カードローンの返済に何日遅れると、ブラックリスト入りするのか?
重度の遅延・延滞をすると、ブラックリスト入りする―。というのは、多くの人が聞いたことがあるでしょう。では、「何日くらい」延滞・遅延したら、ブラックリストに記録されるのか。
これは「61日」と言われています。しかし、実際には内容が悪質であれば「もっと少ない日数でも記録される」という関係者の証言もあります。
ということで、実際には何日なのか、個人信用情報機関に勤務している人でないとわかりません。ただ、さすがに「61日」…つまり「2ヶ月以上」遅れたらブラックリスト入りの可能性が高いと考えてください。
ブラックリストの報告は、業者・ブランド・銀行が自由にできる
意外かも知れませんが、ブラックリスト(個人信用情報)に記録するかどうかは、実は融資している業者・ブランド・銀行が、自由に決めることができるのです。極端な話「こいつ、まだ2週間しか遅れてないけど、報告しちゃえ」と言って報告することも、一応可能なんですね。
そして、個人信用情報機関は基本的に、そうして報告されたらすべてそのまま記録します。この場合、Aさんの事故情報(異動情報)に「B社で延滞、2週間」のように記録されるわけです。
業者・ブランド・銀行の信用度にも関わるので、乱発はない
ただ、いくら自由に報告できるからといって、しょっちゅう事故情報(異動情報)を報告していたら、当然その業者・ブランド・銀行は業界内で信用を落とします。また、JICCやCICなどの個人信用情報も、当然忙しいです。
あまりひんぱんに事故情報の報告をされると、彼らとしても厄介なんですね。ということで、どの消費者金融・銀行カードローンでも「一定のレベルに達した遅延・延滞」しか報告しないのです。
内容が悪質な場合、少ない日数でも報告される
先にも書いた通り、遅延・延滞の内容が悪質な場合、日数が少なくても個人信用情報に報告されます。悪質な遅延・延滞というのはめったにあるものではないので、この場合、少ない日数で報告しても特に問題ないわけです。
悪質な内容というのは、虚偽の申告をしていたなどいろいろありますが、遅延・延滞に関して一番多いのは「事前連絡なしで返済遅れを繰り返した」というもの。遅れるときに一言でも電話連絡があれば、どの消費者金融でも銀行カードローンでも、それほどマイナスの印象は受けないのです。
これは実社会でも同じでしょう。それと同じことを、銀行カードローンや消費者金融に対してもする…というだけです。
「そういう人間的なことは、キャッシングの管理では関係ないのでは?」と思う人もいるかも知れません。確かに一見そうですが、データとして統計で見ても、そうして「事前連絡する人」というのは、その後はしっかり返済してくれる可能性が高いのです。
その後しっかり返済してくれるなら、その人は業者・ブランド・銀行にとって「今後も付き合って利益がある人」です。そのため、いたずらにブラックリスト入りさせたりしないのです。
闇金業者は、ブラックリスト入りを取引の材料にする
ここで書いた「報告は業者・ブランド・銀行が自由にできる」というのは、闇金業者がたまに持ちかける取引が裏付けています。「早期返済したら、ブラックリスト入りさせる」というものです。
「何で早期返済したらダメなの?」と思う人も多いでしょう。これは「ゆっくり返済してくれた方が、利息で儲かる」からです。
「でも、早期返済するのはこっちの自由でしょ?」と思われるかも知れません。これも普通はその通りですが、こういう闇金業者の場合「本来借りられないはず」の人に「比較的まともな金利」で融資しているのです。
「その恩を忘れるなら、ブラックリスト入りさせるぞ」ということですね。もちろん、このような脅迫は違法なので、全く無視していいのですが、相手が闇金業者だけに、従ってしまう利用者の方も多いです。
何はともあれ、闇金業者がこういう取引をするくらい「ブラックリスト入りの報告」は、業者・ブランド・銀行が権限を握っている…ということですね。