海外でのキャッシングは、クレジットカードが一番便利&低金利
海外でキャッシングする方法は、クレジットカードのみ―。とよく言われますが、「借金する」という意味では確かにそうです。海外にプロミス・アコムなどの消費者金融はないので、これらのATMで引き出す…ということはできません。
しかし、海外でも「日本の銀行口座から引き出す」ことはできます。「国際キャッシュカード」というものです。これを使えば、
- 消費者金融・銀行カードローンから、自分の日本の銀行口座に振り込んでもらう
- そのお金を、海外から国際キャッシュカードで引き出す
…というやり方で借金することができます。こういう意味では「海外にいても、消費者金融・銀行カードローンのキャッシングは使える」のです。
→外貨両替より、クレジットカードの海外キャッシングの方がお得だが…
一番手数料が安いのは、クレジットカードのキャッシング
上のように書いたものの、国際キャッシュカードは手数料が高いです。クレジットカードでキャッシングする方が、断然手数料が安いので、こちらをおすすめします。
手数料というのは、いわゆる「ATM手数料」ではありません。それとは別に「外貨両替の手数料」がかかるのです。これが大体、下のようにかかります。
- VISA、Master…1.5%
- 国際キャッシュカード…4.5%
特に国際キャッシュカードは、種類によっても違いますが、このようにかなりの手数料が取られているわけですね。そのため、冒頭に書いた、
- 日本の消費者金融・銀行カードローンから振り込んでもらう
- それを国際キャッシュカードで引き出す
…というやり方は、おすすめできないのです。消費者金融・銀行に振り込んでもらうまではいいのですが、その後の「国際キャッシュカード」の手数料が厄介だからですね。
外貨両替手数料の負担をシミュレーションする
実際、クレジットカードのキャッシングと、国際キャッシュカードで、外貨両替の手数料の負担がどのくらい違うのか、シミュレーションしてみましょう。たとえば「10万円」を現地で引き出したとします。
すると、それぞれ下の料金が手数料として取られます。
- クレジットカード…1500円
- 国際キャッシュカード…4500円
…という風です。たとえば海外生活の場合、10万円ではカンボジアのような新興国でもギリギリです。最低でも15万円は見て置いた方がいいでしょう(歯医者の値段が高いなど、いろいろ出費があるので)。
そう考えると、両者の差額はこの1.5倍で「差額4500円」となります。「大したことない」と思うかも知れませんが、それで1年過ごすと、実に「5万4000円」の差です。
もちろん、これでも少額だと思う人もいるかも知れませんが、こういう少額が積み重なって、人生全体だと大きな出費になるのです。ということで、海外生活をする人はPlusなどのグローバルキャッシュカードではなく、VISA・Masterなどの国際ブランドのクレジットカードを、持つことをおすすめします。
(もちろん、ショッピング専用ではなく、現金のキャッシングもできるものです)
JCBはアジアの一部しか利用できない
JCBは日本ではかなり便利ですが、海外ではほとんど使えません。アジアだったら利用できます。たとえば下のような国です。
- 中国
- 台湾
- 韓国
- タイ
- フィリピン
- カンボジア
カンボジアは少々意外かも知れませんが、イオンが2店舗できるなど、最近は日本人がどんどん進出しているので、JCBはかなり使えます。
…というようにアジアでは使えますが、後の地域になるとほとんど使えません。逆にMaster・VISAはどこに行ってもどちらかが使えますから、この2種類を持っておくことをおすすめします。
プリペイドカードなら、簡単に審査に通る
VISA・Masterのカードを作りたいけど、クレジットカードの審査に通る自信がない…、という人もいるでしょう。実は私も過去にVISAのクレジットカードを強制解約になったので、あと6年ほどは新しく発行することができません。
(VISA以外のカードでも、基本的に無理でしょう)
しかし、こういう人でも「プリペイドカード」だったらOKです。事前に現金で入金した分のみ、使えるというものです。すでにクレジット会社にその現金を払ったわけなので、その範囲内で、いくらレジでピコピコやろうと、もう自由なわけです。
実際、今私は南アフリカでそのMASTER CARDを使っています。審査などはまったくなく、普通に駅の窓口で発行できました。日本はここまでゆるいかどうかはわかりませんが、プリペイドカード自体はVISA・Masterともに発行できるので、それを持って海外に行くことをおすすめします。