消費者金融(サラ金)でもおまとめローンは可能 ~大手4社の金利・審査を比較~
消費者金融(サラ金)でも、 おまとめローン(返済計画再編のための融資)は可能です。大手の消費者金融の中では、SMBCモビットはおまとめローン(返済計画再編のための融資)を提供していません。しかし、それ以外の消費者金融はすべて、おまとめローン(返済計画再編のための融資)を利用可能です。
消費者金融(サラ金)の おまとめローン(返済計画再編のための融資)一覧
それぞれの大手の消費者金融が提供しているおまとめローン(返済計画再編のための融資)は、下の一覧です。
消費者金融 | おまとめプラン名 |
---|---|
アコム | 借換え専用ローン |
アイフル | おまとめMAX |
プロミス | おまとめローン(返済計画再編のための融資) |
ノーローン | かりかエール |
続いて、これらのおまとめプランを比較していきましょう。
消費者金融のおまとめローン(返済計画再編のための融資)を金利で比較
おまとめローン(返済計画再編のための融資)に限らず、キャッシングには「下限金利・上限金利」というものがあります。それぞれ分けて比較しましょう。
消費者金融 | 上限金利 | 下限金利 |
---|---|---|
プロミス | 6.3% | 17.8% |
アイフル | 12.0% | 15.0% |
アコム | 7.7% | 18.0% |
ノーローン | 12.0% | 18.0% |
下限金利の安さでは、プロミスの「6.3%」が光っています。上限金利ではアイフルの「15.0%」です。アコムとノーローンについては、上限金利・下限金利ともに、それほど特徴がありません。
下限金利・上限金利の意味は?
下限金利・上限金利の意味は、まとめると下の通りです。
- 下限金利…「借入金額が大きい時」に適用
- 上限金利…「借入金額が小さい時」に適用
つまり、先のプロミス・アイフルのおまとめローン(返済計画再編のための融資)をまとめると、
- プロミス…借金総額が大きい時
- アイフル…借金総額が小さい時
…におすすめということですね。「おまとめローン(返済計画再編のための融資)は全部大きいだろ」と思うかも知れませんが、おまとめローン(返済計画再編のための融資)の場合は、
- 総額が小さい…150万円以下
- 総額が大きい…150万円以上
…という区別になっています。通常のキャッシングとは基準が違うわけですね。
つまり、金利に関して消費者金融のおまとめローン(返済計画再編のための融資)を結論すると、
- 150万円以下…アイフル
- 150万円以上…プロミス
…がおすすめといえます。以下、その根拠をもう少し細かく説明します。
金利比較をする時は「限度額」に注目
キャッシングの金利は、「借入金額が大きくなるほど、安くなる」というルールがあります。ということは「最高限度額が大きい」カードローンほど「下限金利が安くなる」のは当然なのです。
ということで、単純に下限金利だけ見るのではなく「融資限度額はいくらか」も見る必要があるんですね。
ということで、下限金利と融資極度額を合わせて比較すると、下のようになります。
消費者金融 | 限度額 | 下限金利 |
---|---|---|
プロミス | 300万円 | 6.3% |
アコム | 300万円 | 7.7% |
ノーローン | 400万円 | 12.0% |
アイフル | 500万円 | 15.0% |
この一覧を見ながら、言えることをまとめます。
限度額が大きいのに、高金利なアイフル・ノーローン
先にも書いた通り、キャッシングの金利は
- 限度額が増える
- 金利が下がる
というルールになっています。ということは、限度額が大きい「ノーローン・アイフル」は、限度額が小さいアコム・プロミスよりも、低金利にならなければいけないのです。
しかし、見ての通りアイフル・ノーローンの方が、プロミス・アコムよりも高金利になっています。本来あるべき姿と、逆になっているということですね。
アイフルは「少額専門」なので問題なし
アイフルのおまとめローン(返済計画再編のための融資)(おまとめMAX)については、実質「少額専門」なので問題ありません。上限金利ではダントツで安いですから「150万円以下」だったら、一番おすすめなわけですね。
そういう風に「立ち位置がハッキリしている」ので、アイフルのおまとめMAXはいいのです。一方、ノーローンの「かりかエール」については、正直「中途半端」という印象があります。
何はともあれ、このように「限度額と合わせて比較」しても、プロミスの下限金利の安さは、ダントツといえます。「限度額が大きいから安い」わけではないんですね。「限度額が小さいのに、低金利」なのです。
審査に申し込みやすいおまとめローン(返済計画再編のための融資)は?
消費者金融(サラ金)で返済計画の再編する場合、どのおまとめローン(返済計画再編のための融資)が一番審査に申し込みやすいのか―。これは「プロミス・アイフル・アコム」については「同じレベル」といえます。
唯一「ノーローン」だけが厳しいと言えるでしょう。理由は、通常のキャッシングの時から、ノーローンだけ審査通過率が低いからです。
プロミス・アイフル・アコムが大体40%程度であるのに対し、ノーローンは30%程度です。つまり、3業者と比較してノーローンは「7割~8割程度」の審査の通りやすさ、ということです。
もちろん、借入状況や個人信用情報に特に問題ない人であれば、この審査通過率でも十分通るでしょう。しかし、微妙なボーダーラインに立っている人の場合、アコム・プロミス・アイフルで申し込みした方が、審査に通るかも知れません。
…以上、消費者金融(サラ金)のおまとめローン(返済計画再編のための融資)について比較しました。銀行カードローンよりもこれらの大手業者の方が申し込みやすいので、確実にローンの返済計画の再編をしたいという人は、ぜひ参考にしてみてください。
借り換え・借入先の変更のための融資について
返済計画の再編のためのおまとめローン(返済計画再編のための融資)について、ここまでは書いてきました。俗にサラ金と呼ばれる消費者金融のキャッシングブランドでも、おまとめローン(返済計画再編のための融資)を利用して返済計画の再編が出来る、ということですね。そして、それぞれの金利や審査基準・最高限度額などについて比較をしてきました。
このような返済計画の再編(返済計画の再編)だけではなく、「借り換え・借入先の変更のための融資を利用したい」という消費者の方々もいるでしょう。つまり「たくさんのキャッシングを一つにまとめる」のではなく「単独の借入先を、同じく単独の別の消費者金融・銀行カードローンなどに乗り換え・借り換えする」ということですね。このような目的で利用するキャッシングローンを「借入先の変更のための融資」という風に呼びます。
ここでは、おまとめローン(返済計画再編のための融資)とよく似ているこの「借入先の変更のための融資」について解説していきましょう。
消費者金融の場合、おまとめローン(返済計画再編のための融資)と同じコース
まず、消費者金融のキャッシングブランドが提供する借入先の変更のための融資の場合、おまとめローン(返済計画再編のための融資)と同じコースやキャッシング商品を利用するようになっています。例えば、アコムだったら、返済計画の再編の時も借り換え・乗り換えの時も、「借換え専用ローン」という同じ名前のキャッシング商品で借金の整理を行うということですね。「借換え専用ローン」という名前がついていますが、おまとめローン(返済計画再編のための融資)でも乗り換え・借り換えでも、どちらでも利用できるということです。
と言うように、利用するキャッシング商品自体は、返済計画の再編や返済計画の再編の時であっても、あるいは乗り換え・借り換えをする時でもあっても、消費者金融の場合は同じになるというわけですね。
例外としては、アイフルの場合は「おまとめMAX」「かりかえMAX」というように、おまとめローン(返済計画再編のための融資)と借り換え・乗り換え、それぞれで別々の貸付商品が用意されています。そのため、アコム・プロミスなどのように「同じコースで、返済計画の再編も借り換え・乗り換えもする」という風にはならないので、この手は理解しておいて下さい。(と言っても、特別難しいことはないのですが)
その他の消費者金融のキャッシングブランドについては、例えばノーローンであれば「かりかエール」というキャッシング商品で、返済計画の再編もできるし、他の消費者金融・銀行カードローンからの乗り換え・借り換えも可能という風になっています。プロミスについても上に書いた通り、「貸金業法に基づく おまとめローン(返済計画再編のための融資)」という単一のキャッシング商品によって、借り換え・おまとめも出来るようになっているし、返済計画の再編や返済計画の再編も可能というスタイルになっている、ということですね。
何はともあれ「借入先の変更のための融資」という名前がついたキャッシング商品でなくても、おまとめローン(返済計画再編のための融資)だけではなく、借入先の変更のための融資として利用することも問題なく可能となっているので、消費者金融のキャッシングブランドを利用して乗り換え・借り換えをしたい、という風に考えている方も、この点は安心して下さい。
銀行カードローンは普通のキャッシングをそのまま使う
一方、三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」やみずほ銀行カードローンなどの銀行キャッシングの場合は、普通の借り入れのコースをそのまま使う…という風になっています。つまり、おまとめローン(返済計画再編のための融資)という専用のコース・プランがないように、借入先の変更のための融資も、それ専用のキャッシング商品は用意されていないということですね。
しかし、これは言うまでもなく悪いことではありません。というのは、そもそも銀行カードローンは最初から貸金業法第13条の2第2項の規定の範囲外(例外・除外含む)なので、返済計画の再編にしても、あるいは乗り換え・借り換えにしても、わざわざそれ専用のコース・プランを設定する必要がないということなんですね。つまり、通常のキャッシングでおまとめローン(返済計画再編のための融資)としても利用できるし、借入先の変更のための融資として借り入れをすることも可能…という風になっているのです。
一方、消費者金融については、貸金業法の貸金業法第13条の2第2項の規定によって「年収の3分の1まで」という制限があるので、返済計画の再編をしたり、あるいは乗り換え・借り換えをしたり、という状況・シチュエーションになると「最高限度額の制限から、それができない」という風になりがちなんですね。(大抵すでに年収の3分の1まで借りて閉まっている借入超過者・多重債務者の方が多いので)
ということで、そのような多重債務者・借入超過者を救済するために「借り手に一方的に有利な借り入れ」として、おまとめローン(返済計画再編のための融資)・借入先の変更のための融資に関してのみ、「貸金業法第13条の2第2項の規定を超えた借り入れが認められている」(貸金業法第13条の2第2項の規定の範囲外(例外・除外含む)・例外)ということなのです。
逆に言えば、そのような貸金業法の規制を受けず、最初から貸金業法第13条の2第2項の規定の範囲外(例外・除外含む)だと、おまとめローン(返済計画再編のための融資)などの専用の名前がついたキャッシング商品がなかったとしても、借り換え・乗り換えも返済計画の再編も、問題なくできるという結論になります。
消費者金融同士で乗り換え・借り換えをしても意味がない?
カードローン・キャッシング・消費者金融のインターネット上の評判・口コミが集約されるサイトを閲覧していると、見出しのように「消費者金融のキャッシングブランド同士で借入先の変更のための融資として借り入れをしても、あまり意味がない」ということが書かれています。これは大体正しいです。
「大体」というのは、プロミス以外の消費者金融に借り換え・乗り換えするのであれば意味がないが、プロミスを借入先の変更のための融資として利用するのであれば、意味がある・効果があるということです。効果というのは、言うまでもなく金利引き下げの効能です。
なぜそのように言えるのかというと、他の大手の消費者金融はすべて「実質年率18%」という上限金利になっているのに、プロミスだけが17.8%という最高金利になっていて、唯一他の大手の消費者金融よりも低金利になっている、ということが理由です。上限金利というのは、基本的に100万円未満のキャッシング総額の時に用いられる金利なので、ほとんどの人のキャッシングでは、適用金利というのはイコール上限金利、という風に考えていいということなんですね。
なので、その上限金利が一番低金利であるプロミスが、消費者金融同士で借入先の変更のための融資として利用する場合には、一番適しているということなのです。
また、プロミスはWEB明細利用・メールアドレスの登録をするなどの条件を満たせば、30日間無利息での借り入れもできます。これは他のアイフル・アコムなどのキャッシングブランドのように「初回のみ」ではなく、「ポイントを貯めることで、何度でも適用できる」というシステム・体制になっています。このような無理キャッシングのサービスという面からも、より低金利でキャッシングを続けたいという方が、他の大手の消費者金融からプロミスに乗り換え・借り換えする…と言うことのメリット・長所・利点は大きいということが言えるでしょう。