消費者金融とクレジットカードのキャッシングの金利は、どっちが高い?低い?
消費者金融とクレジットカードのキャッシングの金利は、どっちが高い(低い)か―。結論は「クレジットカードの方が、全体的に低い」といえます。「全体的」というのは「消費者金融と同レベルのクレジットカード」もあるからです。
消費者金融の一般的な金利は?
消費者金融の大手、つまりアコム・プロミス・SMBCモビットなどのおなじみのキャッシング業者の場合「実質年率18.0%」が一般的な金利です。100万円未満の借り入れだとこの金利になるので、ほとんどの人はこの利率で借りることになる、といえます。
クレジットカードのキャッシングの金利は?
では、クレジットカードのキャッシング枠の場合、同じ「100万円未満」の借り入れではいくらになるか―。これは「13%~18%」です。つまり、上限金利の場合は消費者金融と同じ。下限金利の場合は、かなり安くなります。
この金利差はどこでつくのか。それは下のような条件です。
- クレジット会社の違い
- その人の信用度の違い(高いほど金利が安くなる)
ということです。では、実際にそれぞれのクレジット会社の金利が、どのようになっているのか見てみましょう。
クレジットカードの金利一覧
主要なクレジットカードのキャッシング枠の金利は、下の通りです。
- 三井住友カード…15%
- 楽天カード…15%
- セディナカード…15%
- MUFGカード(UFJ)…15%
- セゾンカード…14.52%
…というように、主要なクレジットカードの場合「15%」が基本となっています。信用度(クレジットスコア)が低い人の場合、16%や17%など、もう少し高くなることもあるかも知れません。
ただ、基本的にこのような金利になります。100万円未満の借り入れでこの適用金利なので、「クレジットカードの方が、消費者金融で借りるよりも金利が安い」と言えます。
クレジットカードは審査が厳しい
このように「低金利」というのを見ると「よし、クレジットカードで借りよう」と思う人も多いでしょう。しかし、クレジットカードは審査が厳しいです。ショッピング枠でも厳しいですし、特にキャッシング枠になるともっと厳しいです。
どのくらい厳しいかというと、お金持ち本の執筆で有名な午堂登紀雄(ごどうときお)氏も、楽天クレジットカードをはじめ、複数のクレジットカードの審査に落ちているくらいです(著書の中で、ご本人が笑って話しています)。
資産数億円で、社会的な信用がある投資家の方でも落ちるのだから、クレジットカードの審査がいかに厳しいかわかるでしょう。(もっとも午堂さんの場合は、すでに複数のカードを持たれていたのでしょうが)
ショッピング枠でもクレジットカードの審査は厳しいですし、ましてキャッシング枠になると、もっと厳しいです。クレジットカードは本来「買い物のため」のカードであり、現金を借りるためのカードではないからです。
クレジットカードの審査は通っても現金枠はもらいにくい
実際、クレジットカードの「買い物枠」の審査は通ったのに「現金借入枠」はもらえなかった…、という口コミ・体験談は多く見られます。私自身も長年そういうクレジットカードを使ってきましたが、ショッピング枠が80万円になっても、キャッシング枠はつきませんでした。
(当時、零細な個人事業主だったということもありますが)
というようにクレジットカードの審査、特に現金借入枠をもらう審査は非常に厳しいので「低金利だからクレジットカードで申し込む」というのは、あまりおすすめできません。審査に通る自信がある&急ぎでないという人ならいいですが、基本的には消費者金融や銀行カードローンで申し込みした方がいいでしょう。
すでにキャッシング枠をもっているならおすすめ
ちなみにすでにクレジットカードのキャッシング枠を持っているという人だったら、そのままそこで借りるのが一番です。当然ですが、もう現金借入枠がある以上、審査が必要ないからです。
いくら消費者金融の審査が早いといっても、最短で数時間はかかりますし、何より審査に申し込む労力や精神的なストレスがあります。すでにクレジットカードのキャッシング枠があるのだったら、そこからそのまま借り入れするのが一番楽ですし、ここまで書いた通り低金利なので、メリットが大きいでしょう。
というわけで人によっては「クレジットカードでお金を借りる」方がいいのですが、それはごくごく限られた条件と思ってください。
補足 ~クレジットカードならマイルもつく~
最後に補足しておくと、消費者金融で借り入れしてもポイントなどは何もつきませんが、クレジットカードならポイントやマイルがつきます。この点も、クレジットカードで借りられるなら、クレジットカードの方がいいというポイントの一つになります。
消費者金融ではノーローンで利息を払うと「楽天スーパーポイント」がつきますが、1万円の利息を払って数百円など微々たるものなので、おすすめできません。