルールがあります「年収の3分の1までしかキャッシングできない」というものですね。
どれだけ「借金は信用の証」といっても「年収の3分の1まで借りている」のであれば、法的にそれ以上融資できません。また、それに近い金額を借りているなら、限度額もどうしても小さくなります。物理的に。
ということで、「絶対のマイナスではない」とはいっても、「限りなく、お金が借りれない原因になる」と考えてください。
多重債務者は、カードローン審査に落ちやすい
借入総額と違って「借入件数が多い」…つまり「多重債務者」だと、これは確実にお金が借りれない原因となります。「総額」と違って「件数」は評価されないのです。少なければ少ないほどいいんですね。
なぜ借入件数が少ないほどいいのか
同じ「借入総額100万円」でも、それが「一つの業者」からの融資なら、「その業者が、100万円分、その申し込み者を信用した」と受け取ることもできます。実際その通りなので、その会社は100万円も融資しているのです。
ということで「借入総額が多い」人でも「借り入れが1件だけ」という場合は「全然OK」なんですね。しかし、この100万円が「5社から20万円ずつ」となると、話は別です。
これはつまり「どの業者も、この人を20万円分しか信用しなかった」「20万円以上のリスクを負いたくないと思った」ということなのです。それだけ「信用がない人」という証明になってしまうんですね。
もちろん「どこからも借金できなかった」人よりはマシですが、それでも、できるだけ「一つの業者にまとめる(返済計画の再編する)」方がいいのです。
過去の返済トラブルは、審査落ちにつながる
これが一番大事ともいえますが「過去の返済トラブル」というのは、審査落ちの大きな原因です。いわゆる「ブラックリスト」ですが、たとえば下のような内容が影響します。
- 債務整理
- 代位弁済
- 重度の遅延・延滞
- 強制退会・強制解約
- 審査落ちの記録
…というものです。他にもいろいろありますが、主なブラックリストの内容は、このようなものです。返済トラブルというと「遅延・延滞」を真っ先に想像するでしょうが、それ以外でも「払えずに債務整理した」などもすべて含まれます。
このような返済トラブルは、お金が借りれない人の原因の中でも、特に重いものです。内容によっては人生全般にも関わることがだと言えるでしょう。
自宅情報に問題があると、審査に通らない
これは他の原因に比較すると、あまり大きなものではありません。それでも「ある程度」は影響します。自宅情報の審査項目は、下のようなものです。
- 持家かどうか
- 自分名義か家族名義か
- 一軒家・マンション・アパートのどれか
- 月々の住宅ローン・家賃の支払い
- 同居家族の人数
これらに致命的な問題がある場合も、やはりキャッシング審査に落ちます。しかし、自宅情報だけが原因で審査に落ちるということは、めったにありません。
大抵、自宅情報が致命的に悪い人というのは、他の審査条件も悪いので、そちらで落ちていることが多いです。
…以上、「お金が借りれない人の条件」を書きましたが、まとめると「普通の人であれば、審査に通る」ということです。
- 安定・継続収入がある
- 過剰な借り入れをしていない
- 借りたお金は、遅れずに返済してきた
…という、「ごく普通の条件」ですね。もっとも、当たり前のことを当たり前にやるというのは、お金の世界でも、なかなか難しいものなのですが…。