銀行のおまとめローンのデメリット ~消費者金融より高金利~
銀行のおまとめローン(返済計画再編のための融資)には、意外とデメリットがあります。その一つが「金額によっては、消費者金融のおまとめローン(返済計画再編のための融資)より高金利」ということ。意外かも知れませんが、200万円~300万円程度の返済計画の再編だったら、実は消費者金融のおまとめローン(返済計画再編のための融資)の方が金利が安いのです。
200万円~300万円のおまとめローン(返済計画再編のための融資)の金利比較
実際に消費者金融と銀行カードローンのおまとめローン(返済計画再編のための融資)を、この金額帯で金利比較してみましょう。200万円~300万円ということは「200万円台」の金利を見ればOKです。
- みずほ銀行…9.0%
- イオン銀行…8.8%
- オリックス銀行…9.4%
- 三菱UFJ銀行…9.6%
- ジャパンネット銀行…10.0%
これが主だった銀行のおまとめローン(返済計画再編のための融資)の「200万円台」の適用金利。これに対して、消費者金融のおまとめローン(返済計画再編のための融資)の「300万円ジャスト」の時の金利を見てみましょう。
消費者金融のおまとめローン(返済計画再編のための融資)で、300万円借りた時の金利
- プロミス…6.3%
- アコム…7.7%
…という風です。プロミス・アコムのおまとめローン(返済計画再編のための融資)は「最高限度額300万円」なので、下限金利がそのまま適用されます。そして、「200万円台」の時はもう少し高金利になるでしょう。
大体の目安として、「250万円」の時は、下の程度の金利になると想定できます。
- プロミス…7.0%
- アコム…8.2%
この金利で先ほどの銀行カードローンの金利一覧と比較してみましょう。銀行カードローンの中で一番安かったのは「イオン銀行…8.8%」です。これで比較すると、
- プロミス…7.0%
- アコム…8.2%
- イオン銀行…8.8%
…となるわけです。意外でしょうが、これだけ消費者金融のおまとめローン(返済計画再編のための融資)の方が低金利なのです。一番安いイオン銀行と比較してもこれだけ違うので、他の銀行カードローンと比べたら、もっと差がつくのはわかるでしょう。
100万円前後だったら、銀行カードローンの方が低金利
ただ、逆に「100万円前後」までの借入総額だったら、銀行カードローンで返済計画を再編した方が低金利になります。100万円前後の時の消費者金融のおまとめローン(返済計画再編のための融資)は、下のような金利になります。
- プロミス…17.8%
- アコム…18.0%
これはどちらも「通常のキャッシング」の時の上限金利と同じです。つまり100万円程度までの借り入れだと、プロミス・アコムどちらも、おまとめローン(返済計画再編のための融資)だからといって金利が安くなることはないのです。
借入総額100万円の、銀行カードローンの金利一覧
では、100万円程度をキャッシングする時の、銀行カードローンの金利を一覧にしましょう。
- イオン銀行…8.8%
- 三菱UFJ銀行…12.6%
- ジャパンネット銀行…15.0%
- オリックス銀行…11.8%
- みずほ銀行…12.0%
…というように、いずれもアコム・プロミスより低金利なのがわかります。特にイオン銀行の「8.8%」とは、「10%近い」驚異的な金利差がついてしまっています。
消費者金融のおまとめローン(返済計画再編のための融資)は、プロミス・アコムのどちらも「スタート時の金利」が高いのです。ということで、100万円以下の少額の返済計画の再編の場合は、銀行カードローンでまとめた方がいい…といえます。
アイフルのおまとめローン(返済計画再編のための融資)だったら金利差は小さい
ここまで書いていませんでしたが、実はアイフルもおまとめローン(返済計画再編のための融資)を持っています。「おまとめMAX」というコースです。
アイフルのおまとめMAXの金利は「12.0%~15.0%」。100万円前後の時の適用金利は「15.0%」なので、プロミス・アコムと比較すると、大幅に安くなっています。ジャパンネット銀行と同じ金利ですね。
ということで、100万円以下の少額の場合でも、アイフルのおまとめMAXだったら、銀行カードローンよりそれほど高いわけではありません(それでも銀行カードローンの方が安いですが)。
なお、アイフルをここまで書いていなかった理由は「最高限度額500万円」と、プロミス・アコムと金額が違うからです。「200万円~300万円」の時の金利が、この条件だとわからないので、あえて外したわけです。
(消費者金融は銀行カードローンと違って「途中の金額での適用金利」がわからないのです)
結論…150万円までの少額の返済計画の再編は銀行カードローン
結論を書くと、借入総額150万円までのおまとめローン(返済計画再編のための融資)の場合は、銀行で申し込みした方がいいでしょう。そして、それ以上の金額の場合は、プロミス・アコムで申し込むことをおすすめします。
プロミス・アコムは300万円までしか借りられないので、300万円を超えるおまとめローン(返済計画再編のための融資)の場合は、銀行カードローンにしましょう(アイフルは500万円までOKですが、アイフルは金利が高すぎます)。
このように、何でも一概に銀行のキャッシングの方が低金利…とはいえない、という点に注意してください。