海外旅行中のキャッシングは、クレジットカードが便利
海外旅行中は、急にお金が必要になることがよくあります。そのような時、国際ブランドのクレジットカードを持っていれば、現地のATMでキャッシングして、現地通貨で現金を引き出すことができます。海外でのキャッシングは、クレジットカードを使うのが一番便利なやり方でしょう。
VISA、Masterが一番便利。JCBはやや不便
クレジットカードの国際ブランドにもいろいろありますが、世界のどこでも使われているのは、筆頭はVISA、Masterです。JCBは親日的なアジアの国以外は、ほとんど使われていません。
JCBが一般的に使える国は下の通りです。これらの国以外では、使えないと考えてください。
- タイ
- 韓国
- カンボジア
- 中国
- 台湾
…と、他にも多数ありますが、要は「日本人のよく行く国」です。(カンボジアは最近急増しています)
これらの国だったら、JCBでもいいですが、後の国や地域では、あまり使えません。できればVISAやMasterを持って、海外旅行に行った方がいいでしょう。
プリペイドのクレジットカードなら誰でも審査に通る
「VISAやMasterが欲しいけど、クレジットカードの審査に通る自信がない」「過去に強制解約になったから、あと5年、VISAカードは作れない…」という人もいるでしょう。
しかし、実はこういう人でもMasterやVISAのカードを持つことはできます。それはプリペイド方式というもの。
- 中身が空っぽのVISAカードを発行する
- そこに、自分の現金を入金する
- その金額の範囲内で、VISAカードとして決済できる
…ということです。たとえて言うなら「スタバカード」のようなものですね。「5000円入金したら、それがなくなるまで、そのカードでコーヒーを飲める」というものです。
「あまり意味なくね?」と思われるかも知れませんが、十分あります。
プリペイドのVISA・Masterのカードのメリット
プリペイドのクレジットカードを持つメリットは、下の通りです。
- 海外旅行を「カード一枚」でできる
- 事前に入金した分だけだから、使い過ぎない
- 現金で両替するより、レートがいい場合も多い
海外旅行が「カード一枚」というのは、非常に便利です。特に初めての国の通過だと、お札やコインの見方がよくわからず、お釣りをごまかされることもよくあります。
また、ひんぱんに財布を出していれば、当然ひったくりに狙われる確率も上がります。カード一枚だったら、それだけ守ればいいので安全性がぐんと上がるのです。(実際に身軽でもあります。特にサファリや万里の長城のような場所を旅行する時、財布などない方が断然楽でしょう)
「使い過ぎない」=「借金できない」でもある
「使い過ぎない」というのも利点です。これは逆に言うと「借金できない」ということなので、現時点で手持ちのお金が少ない人だと、逆にデメリットかも知れません。
しかし、これはプリペイドカードが悪いのではなく、あくまで「お金がないこと」が悪いのです。借金はできればしない方がいいので、海外旅行の前に頑張ってお金を稼ぐようにしましょう。
現金の両替よりも、クレジットカードの方がレートがいい
これは両替店や銀行の手数料にもよりますが、大体クレジットカード(特にVISA・Master)のレートの方がいいです。銀行や両替店は「場所代」などのコストがかかっているので当然ですね(特に空港の場所代は相当高いでしょう)。
「グローバルキャッシュカード」も、レートが悪いです。たとえば新生銀行などが発行している「Plusカード」などがありますが、これは大体5%近い手数料が取られます。
つまり、海外旅行で20万円使ったら、「1万円」を手数料だけで取られるということです。VISA・Masterだったら2500円程度で済みます。
というように、普通の外貨両替や国際キャッシュカードよりも断然レートがいいので、この点でもプリペイドのクレカはおすすめです(もちろん、プリペイドでない、普通のMaster・VISAも同じです)。
審査基準が一番甘いクレジットカードは?
VISA・Masterなどの国際ブランドで、審査基準が一番甘いクレジットカードは、「ACマスターカード」です。アコムが発行するMASTER CARDですね。
他にも「特定の会社の商品・サービス」でのみ使える「ハウスカード」というカードもあります。これが一番審査が緩いクレジットカードですが、これはMASTER CARDのように海外旅行でも使える、というわけではありません。
マスターカードで一番審査基準がゆるいのは、やはりACマスターカードでしょう。「審査に申し込みやすいクレジットカード」を探している人は、ぜひチェックしてみてください。
なお、ACマスターカードは海外ではMASTER CARDとしては使えません。海外では「Cirrus(シーラス)」のマークがあるお店・ATMでのみ使えます。もっとも、このシーラスも海外では結構使えるので、特に心配はいりません。