住宅ローンの繰り上げ返済をする時は、最低限の生活資金を確保してから

ルール

2015.09.15

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住宅ローンが残っている人は、当然早く完済したいでしょう。そのため、お金に余裕がある時は繰り上げ返済(任意返済)したい―、と思っているはずです。

もちろん、これはいいことです。しかし、余裕資金をことごとく早期返済にまわしてしまうと、下のようなケースで困ることになります。

  • 事故・病気で働けなくなった時
  • 東日本大震災のような災害にあった時

…というようなケースです。ポイントをまとめると、

  • 急に大きな出費が出た時
  • お金が稼げなくなった時

…にピンチになるということです。上に上げた「事故・震災」などはこの両方が一気に襲い掛かるということで、最大のピンチなんですね。(どちらかだけでもピンチなのに、両方一気に来るわけです)。

破産した人たちは皆「自分は大丈夫」と思っていた

これは、世界の歴史を振り返っても言えることですが、王様でも庶民でも、破産した人たちはみな「自分は大丈夫」と思っていたのです。最近でいうなら小室哲哉さんなどもそうでしょう(彼の楽曲は非常に大好きです)。

「一定の蓄えがないと、いざという時に危ない」ということは、誰もが理論では知っています。また「生活レベルを上げ過ぎると、稼げなくなった時に危険」ということも、頭ではわかっています。

しかし、小室さんや歴代のセレブたちがおなじ失敗を何度も繰り返しているように「生活レベルを下げる」とか、「いざという時のために蓄えをする」というのは、みんなできないのです。「自分だけは大丈夫」と思っているからです。

キャッシング破産者には「認知バイアス」がある

認知バイアスというのは心理学の用語で「物事を正しく見られない、認識の歪み」のことです。簡単にいうと「色眼鏡」です。

カードローンで破産する人たちは、皆この認知バイアスを持っています。種類でいうと「優越の錯覚」というものです。「自分の実力を過大評価する」というものですね。

たとえばまぐれで月収100万円稼げたら、それがいつまでも続くと思う。パチスロでしばらく勝ちが続いたら、それだけで生活できると思う―。という風です。

キャッシングで破産する人たちにありがちな認知バイアスは、

  • 自分はいつまでも健康である
  • 自分は老後もボケない
  • 自分は今の年収を維持・向上できる
  • 自分は幸運なので、災害には遇わない
  • 自分は運転技術があるので、事故には遇わない

…というものです。もちろん、ある程度の「自信」は大事なのですが、その自信を裏付ける根拠がなければいけません。

  • いつまでも健康でいられるほど、万全な管理をしているか?
  • 社会情勢が変わっても、今の年収を維持できるのか?

…ということを、真剣に考えないといけないんですね。考えていれば、大抵の人は「もっと努力しないと不安になる」はずなので、自然と蓄えもするようになり、保険もかけるようになります(別に生命保険とかそういう意味の保険ではありません)。

多少の繰り上げ返済をするよりも「崩れない」ことが第一

住宅ローンや自動車ローンなど、もしくは奨学金をできるだけ早く返済したい気持ちはわかります。また、利子総額を少なくするために、それはいいことです。

しかし、数十万円を繰り上げ返済(任意返済)したところで、減らせる利息はたかが知れています。それより、いざという時に備えがなく、生活が崩壊してしまう方が、よほど返済計画に影響を与えます。

何が起きても生活が崩れないだけの備えは、絶対に必要なんですね。それがいくらかは人によるでしょう。家族の人数にもよりますし、それぞれの健康状態や、どんな学校に通わせているか…なども影響します。

とにかく、そうした諸条件を考慮して「これだけの余裕資金は絶対に必要」…という金額のプラスαは確保しておきましょう。

その上でまだ余裕があれば、住宅ローンや自動車ローンなどの任意返済に回す…というのがいいかと思います。

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