銀行カードローンと消費者金融の審査、どっちが厳しい?甘い?
消費者金融と銀行カードローンの審査では、当然銀行カードローンの方が審査が厳しいです。しかし、それは「全体的な話」であって、「個別の職業・属性」で見ると、銀行カードローンの方が審査基準がやや甘めということもあります。
無収入の専業主婦の場合、銀行カードローンの方がいい
まず、代表的なのが「収入がない専業主婦」の借り入れです。これは大手の消費者金融ではできません。中小の消費者金融ならできるところもありますが、中小業者は不便なので、やめておいた方がいいでしょう。
ということで、大手で絞ると消費者金融では借り入れ不可ですが、銀行カードローンなら借りられます。銀行カードローンでは「配偶者貸付」という融資システムがあるので「夫の収入で借りる」ことが可能なんですね。
そのため、専業主婦でも問題なくキャッシングできます。この点では「銀行カードローンの方が、消費者金融より審査基準がゆるめ…ということができます。
(というより、消費者金融はそもそも借りられないので、ゆるい・甘いというレベルの比較ではありませんね)
学生は、消費者金融の方がキャッシングしやすい
専業主婦とは逆に、学生のキャッシングの場合は、消費者金融の方が借りやすくなっています。理由をまとめると下の通りです。
- 銀行カードローンは「学生融資不可」が多い
- 銀行は学生借入OKでも「親権者の同意書」が要ることも
- そもそも、銀行カードローンは審査が厳しい
…ということです。以下、詳しく説明します。
学生キャッシング不可の銀行カードローン・一覧
「学生借入ができない」銀行カードローンは、一覧にすると下の通りです。
- オリックス銀行
- 横浜銀行
- イオン銀行
- 三井住友銀行
特に最後の三井住友銀行は、学生の間でも利用者が多いはずなので、これは少々痛いかも知れません(学生の申し込み者にとって)。このように、メガバンクの三井住友銀行でも学生融資に対応していないくらい、銀行カードローンでは学生は少々借りにくいのです。
また、三菱UFJ銀行は学生キャッシング可能ですが「親権者の同意書必須」という条件があります。つまり「必ず親バレする」ということ。ということで、三菱UFJ銀行(バンクイック)も、学生は実質借り入れ不可と思った方がいいでしょう。
というように銀行カードローンは総合的に「学生キャッシングしにくい」状態になっています。この点では、消費者金融より銀行カードローンの方が、間違いなく審査が厳しいでしょう。
年金生活者(年金受給者)は、銀行が申し込みやすい
年金受給者(年金生活者)の人にとっては、銀行カードローンの方が消費者金融よりも審査に通りやすくなっています。少々意外かも知れませんが、理由があります。
それは「年金以外の収入がなくてもOK」ということ。消費者金融では「年金以外の収入が必要」ですが、銀行カードローンでは要らないのです。
なぜか―。銀行カードローンは「年金の振り込み口座を抑える」ことができるからですね。そのため「年金以外の収入がない」人でも、別に問題ないのです。その年金を抑えてしまえばいいので。
消費者金融はそのような「差し押さえ」ができません。ということで「年金以外の収入を持たない」年金生活者に対しては、融資していないんですね。パート・アルバイトなどで、何らかの収入を得ている年金受給者だったら、キャッシングできます。
60才以上の高齢者は、消費者金融が申し込みやすい
年金以外の収入があるという前提だと、60才以上の高齢者の人の場合、消費者金融の方がキャッシングしやすくなっています。というのは「年齢制限がゆるい・甘い」からです。
銀行カードローンの年齢制限は「65才まで」が基本。楽天銀行に至っては「62才まで」となっています。これに対して消費者金融は「69才まで」なので、70才目前まで、借りることができるのです。
また、大手の消費者金融でなく中小業者も入れるなら、「70才以上」でも借入可能な業者があります。プランネルという貸金業者ですが、ここは70才~79才」という年齢でも借りられるようになっています。
別に特別高金利ではありません。大手の消費者金融と同じ「実質年率18%」という金利です。多少審査は厳しいかも知れませんが、こうした中小業者も消費者金融に含めるのであれば、消費者金融は最大で「79才までキャッシングできる」ということです。
もっとも、この年令の方というのは、いつ転んだりして入院するかわからないので、借金はあまり作らない方がいいです。できれば「生活福祉資金」や「年金担保貸付制度」などの国の融資制度を活用することをおすすめします。