キャッシングは常に早期返済すべき?~リボ払いの方がいいケース~

ルール

2015.09.14

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キャッシングは基本的に早期返済する方がいいのですが、必ずしも常に早期返済が正義とは限りません。というのは、状況・条件によってはどうしても、高額の返済ができない場合もあるからです。

そういう場合でも無理に高い返済期間を設定するとどうなるか―。払えればいいですが、遅れたら個人信用情報に事故情報(異動情報)が載る事になります。

個人信用情報にキズがつくくらいなら、少なくとも余裕のないうちはリボ払いなどにして、月々の支払額を減らした方が安全です。ということで、必ずしも早期返済がいいわけではないし、リボ払いが悪いというわけではないのです。

リボ払いはあくまでお金がない時の一時的な対策

上のように書いたものの、キャッシングのリボ払いはあくまで「お金がない時」の一時的な方法と考えてください。これをずっと続けるのは危険です。知っている人も多いでしょうが、リボ払いというのはゆっくり返済する分どんどん利子総額が膨らんでいくからです。

大体の目安としては、最後までリボ払いで返済すると「借入金額とほぼ同額」を、利息だけで払う…ということになります。ほぼ同額までは行かなかったとしても、80%くらいの金額を払うことになります。

仮に30万円借りたとしたら、利息だけで20万円~30万円払う…という計算です。これは極端な例ではなく、本当にこのくらい払っている人はたくさんいるのです。

(作家の中村うさぎさんなども、あらゆる借り入れ先に対して、そのくらいの利息を払われています)

…というように、リボ払いは一時的に利用するのはいいのですが、継続して利用するのは、非常に危険なのです。あくまでお金がない時のピンチをしのぐために使い、生活が安定したら、早期返済に切り替えるようにしましょう。

アルバイト・パートを増やしてでも早期返済する

その人の借金総額や生活の状況・条件にもよりますが、可能だったら、パート・アルバイトを増やすなどして、できるだけ早期返済することをおすすめします。もちろん、時間的・肉体的に無理というならやる必要はありません。

ただ、もし余裕があるなら絶対にやった方がいいです。というのは、返済が早まるというのもあるのですが、生活を仕事で埋めていると「支出が減る」のです。「支出が減って、収入がひたすら増える」という生活を一度体験すると、働くことの楽しさがわかるでしょう。

(仕事の内容にもよりますが)

たとえばケンタッキーの創業者のカーネル・サンダースは、小さい頃に母親から「人生で大切なことは仕事で得られる」と教わりました。そして、10才の頃から農場での重労働をしています。

時代が違いますし、必ずしもカーネル・サンダースの生き方が正しいとは言いません。しかし、お金がない状況をクリアするには、やはり働くのが一番なのです。働く辛さより、お金がない辛さの方が、多重債務者だった自分の携帯からいうと、辛いものです。

ということで、一時の我慢だと思って短期のアルバイト・パートなどを見つけることを、個人的にはおすすめしたいです。(あくまで個人的な意見ですが)

元利均等返済と、元金均等返済の意味・違いとは?

リボ払いの話が出てきたので、金融業の基礎知識である「元利均等返済」と「元金均等返済」の違いについて説明します。簡単にいうと、

  • 元利均等返済…毎月の支払額が一定
  • 元金均等返済…最初の支払額が多い。だんだん減る

…という風です。元金均等返済が「最初の支払いが多い」というのは「常に、一定の元金を返済する」というルールでやっているからです。つまり「利息は無視」なんですね。

  • 毎月、必ず元金から「1万円」返済する
  • それプラス、月々の利息も払う
  • 利息の金額は無視。毎月発生している分を払う
  • とにかく元金の返済金額だけ、固定する

…ということです。このため、最初は利息がたくさん発生しているので、初期の支払いが大きくなるのです。代わりに、後半は利息が減るので、どんどん支払額が減っていくんですね。

元利均等返済は、毎月の支払額が一定

一方の元利均等返済方式。これは「毎月支払う額が一定」というものです。つまり「利息+元金」の合計が、常に一定なんですね。

もっと簡単にいうと、こういうことです。

  • 俺は、毎月5000円しか払わんぞ
  • 利息がいくらか知らん。とにかく5000円しか払わん
  • 利息はそっから適当に引いてくれ
  • 余った分は、元金の返済に当ててくれ

…ということです。こうすれば、毎月絶対に「5000円」の支払いで固定できるんですね。先ほどの「元金均等返済」の場合、月々の支払額がいくらになるかわからない、という欠点がありました。

(わからないと言っても「初期は高くて、後期は少ない」とわかっていますが)

これに対して、元利均等返済は毎月の支払額が固定されているので、わかりやすいです。ただ「元金がなかなか減らない」ので、「完済が遅くなる」というデメリットもあります。

もちろん、これも「毎月3万円払う」というように、金額を大きくすれば早期返済できるので、要は結局「金額」の問題なんですが…。

とにかく、これが「元利均等返済方式」と「元金均等返済方式」の意味と違いです。参考になれば幸いです。

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