パートをしていると、キャッシング審査の基準が甘くなる?
パートをしている女性は、キャッシング審査が甘くなるか―。これは「まったくしていない」よりは、当然ゆるくなります。ただ「少しでもパート収入があれば、それでカードローン審査に通る」ということは、必ずしもありません。
(当然と言えば当然ですが…)
パート収入がいくらあれば、キャッシングできるか?
簡単にいうと「月収5万円~7万円」です。これがパート収入でキャッシングする最低限のラインといえます。この月収で審査に通るかは、その他の条件(下の一覧)によります。
- 職業の安定性
- 勤続年数・月数
- 自宅情報(持家かどうか、同居家族の人数など)
- 個人信用情報(過去の借入・返済の履歴)
- その業者・ブランド・銀行の他のサービスの利用実績
…というものです。以下、それぞれ詳しく説明します。
パートでも職業の安定性によって、審査結果が違う
当然ですが、一口にパートと言っても、職業の安定性は全然違います。
- 市役所で事務の仕事をしている
- 「レンタルお姉さん」をしている
この両者だったら、言うまでもなく「市役所」が断然信用されるでしょう。「市役所の清掃」でもかなり信用度は高いですが、これが「事務作業」となると、ある程度経験が必要で換えがききづらいので、評価されるわけです。
「レンタルお姉さん」は、換えが効かないのは確かですが、「そもそも、業種自体が不安定」です。人によっては「いかがわしい」と評価する場合もあるでしょう。
キャッシング審査というのはとにかく「お堅い」ことが最重視される世界なので、パートの職種についても「とにかく堅実」な方がいいのです。
勤続年数・月数が長いほど審査で有利
これはサラリーマン・OLの正社員・契約社員などの人、あるいは派遣社員・嘱託社員でも言えることです。やはり勤続年数・月数が長い人の方が、カードローン審査では断然有利になります。それはパートの女性でも変わりません。
特に最近は、いろんな業界で「非正規雇用の増加」が進んでいます。そして、飲食店などは「社員が一人もいなく、アルバイトとパートのみで店を回している」というケースも、かなり多いのです。
そういうご時世なので、勤続年数・月数が長いパートの人というのは「その職場で欠かせないキーマン」である可能性も、高いと見られます。「社員なし」までは行かなくても、長くいるパートの女性が、そうそうクビにならないというのは、皆さんの経験からもわかるでしょう。
ということで、「クビにならない」というのはカードローン審査の重要な要素。それを満たしているわけなので、審査でも当然通りやすくなります。
自宅情報がいい(建物種別・名義など)
「自宅情報」というのは「どんな家に住んでいるか」という情報です。これもキャッシング審査の結果をかなり左右します。重要なのは、下のような項目です。
- 建物種別…一軒家か、マンション・アパートか
- 所有者名義…自分か、家族か
- 契約種別…持家か、賃貸か
- 居住年数…続けて何年住んでいるか
- 同居家族人数…一緒に住んでいる家族は何人いるか
…という内容です。「持家・自分名義」など「自分の資産である」割合が高いほど有利です。また、居住年数も長いほど有利で、家族も多いほど有利です。
というような自宅情報を満たしていれば、パート収入がある女性の人なども審査に通りやすくなります。
個人信用情報(過去の借入・返済の実績)
個人信用情報は「クレジットヒストリー」とも言われます。過去にその人がした借金の記録を、借入・返済ともに、すべて残しているんですね。
- クレジットカード
- 分割払い
- 銀行カードローン
- 消費者金融
- 住宅ローン
- 奨学金
…というように、すべての種類の借金です。これらの遅延・延滞がなく、「たくさん借りてたくさん返済している」ほど、クレジットヒストリーが良好とみなされます。
その業者・ブランド・銀行の他のサービスを利用している
たとえば「新生銀行カードローン・レイク」の審査を受けるとしましょう。そうすると、新生銀行が関係している他のサービスの利用実績がすべて審査に影響します。
- 新生銀行の口座
- 国際キャッシュカード
- 新生銀行の外貨預金
- ノーローン(新生銀行グループの消費者金融)
…という風です。他にも住宅ローンでも学資ローンでも何でもありますが、そういう「新生銀行のサービス」を、たくさん使っているということです。
関連サービスの利用実績が、有利になる理由
有利になる理由は、2つにまとめられます。
- その利用実績から、返済能力を証明できる
- その業者・ブランド・銀行のお得意さんと見なされる
…ということです。1つ目は「実際にこれだけの返済能力があるから、融資していい」という機械的な判断ですね。
2つ目は「これだけうちのサービスを使ってくれてるんだから、カードローンでも少し甘目にすれば、さらにお得意さんになってくれるかも知れない」という、人間的な判断です。
こういう二つの理由で「関連サービスを利用すればするほど」、キャッシング審査でも有利になる…ということです。
以上、パートの女性(主婦など)が、さらにカードローン審査に通りやすくするための条件をまとめました。これらの条件や方法は、会社員・OL・公務員などの人にも応用できるものです。ぜひ参考にしてみてください。