労働金庫のカードローンと消費者金融を比較、どっちがいい?
労働金庫のカードローンと消費者金融を比較すると、どちらが良いか―。比較のまとめは、下のようになります。
- 金利…ろうきんが断然安い
- 審査通過率…消費者金融が断然高い
- 審査の早さ…消費者金融が圧倒的に早い
- 年齢制限…ろうきんの方が緩い
となります。以下、詳しくまとめます。
金利なら、圧倒的にろうきんが安い
まず金利で比較すると、消費者金融と労働金庫では、断然後者の方が安いです。ろうきんカードローンの方がどのくらい低金利なのか、並べて一覧にすると、よくわかります。
キャッシングの金利は「借入金額によって」違いますが、ここでは一番多い「100万円未満」の借り入れでの適用金利を比較しましょう。
100万円未満での金利比較
消費者金融の大手の業者すべてと、ろうきんの金利を比較します。
- ろうきん…7.075%~8.475%
- アコム…18.0%
- SMBCモビット…18.0%
- ノーローン…18.0%
- アイフル…18.0%
- プロミス…17.8%
わかりやすく書くと、こうなります。
- ろうきん…8%
- 消費者金融…18%
ろうきんカードローンの金利は、消費者金融の半分以下というのがわかるでしょう。当然、月々の支払い利息も半分以下になるということです。
具体的に、毎月いくらなのか?
具体的に、毎月の利子の支払額はいくらになるのか。たとえば「10万円を1ヶ月キャッシングする」という条件で比較しましょう。月々の利息は、それぞれ下のようになります。
- 消費者金融…約1500円
- ろうきん…約700円
これを年間に直すと、単純計算で下のようになります。
- 消費者金融…約1万8000円
- ろうきん…約8400円
- 差額…約9600円
このように、年間で9600円近くも差がつくわけですね。「10万円を1年借りる」という条件の場合。
こうして利息シミュレーションをしてみても、「ろうきんで借りた方が低金利」というのは、火を見るより明らかでしょう。
審査スピードなら、断然消費者金融
しかし、スピード審査をしてくれるという点では、断然消費者金融です。それぞれの審査にかかる時間を比較すると、下のようになります。
- 消費者金融…最短30分
- ろうきんカードローン…1ヶ月
信じられないかも知れませんが、片方は「分単位」なのに、もう片方は「月単位」なのです。「ケタ違い」どころではありません。「一周遅れ」に近いレベルでしょう。
そして「実際の融資にかかる時間」では、下のようになります。
- 消費者金融…最短1時間
- ろうきん…1ヶ月半
ということです。これは「審査も含めて、融資までにかかるすべての時間」です。消費者金融は最短1時間ですが、ろうきんはすべて含めると「1ヶ月半」なのです。
審査完了してから「さらに半月かかる」ということですね。銀行カードローンや消費者金融のキャッシング審査のスピードに慣れていると、「この遅さは一体なんだろう」と感じるくらいでしょう。
(もちろん、その分圧倒的に低金利なので、メリットは大きいですが)
審査通過率も、消費者金融が高い
どちらが審査に申し込みやすいか、という比較でも、やはり消費者金融に軍配が上がります。消費者金融の大手の審査通過率は、大体「40%~45%」です。
これに対して、労金のキャッシングの審査通過率はどうか―。これは公表されていませんが、大体「半分程度」と言われています。
これを見て「意外と審査に申し込みやすいじゃん」と思う人もいるかも知れません。しかし、数字に惑わされてはいけません。労金のキャッシング審査は、そもそも「審査に申し込みやすい人」しか受けないからです。
ろうきんの審査は、申し込み自体が難しい
ろうきんカードローンの審査は、消費者金融と違って「申し込み自体」が難しくなっています。たとえば下のような理由です。
- 年収が150万円以上必要
- 勤続年数が1年以上必要
- 必要書類が多い
…という風です。まず最初の2つの条件で引っかかる人が多いですし、最後の必要書類も「提出できない」という人がしばしばいます。
たとえば収入証明書に関していえば「給与明細」のような会社の私的な書類ではなく「確定申告書・源泉徴収票などの公的な書類」でなくてはなりません。
確定申告書にしても、源泉徴収票にしても最低でもその仕事を始めてから1年(もしくは年度をまたぐ)をしなければ、もらえないようになっています。もちろん「勤続1年以上」という条件があるので、これを満たしている時点でOKなのですが、とにかく「ただの収入証明書」ではダメなのです。
というように申し込みの条件自体が厳しいので、審査に落ちるようなタイプの人は、最初からろうきんのキャッシング審査には、申し込み自体できないわけですね。ということで、審査通過率は比較的高くなっているのです。
年齢制限は、ろうきんの方が緩い
最後に、ろうきんカードローンの方が審査が甘い部分も紹介しましょう。それは「年齢制限」です。ろうきんは「18才以上」なのです。
つまり、未成年・10代・18才・19才…などの属性の人が、すべてキャッシングできるということですね。もちろん「年収150万円」「勤続1年」という厳しい条件がありますが、それさえクリアしていればOKなのです。
ということで、「未成年だけどキャッシングしたい」という人にとっては、ろうきんカードローンは救世主のような存在でしょう。