ろうきんカードローンの申し込みの注意点 ~条件・審査期間・提出書類など~
お金を借りたい場合「ろうきんカードローン」から借りるという方法もあります。ろうきんでキャッシングする最大のメリットは、やはり「低金利」ということ。銀行カードローンよりも低い金利で借入可能となっています。
そして、そんなろうきんカードローンですが、申し込みにはいくつかの注意点が必要。それらの注意点をまとめます。
融資対象者によって、金利が違う
「ろうきんカードローンは低金利」といっても、それは融資対象によって異なります。もちろん、全体的に低金利ですが、中には「金利が高くなる属性」というのもあるのです。
ろうきんカードローンの審査では、申し込み者の身分や資格が、下のように分かれています。
- 団体会員の構成員
- 生協の組合員(家族含む)
- 一般勤労者
という3通りです。それぞれ金利や限度額など、融資の条件が異なりますが、自分がどの身分に該当するか、事前に確認する必要があります。ここでは、それぞれの身分・立場について、簡単に書きます。
団体会員の構成員とは
これは「ろうきんが出資している労働組合に、加入している」ということ。下の条件を満たしている人なら、加入しています。
- 会社の労働組合に入っている
- その労働組合が、労金に趣旨している
という条件です。大抵の場合はこれに当てはまるので「労働組合に加入していれば、それでOK」とも言えます。(簡単に言うとですが)
生協組合員とは
これはそのままで、「生協に加入している」ということです。ここでも労組の時と同じく「その生協が、ろうきんに出資している」という条件が必要。逆に言えば条件さえ満たしていれば、加入できます。
生協組合員は「同居家族が該当する」という場合でもOKです。家族の権利をつかって、この職分でろうきんカードローンの審査を受けられる…ということですね。
一般勤労者とは
最後の一般勤労者とは、ここまでのすべての条件に該当しない、一般の人ということです。こうした一般勤労者の人がろうきんカードローンで借り入れするには、「会員資格」を得ることが、最初に必要です。
会員資格を得る方法
労金の会員資格を得る方法は、下の2通りです。
- ろうきんに出資して「個人会員」になる
- 「友の会」に加入する
要するに、どちらも「会費を払う」ということですが、それほど高い会費ではありませんし、手続きも簡単です。詳しいやり方については、ろうきんの窓口で問い合わせしてください。
労金の融資を受ける注意点 ~審査期間が長くなる~
ろうきんカードローンで借り入れする注意点の2つ目。それは「審査期間が長くなる」ということ。つまり、最短即日借り入れしたい時には、ろうきんカードローンでは無理です。
消費者金融と銀行カードローンの比較でもそうですが、基本的にキャッシングの世界では「低金利なほど審査期間が長くなる」という傾向があります。
それはろうきんカードローンの場合も同じで、銀行カードローンより低金利な分、「銀行カードローンよりさらに審査時間が長くなる」というおまけもついているのです。
申し込みから融資までに1ヶ月かかる
消費者金融や銀行のキャッシングのスピードに慣れていると、これは少々信じられないかも知れません。ろうきんカードローンの場合、申し込みしてからカード発行(=融資)までに「1ヶ月程度」かかります。
融資まで1ヶ月かかるなら、普通の少額のキャッシングの場合「給料日まで待って、それで払った方が早い」くらいです。つまり、急ぎで借りたい時には、ろうきんでのキャッシングは、まったく役立たないということです。
ろうきんで借り入れするのが、どういう人に向いているかというと、
- 数百万円という高額を借りたい
- 特に急いでいない
- 審査の手間が多くてもかまわない
- 銀行カードローンよりさらに低金利で借りたい
という人になります。大学の学費でいうなら「奨学金」に近い感覚でしょう。
ろうきんは提出書類が多い
さらにろうきんカードローンの注意点&デメリットをあげると「提出書類が多い」ということもあります。普通の消費者金融や銀行のキャッシングの審査では「身分証明書」だけあればOKです。
しかし、ろうきんの場合は下のような書類がすべて必要になります。
- 身分証明書
- 各種健康保険証
- 公的な収入証明書
- 住民票
…などです。申し込む人の属性や労金によっても変わりますが、大体このような書類がすべて必要になります。
公的な収入証明書とは?
公的な収入証明書というのは、源泉徴収票や確定申告書のことです。勤務先で発行される給与明細は「私的な年収証明書」なので、これではろうきんの審査では所得証明書として認められません。
源泉徴収票が発行されるには1年以上その勤務先に勤めている必要があります。つまり、ろうきんで融資を受けるには、最低でも「勤続年数1年以上」が必要ということです。
まとめ ~急ぎで借りるなら消費者金融~
ということで、多くの人の「今日中に借りたい」などのニーズには、ろうきんカードローンは残念ながら適していません。短期間で完済する場合、あるいは少額のキャッシングの場合、別に銀行カードローンや消費者金融でも、利息総額はそれほど変わらないのです。
ということで、無理に低金利なろうきんカードローンで申し込みするよりも、普通に消費者金融や銀行キャッシングで申し込みした方がいいでしょう。