主婦はクレジットカードのキャッシングと、カードローンのどっちがいい?
主婦が借り入れする場合、クレジットカードのキャッシング機能と、カードローンのどちらがいいか―。これは、それぞれのおすすめの場面・条件が異なります。
- クレジットカード…すでに持っている場合
- カードローン…それ以外
…という違いです。以下、詳しくまとめます。
すでにクレジットカードのキャッシング機能がある場合
すでにクレジットカードを持っていて、ショッピング機能だけではなく、キャッシング機能がついている―。という場合は、迷わずそのクレカを使うべきです。そのクレジットカードを使えば審査も要らないですし、これまでの利用実績がさらに改善されていくからです。
カードによっては、マイルやポイントも貯まるでしょう。こういう「すぐ借りられる」状態がすでに整っているのですから、わざわざカードローン審査を新しく受ける必要はありません。
キャッシング機能がない場合は、カードローン
逆に、今クレジットカードを持っていない。あるいは持っているけどキャッシング機能がない―。という場合はカードローンで申し込みしましょう。理由は「クレジットカードの本来の機能はショッピングなので、キャッシングには向いていない」ということです。
クレカの審査に通っても、キャッシング枠がもらえないことも
クレジットカードはキャッシングにそれほど積極的ではありません。そのため、クレジットカードの審査に通っても、キャッシング枠はもらえない…ということがよくあります。ショッピング枠だけのクレカ…ということですね。
学生の初めてのクレジットカードの場合、たいていそうなりますし、学生でなくても収入が少ない人などはそうなります。その後、クレジットカードの利用実績を積み重ねるうちに、キャッシング枠が追加されるということもあるのですが、このように「現金の借り入れに厳しい」というのが、クレジットカードの特徴なのです。
→専業主婦向けクレジットカードの選び方は?ベストな1枚を比較して選ぶ
クレジットカードはなぜ、現金の借り入れに厳しいか
できれば、クレジット会社もキャッシング機能は強化したいのです。ただ、彼らにとって一番重要なのは「ショッピング機能の強化」なんですね。
理由は簡単です。
- そのカードで買い物する人が増えるほど、加盟店も増える
- 加盟店が増えるほど、買い物する人も増える
- 以下、繰り返しでカード利用者が増えていく
…ということです。この好循環をさらに起こすため、強くするために、クレジットカードは「ショッピング第一」という方針を取っているのです。
「現金をキャッシングして買い物する」ではダメなのか?
これではダメです。理由は、「お店の人にとって、そのカードを使ったことがわからない」からです。
「JCBで、店頭で買い物する」なら、お店の人にもわかります。「お、JCBがあるとお客さんが増えるな」と。
しかし、「お客さんが事前にJCBで現金をおろしてきた」→「その現金で買い物した」というのでは、意味がありません。「何だ、JCB導入しても、全然お客さんが増えないな」と思われてしまうのです。本当はJCBのおかげで、その人は買い物ができたのに。
ということで、クレジット会社にとって「キャッシング枠を強化する」というのは、マイナスもあるんですね。マイナスとまでは行かなくても「ショッピング枠を強化する」というのが最重要なのです。
だから、なかなか「現金を借り入れする機能」は便利にならないのです。この点が、カードローンとの大きな違いです。
カードローンの審査は、比較的簡単に通る
ここまで書いた通り、クレジットカードのキャッシング枠の審査は難しいです。しかし、カードローン審査は逆に簡単に通るんですね。理由は下の通りです。
- クレカの決済システムのように、コストがかからない
- 低コストなので、多少貸し倒れが出ても利益が出せる
- 貸し倒れ覚悟で、審査基準をゆるめにできる
…ということです。実はキャッシング審査というのは、消費者金融でも銀行カードローンでも「一定数は返済不能に陥る」という前提で審査しているんですね。「一定数の利用者が貸し倒れになっても、利益が出るライン」まで、審査基準をゆるめるのです。
利益が出る限り、多少の貸し倒れが出ても、できる限りたくさん融資した方が、売上が伸びますからね。
ということで、クレジットカードに比べて低コストな「カードローン」という業態は、「業者・ブランド・銀行側の事情によって」、審査基準がクレジットカードよりもゆるくなっているのです。
もちろん、これはお金を借りたい利用者にとってはありがたいことです。返済できない人が出るのは、何時の時代も仕方がないことです。要は自分がしっかり返済すればいいのですから、審査に申し込みやすいことを、ありがたく受け取って、申し込みしましょう。