年金生活者(年金受給者)がカードローンでお金を借りる方法
年金生活者(年金受給者)がカードローンでお金を借りるには―。これはまず「その人の年齢」が重要になります。
- 消費者金融…69才まで
- 銀行カードローン…65才まで
というのが、大体の年齢制限。同じ年金生活者の人でも、年齢によってカードローンで借入可能かどうかが違うわけですね。
年金以外の収入があれば、69才まで借入可能
上にも書いた通り、消費者金融では「69才」という年齢までキャッシングできます。ただ、消費者金融の場合は「年金以外の収入がある」というのが条件。「年金収入だけ」という人の場合、残念ながら審査落ちすることが多いです。
年金以外の収入といっても、別にそれほど高額の収入がなくてもかまいません。アルバイト・パートで、大体月5万円程度稼いでいればOKです。このくらいだったら、気分転換程度のパート・アルバイトでも、十分稼げるでしょう。
実際、老後に心身の能力が衰えないようにするためにも、そのくらいのアルバイトをしている方が、むしろ活気づくというデータも多くあります。そうした気分転換というメリットもあるので、年金以外の収入がない方は、何らかのアルバイトをするのがいいでしょう。
70才以上の場合、プランネルの「フリーローン100」
70才以上の年金生活者の人の場合、70才ちょうどだったら、新生銀行カードローン・レイクでキャッシングできます。71才より上になると、プランネルという中小の消費者金融で借りることになります。
プランネルは「フリーローン100」というコースを提供しており、これは「100万円まで」という条件で、「79才まで」申し込み可能となっています。実際に審査に通るかはその人次第ですが、とりあえず申込条件としては「79才までOK」ということです。
プランネルは返済・借入が不便なので、おすすめできない
このように、70才以上でもキャッシングする方法は「プランネル」以外ほぼないのですが、積極的にオススメはできません。というのは、大手の消費者金融と違って、プランネルのような中小業者は「借入・返済が不便」だからです。
大手の消費者金融は、コンビニ・銀行のATMを自由に使えます。それぞれの専用ATMも各地にあります。手数料なしのATMも多いので、いつでも思い立った時に、コツコツ返済できるわけですね。
そうして借入残高ををどんどん減らしていけば、完済も早まります。そうすればトータルで支払う利息総額も減ります。というように、大手の消費者金融は借入・返済が便利というだけではなく、「利子総額も安くなる」という、本質的なメリットがあるのです。
プランネルを含めた中小業者はその逆なので、あまりオススメはできません。70才以上でお金が必要な方は、生活福祉資金などの公的な制度を利用することも、考えた方がいいでしょう。
金利自体は、プランネルは大手の消費者金融と同じ
多くのキャッシング情報サイトは「プランネルは大手より高金利」と書いていますが、それは間違いです。プランネルの実質年率の「18%」というのは、アコム・アイフルなどの大手の消費者金融とまったく同じ。
「プランネルは金利が高い」という評判は「中小業者」というイメージだけで語っているんですね。これについてはプランネルをフォローしておく必要があります。
年金生活者が国の融資によってお金を借りる方法
年金生活者(年金受給者)の方が、国の融資によってお金を借りる方法は、大別して2通り。
- 生活福祉資金
- 年金担保貸付
の2つです。生活福祉資金というのは、年金受給者のような高齢者に限らず、すべての生活困窮者のための融資です。そして、年金担保貸付は、名前通り「年金を担保(人質)にして融資するお金」ということです。
年金を担保にしているので、もし返済ができなかったら、その分は年金から天引きする…というやり方。逆に言えば、返済が滞ることはない、ということです。
ただ、当然あまりにも借り過ぎたら、どんどん年金から引かれていくので、年金では生活できなくなってしまいます。ということで、借りすぎには注意が必要ですが、年金生活者の人にとって、利用しやすいシステムであるのは確かです。
多重債務の場合、債務整理も検討すべき
年金受給者(年金生活者)の人がカードローンでの借り入れを検討しているという場面は、「相当お金に困っている」という状況でしょう。もし多重債務なら、おまとめローン(返済計画再編のための融資)などで返済計画の再編をするよりも、債務整理を検討した方がいいかも知れません。
というのは、60才を超えると、返済計画の再編をしたところで、多重債務の返済はかなり厳しいからです。この年齢になると、債務整理しても特に失うものやデメリットなど何もありませんし、自己破産してもまったく痛くも痒くもありません。
(年金生活自体が、生活保護に近い状態なので)
ということで、もし多重債務で苦しんでいるという場合は、いさぎよく債務整理や自己破産を検討する…というのもありです。