キャッシングで6万円借り入れ ~月々の支払いの優先順位は?~
たとえばキャッシングで6万円程度の借り入れに成功した時、最初に何から支払うべきか―。毎月の支払いというのは、誰でもいろいろあるでしょうが、その優先順位をまとめます。
個人的に止められて困るものから、支払う
実は、優先順位は人によってまったく違います。たとえば税金や年金・保険料などの場合、数ヶ月滞納してもすぐに大問題になることはありません。督促はきますが、差し押さえなどの事態には、そうそうならないのです。
それより、たとえばWEBの仕事をしていて「サーバーやドメインの料金だけは絶対に払わないといけない」などの事情もあるでしょう。誰にとっても一番の問題なのは「収入が絶たれる」ということです。
もし月々の支払いの中に、自分の仕事・収入に直結するものがあったら、まずそれを最優先しましょう。とりあえず、仕事を続けて収入を得ている限りは、他の支払いは、後からいつでもできるわけですから。
一定期間以上、公共料金を遅延・延滞すると、怖い
上では、税金や公共料金の遅延・延滞は、すぐには影響ないと書きました。しかし、電気代や水道代は、割と早く止まりますし、ネットなどの回線も同じです。
そして、一番怖いのが税金の滞納。一定期間を過ぎると行政から差し押さえなどの強制処分が始まりますが、これは絶対に逃れることができません。闇金業者の実態を描いた漫画『闇金ウシジマくん』でも「国の取り立てが一番怖い」と主人公の闇金業者が言っています。
実際、「○月○日までに全額支払えない場合、強制執行になります」という宣言が一度出ると、本当にこの期日までに全額支払わないといけません。この宣言が出た時点で、どれだけ訴えてもこれは変わらないので、「1円でも足りない」「1時間でも遅れる」となったら、強制執行決定です。
というように、国の取り立てというのは「一切融通が効かない」のです。公務員としては別に何の感情もなく「ただ日々の仕事を片付ける」だけですから、特例など認めるつもりはないんですね。
実際そこまで税金を延滞したというのも問題ですし、とにかく税金の類の支払いは「差し迫っている場合、最優先」と考えてください。
キャッシングの返済は、金利が高いものから
これは基本中の基本ですが、キャッシングの類の返済は、「金利が高いものから」返済していきます。たとえば銀行カードローンよりは消費者金融、大手の消費者金融よりは独自審査の業者…という風です。
(独自審査の業者というのは、いわゆる審査が甘い業者で、実質年率20%という金利を取っています。法定金利ギリギリの高金利です)
クレジットカードの金利も高いです。ただ、クレジットカードのキャッシング枠ではなくショッピング枠の場合、「実質年率15%」程度のことが多く、これは銀行カードローンに近い金利です。
以下、それぞれの金利を一覧にすると、下のようになります。
カードローン・クレジットカードなどの金利一覧
- 銀行カードローン…14%
- クレジットカード(ショッピング)…15%
- 消費者金融…18%
- クレジットカード(キャッシング)…18%
- 独自審査の業者…20%
…という風です。クレジットカードの「キャッシング枠」については、18%の業者もあれば、15%の業者もあります。「キャッシング専用」だと、18%になることが多いので、ここではこうしています。
また、その他の銀行カードローンなどの金利についても、あくまで「平均」です。銀行カードローンの中でも、ソニー銀行・イオン銀行などは「13.8%」ですが、オリックス銀行などは「17.8%」です。
このように、それぞれ金利差がありますが「金利が高いものから優先して返済する」ということを意識してください。
借入金額が小さいものから完済するのもあり
別の返済順位の付け方としては「早く完済できる、借入総額の小さいものから返す」という方法があります。小さいものを潰していくことで、全体的にすっきりさせるということです。
これは返済計画の再編(おまとめローン(返済計画再編のための融資))に似た効果がありますし、実際、借入件数が少なくなると、返済日などの情報がごちゃごちゃすることもなくあんります。ということで、返済のストレスがなくなり、より完済へのモチベーションが高まる…という利点も期待できるでしょう。
…ということで、借入残高の小さい借り入れがいくつかある場合、それらを先に完済する…というやり方もありだと思います。
どのようなやり方にしても、優先順位を考えるより「とにかく早く稼ぐ」というのが一番かも知れません。