バンクイックは大口利用・返済計画の再編にも使える?金利・審査について
バンクイックはおまとめローン(返済計画再編のための融資)にも利用可能
三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」は「おまとめローン(返済計画再編のための融資)」としても利用可能です。おまとめ専用のコースは持っていませんが、普通のキャッシング機能を、そのまま返済計画の再編に使うということです。
銀行カードローンなので、最初から貸金業法第13条の2第2項の規定の範囲外(例外・除外含む)です。そのため、借金総額が「年収の3分の1」を超える場合でも、問題なく返済計画を再編することができます。
おまとめ・借り換え可能ということは、強調されていない
ただ、三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」をおまとめローン(返済計画再編のための融資)に使うことの懸念もあります。というのは、他の銀行カードローンのように「おまとめ・借り換えOK」ということが強調されていない点。
もし返済計画の再編や借り換えを推奨しているなら、それを公式ページにも明記するはずです。それをしていないということは、「さほど歓迎していない=審査に通りにくい」かもしれないんですね。
おまとめローン(返済計画再編のための融資)としてのバンクイックのメリット
では、バンクイックをおまとめローン(返済計画再編のための融資)に活用するメリットは何か。これは「三菱UFJ銀行の口座が要らない」ということでしょう。
どの銀行カードローンでも、おまとめローン(返済計画再編のための融資)の時も通常のキャッシングの時も「その銀行の口座が必要」ということが多いです。銀行口座を持っていない場合、まず口座開設から始める必要があるんですね。
みずほ銀行・横浜銀行などは当日中の開設もできますが、イオン銀行など開設に最低でも5日程度かかる…という銀行もあります。こういうところでは、銀行口座がなければ「すぐに返済計画の再編をしたい」と思ってもできないんですね。
その点「三菱UFJ銀行の口座なしでもOK」のバンクイックは、「誰でもすぐに利用しやすい」おまとめローン(返済計画再編のための融資)といえます。こういう点では返済計画の再編に利用するメリットも大きいでしょう。
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」のおまとめの金利
続いてバンクイックをおまとめローン(返済計画再編のための融資)として使う場合の金利についても、他の銀行と比較してみましょう。返済計画の再編で一番多い金額は「200万円」ですが、この金額だといくらの実質年率になるか、一覧にします。
借入総額200万円の時の、各銀行の実質年率・一覧
- 三菱UFJ銀行…9.6%
- 三井住友銀行…11.0%
- オリックス銀行…9.4%
- みずほ銀行…9.0%
- イオン銀行…8.8%
- 横浜銀行…8.8%
上の一覧のうち「オリックス銀行・三井住友銀行」は、「中間値」を取っています。実際には「6.9%~14.5%」のように、変動します。
ただ、中間なので大体正しいでしょう。そして、この中では三菱UFJ銀行は「普通」といえます。順位でいうと「7銀行中5番目」ということで、あまり高くありません。しかし、三菱UFJ銀行より上も、それほど大差があるわけではありません。
ということで、借入総額200万円の場合「普通の金利」と思ってください。
借入総額300万円の場合の、おまとめ金利一覧
続いて、本格的な多重債務である「借金総額300万円」の時の、各銀行のおまとめ金額を一覧にしてみます。
- 三菱UFJ銀行…7.1%
- みずほ銀行…7.0%
- オリックス銀行…9.4%
- 三井住友銀行…9.0%
- イオン銀行…7.8%
- 横浜銀行…6.8%
300万円の場合、バンクイック(三菱UFJ銀行)は大分順位がよくなっています。バンクイックより低金利なのは、この中で横浜銀行・みずほ銀行のみ。しかも、どちらもそれぞれ「0.3%、0.1%」と、大きな差はありません。特にみずほ銀行はほぼ同じです。
ということで、バンクイックでの返済計画の再編は「300万円の時なら、トップレベルの低金利」といえるでしょう。
100万円の謝金を返済計画を再編する場合の金利・比較
では、おまとめローン(返済計画再編のための融資)としては最低レベルの金額である「100万円」で比較してみましょう。
- 三菱UFJ銀行…12.6%
- みずほ銀行…12.0%
- 三井住友銀行…13.2%
- イオン銀行…8.8%
- オリックス銀行…11.8%
- 横浜銀行…11.8%
100万円の場合、残念ながらバンクイックの金利は「かなり高め」になっています。バンクイックより高金利なのは「三井住友銀行」だけで、あとはみんなバンクイックより低金利です。
特に一番安いイオン銀行には「3.8%」という大差を付けられています。これは「銀行カードローンと消費者金融の通常の金利差」に近いレベルです(14.5%と18%)。
ということで、100万円のような少額の返済計画の再編の場合、三菱UFJ銀行はおすすめできません。200万円~300万円、特に300万円の時はおすすめです。
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」で借金をまとめるデメリット・短所
ここまでは、三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」をおまとめローン(返済計画再編のための融資)として使い、多重債務をまとめることのメリット・長所・利点を書いてきました。しかし、当然ながらどんな商品でもサービスでも「デメリット・短所・注意点」というのは、同時に存在します。ないものはありません。(東大入学なら、難しいというのがデメリットです)
ここでは、返済計画の再編のためのおまとめローン(返済計画再編のための融資)として三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」を活用することのデメリット・短所・注意点を、あえて指摘していきます。
消費者金融のおまとめローン(返済計画再編のための融資)より審査が厳しい
まず第一に、アコム・プロミス・アイフルなどが提供する消費者金融のおまとめローン(返済計画再編のための融資)よりも、三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」のような銀行キャッシングでまとめる方が、審査が厳しい・審査通過率が低いということが指摘できます。これはおまとめローン(返済計画再編のための融資)に限った話ではなく、通常のキャッシングでも言えることで、カードローン・消費者金融の世界全般で共通のことです。
- 審査が厳しいけど低金利
- 審査に申し込みやすいけど、やや高金利
このどちらを選択するか…ということですね。基本的にキャッシング・カードローンに限らず、人生のありとあらゆる局面・シチュエーションでこのような二択があるはずです。(三択の場合もあるかも知れませんが)
それと同じことが、返済計画の再編をするためのおまとめローン(返済計画再編のための融資)でもあるということであり、特別な話ではありません。
最高限度額が500万円で、やや少額
上の段落では消費者金融と比較しましたが、これは三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」以外の銀行カードローンとの比較になります。見出しの通り、三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」の最大融資枠は500万円なのですが、これは銀行カードローンとしては少額の部類に入ります。
大手の銀行カードローンの最大限度額は800万円が主流で、みずほ銀行カードローンや横浜銀行カードローンなどは1000万円という最大融資枠になっています。500万円なのは三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」以外では、ちばぎんカードローン クイックパワー<アドバンス>、静岡銀行カードローン「セレカ」など、主に地方銀行のカードローンとなっています。(あるいは、新生銀行カードローン レイクのように消費者金融並みに上限金利が高い銀行キャッシング、となります。新生銀行カードローン レイクは代わりに、無利息キャッシングが業界一充実していますが)
というように、最大融資枠が500万円というのは、銀行カードローンとしては少々少額になるわけですね。そして、多重債務者・借入超過者の方々というのは、おまとめローン(返済計画再編のための融資)が必要になった時点で、すでに借入総額が500万円を超えているということもざらにあります。たとえば、ある年度に東京都が設置した相談窓口に訪れた多重債務者の方々の平均の借入総額は、1000万円を超えていた、というデータもあります。(相談に来る人自体が少ないので、平均値が毎年かなり違うようですが)
何はともあれ、そのように「多重債務をまとめる」という作業の場合は、三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」の「500万円」という最高与信枠では足りないこともあるわけですね。その点、同じメガバンクでもみずほ銀行カードローンなら「1000万円までOK」ですし、イオン銀行カードローンBIGなども「800万円まで借入可能」(最大で)ということで、高額な返済計画の再編の時には、これらの銀行カードローンの方が、三菱UFJ銀行・バンクイックよりも有利であり、適している…ということが言えます。
学生のおまとめローン(返済計画再編のための融資)には、使いにくい
これはデメリット・短所・注意点というほどでもないかも知れませんが、万が一学生が返済計画の再編をしたいという時には、三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」をおまとめローン(返済計画再編のための融資)として使うのは難しくなっています。というのは、複数ローンをまとめる時に限定された話ではなく、三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」のキャッシング審査自体が、学生では不利になっているということです。つまり、通常のキャッシングでも不利ということですね。
具体的にどのような点で、三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」では学生がお金を借りにくいのかというと「親権者の同意書が必須」という条件にあります。親権者の同意書を勝手に偽造するわけにはいきませんから、この審査条件だと「必ず親にバレる」ということなのです。当然ながら、キャッシングが親にバレて大丈夫という学生さんはいません。親が許可しないのはもちろん、親が立て替えたり、何にしてもキャッシングの話自体話になる…ということが多いでしょう。
そのように、普通のキャッシングの時でも、三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」で学生が融資を受けるというのは厳しいわけですね。(バンクイックも、あまり学生に融資する気はないでしょう。)
その流れで、多重債務をまとめるおまとめローン(返済計画再編のための融資)としても、学生が三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」を選択するのは、適していないということです。もっとも、学生がおまとめローン(返済計画再編のための融資)が必要になるくらい多重債務を背負うのは逆に難しいですし、デメリット・短所・注意点というほどのことではないといえます。
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」のおまとめ・総括
以上、ここまで書いてきた三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」のおまとめローン(返済計画再編のための融資)としての利用について総括すると、下のように言えます。
- 三菱UFJ銀行には、おまとめローン(返済計画再編のための融資)という専用の商品はない
- 通常のバンクイックのキャッシングを、そのまま多重債務をまとめるのに使う
- 特に専業主婦のおまとめローン(返済計画再編のための融資)として有利
- 学生のおまとめローン(返済計画再編のための融資)としては向いていない
- バンクイックはおまとめローン(返済計画再編のための融資)でも最短即日融資ができる
このような内容が、三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」で複数ローンをまとめる時に、知っておいていただきたいポイントとなります。返済計画の再編を考えている方々は、ぜひ参考にしてみてください。