キャッシング審査で家族の収入を合算して申し込むことは可能?
キャッシング審査では「家族の収入を合算する」ということは、一応できます。一応というのは、
- 配偶者(結婚相手)だったらできる
- 親子、兄弟などはできない
ということです。この「配偶者だったら合算できる」というのを「配偶者貸付」といいます。
配偶者貸付の仕組み
配偶者貸付とは、下のようなシステムです。
- 配偶者(夫婦)の年収を合算する
- その3分の1まで融資可能
ということ。そして、大体の場合「夫・旦那に収入」があり、「妻・嫁に収入がない」というパターンです。そのため、配偶者貸付と専業主婦キャッシングは、ほぼ同義語となっています。
配偶者貸付は、消費者金融でもできる
よく誤解されていますが、消費者金融でも配偶者貸付はできます。というより、配偶者貸付は「貸金業法」のルールなので、銀行ではなく消費者金融に適用されるものなのです。
銀行はもともと「貸金業法第13条の2第2項の規定の範囲外(例外・除外含む)」なので、別に配偶者貸付を適用するまでもないんですね。ということで、銀行には「配偶者貸付はない」のです。
(なくても、無収入の専業主婦が借り入れできる、ということですね)
大手の消費者金融は、なぜ専業主婦が借り入れ不可か
「配偶者貸付ができるのに、なぜ消費者金融の大手は収入がない専業主婦がキャッシングできないのか」と思う人もいるかも知れません。これは「大手の消費者金融の方針」です。つまり「法的に貸してはいけない」わけではなく、ただの「営業方針」なのです。
別にこれは悪いことではありません。キャッシング業者も企業である以上、それぞれにとって一番いい形のルールを決めています。また、そもそも、無収入の専業主婦に対しての融資は慎重にした方が、キャッシング破産者を出さなくて済みます。
もちろん、急ぎで借りたい人にとっては、そのような社会正義などどうでもいいから、お金を貸してくれ…という感じでしょう。ただ、とりあえずルールや意義としては、こういうことなのです。
配偶者以外の家族は、合算できない
ここまでの内容とは逆に「配偶者でない家族」の場合は、収入を合算することはできません。つまり、
- 兄弟姉妹
- 親子
- 祖父母・孫
- 親戚
などの血縁者の場合は、収入を合算して審査に通る…ということはできないのです。
無職・ニートは親の収入で借入可能?
上にも書いた通り、「親子の年収」は合算できないので、無職・ニートの人が、親の収入によって借りるということはできません。「専業主婦がいいなら、ニートもいいではないか」と思われるかも知れませんが、専業主婦は一つの職業として認められているのです。
また、営業的な話として、無職・ニートの人を顧客として囲い込んでも、あまりメリットはありません。しかし、専業主婦だったら普段から買い物をしてくれるので、囲い込むメリットがあるのです。
配偶者貸付は、相手の許可が必要?
配偶者貸付をする時は、相手(夫・旦那・嫁・妻など)の許可が必須です。というと、キャッシングの知識がある人は「いや、配偶者の同意書なしで借りられる銀行カードローンがたくさんあるぞ」と反論するかも知れません。
しかし、あれは「配偶者貸付」ではないのです。銀行カードローンは、上にも書いた通り「最初から貸金業法第13条の2第2項の規定の範囲外(例外・除外含む)」なので、配偶者貸付が存在しないのです。配偶者貸付はあくまで「消費者金融・貸金業者」のためのルールなんですね。
もちろん正式にはそういうことですが、「家庭に入っている女性でもキャッシングできる」という点では、確かに「配偶者の許可なし」で、銀行カードローンを使って借りることができます。
夫・旦那に内緒で借りられる銀行カードローン
では、どの銀行カードローンで申し込みすると、配偶者の同意書なしで借りることができるのか―。一覧にすると下のようになります。
- 三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」
- イオン銀行・カードローンBIG
- みずほ銀行カードローン
メガバンク・大手銀行の場合は上の通りで、地方銀行まで入れると、下の2つの銀行がOKです。
- 横浜銀行カードローン
- 東京スター銀行カードローン
他にもまだたくさんありますが、主だった銀行キャッシングの中では、このようになります。「夫・旦那にバレないでキャッシングしたい」という専業主婦の人は、ぜひ参考にしてみてください。