リボルビング払いの仕組みと種類(1) ~定額・定率・元金・元利の意味~

ルール

2015.09.24

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【後編】リボルビング払いの仕組みと種類(2) ~残高スライド方式の意味~

リボ払いの種類は、大別して2通りです。よく「3通り」と言われますが、違います。以下、詳しく説明します。

リボ払いの種類

まず、リボ払いは下の2種類に分かれます。

  1. 定額方式
  2. 定率方式

そして、この2つの変形版として「残高スライド」方式があります。残高スライドが加わると、下のようになります。

  1. 定額方式
  2. 定率方式
  3. 残高スライド定額方式
  4. 残高スライド定率方式

つまり、「残高スライド=トッピング」です。

  1. 定額方式…うどん
  2. 定率方式…そば
  3. 残高スライド定額方式…きつねうどん
  4. 残高スライド定率方式…きつねそば

…という感じです。そして、この「定額方式・定率方式」が、さらに2種類に分かれます。

定額・定率どちらも「元金・元利」に別れる

まとめると、下のようになります。

定額方式 『元金』定額方式
  『元利』定額方式
定率方式 『元金』定率方式
  『元利』定率方式

という風です。うどんとそばに例えるなら、

うどん 温かい
  冷たい
そば 温かい
  冷たい

…ということです。そして、これに「きつね」が加われば、

温かい うどん 『元金』定額方式
冷たい うどん 『元利』定額方式
温かい きつねうどん 残高スライド『元金』定額方式
冷たい きつねうどん 残高スライド『元利』定額方式
温かい そば 『元金』定率方式
冷たい そば 『元利』定率方式
温かい きつねそば 残高スライド『元金』定率方式
冷たい きつねそば 残高スライド『元利』定率方式

…となるわけです。つまり、

  1. リボ払いの種類は『定額・定率』の2種類
  2. その2種類が『元金・元利』に別れるから、合計4種類
  3. その4種類が、さらに『そのまま or 残高スライド』に別れるので、合計8種類

…ということです。このように「3つの分岐点」で、8通りに分かれます。「リボ払いは3種類」というのは間違いです。「種類の分岐点」が3種類、というのが正解なんですね。

『定額』と『定率』の違い

たとえば、下のように決めたとします。

  • 定額…毎月『1万円』払う
  • 定率…毎月『10%』払う

そして、たとえば「1億円の借金」があるとしましょう。この場合、それぞれの月々の返済額は下のようになります。

  • 定額…1万円。残高1億円だろうと、1万円。
  • 定率…1000万円。10%と約束したのだから、1000万円。

そして、逆に「残高10円」の時は、こうなります。

  • 定額…1万円。…と思ったけど、10円だからそのまま普通に完済。
  • 定率…1円。10%と決めたのだから、それしか払わない。

という風です。「定率、完済できないじゃん」と思うでしょう。その通りです。定率方式は「完済できない方式」なので、最後で自主的に「一括返済」をする必要があります。

『元金』と『元利』の違い

この違いは「定額方式」だとわかりやすいです。

  • 『元金』定額
  • 『元利』定額

の2種類ですね。まず「定額」なので、両方とも「毎月1万円払う」と決めています。違いは「その1万円を、何に使うか」です。

  • 『元金』の返済に充てるか
  • 『利息』の返済に充てるか

ということですね。そして、

  • 元金方式…『元金』の返済に充てる
  • 元利方式…『利息』の返済に充てる

…ということです。で、実際の支払いはどうなるか。まず『元金』定額はこうなります。

『元金』定額方式

わかりやすく「セリフ」方式で行きます。全部同じ人(ジョン)がしゃべっています。

  1. 「お、月末か。今月も1万円払うぞ」
  2. 「全額元金に充てるぜ。これで…残り9万円だな」
  3. 「え?何?今月の利息を払え?チッ…いくらだ?」
  4. 「1500円?わかったよ。ほら、持ってけ」

…という風です。つまり、ここでジョンが払ったお金は「1万円+1500円」で「1万1500円」です。これが「元金定額方式」の払い方です。

で、次に「元利定額方式」はどうなるか、ポールの場合で見てみましょう。

『元利』定額方式

  1. 「さあ、月末だ。今月も1万円払うかな」
  2. 「まずは利息を払おう。今月はいくらだい?…1500円か」
  3. 「よし、まず1500円払おう。チャリーン」
  4. 「残り8500円か。よし、これは元金にしよう。チャリーン」
  5. 「8500円元金が減ったから、残りの元金は9万1500円だな」

…という風です。ここでポールが払ったのは「1万円」だけです。ポールの方が金額が少ないですが、代わりに「元金もあまり減っていない」ということです。

ジョン(元金)の方が大変そうですが、早く返済できるのは、ジョンの方なんですね。

以上、「定額方式」の場合に「元金・元利」の違いを説明しました。次に「定率方式」の場合の、「元金・元利」の違いを説明します。

『元金』定率方式

今回はジョージです。今月も爽やかな月末を迎えました。

  1. 「よし、月末だ。今月も『10%』払うぞ!」
  2. 「元金の残高は…1億円か。だいぶ減ったな」
  3. 「よし、1億円の10%だから…1000万だ」
  4. 「1000万円払います。チャリーン」
  5. 「え?利息も払え?…チッ、いくらだい?」
  6. 「500万円?…わかったよ。チャリーン」

…というのが「元金定率方式」。ジョンと似ているのに気づいたでしょう。

ジョージが払った金額は「1000万円+500万円」で、「1500万円」です。次に『元利』定率方式だと、どうなるか説明します。

『元利』定率方式

リンゴは目覚めた。爽やかな31日の朝だ。

  1. 「月末の朝は最高だな。さあ、今月も『10%』払おう」
  2. 「まず、利息はいくらかな…?500万円か」
  3. 「残高が1億だから、利息も含めて『1億500万円』だな」
  4. 「その10%だから…『1050万円』か」
  5. 「よし、1050万円払います。チャリーン」

で、リンゴの場合は続きがあります。受け取ったヨーコ(業者)が、こう計算するのです。

  1. 「リンゴから1050万円、返済が来たわ」
  2. 「リンゴの利息は…500万円ね」
  3. 「払われた1050万円から、500万円、利息に充てましょう」
  4. 「残りは…550万円ね。これを元金に充てましょう」
  5. 「これで元金の残りは…1億円ー550万円で、9450万円ね」

さて、ジョージとリンゴ、それぞれの元金(残高)はどうなったか。

  • ジョージ…9000万円
  • リンゴ…9450万円

…このように、ジョージ(元金)の方が、返済が進んでいます。これもさっきのジョン・ポールの時と同じパターンですね。

  • 元金方式…「定額」でも「定率」でも、返済が早くなる
  • 元利方式…「定額」でも「定率」でも、返済が遅くなる

…ということです。

計算の複雑度で比較すると…

説明で気づいたでしょうが、「計算の複雑さ」で比較すると、下のようになります。

  • 元金定額方式(ジョン)…簡単
  • 元金定率方式(ポール)…やや難しい
  • 元利定額方式(ジョージ)…やや難しい
  • 元利定率方式(リンゴ)…難しい

という風です。もし返済方法を選ぶことができ、「わかりやすい方式がいい」という場合、「元金定額方式」を選んでください。

続いて、これらに「残高スライド」が合体した場合を説明します。↓

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