おまとめローン金利比較!どれだけ安くなる?利息の計算方法など

比較

2015.12.05

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おまとめローン(返済計画再編のための融資)を利用すると、金利はどれだけ安くなるのか―。たとえば、下のようなケースだとどうなるか。

  • 消費者金融5社から20万円ずつ、合計100万円
  • これを、銀行カードローン1つでまとめる

この条件の場合、月々の利息はこうなります。

  • おまとめ前…月々1万5000円
  • おまとめ後…月々1万500円
  • 差額…月々4500円
  • 年間換算…5万4000円

…という風です。以下、どういう計算でこうなったか説明します。

100万円を5社で借りていた場合の、利息計算

5社の消費者金融で20万円ずつ借り入れ―。この場合、すべての消費者金融で「18%」の実質年率(金利)がかかります。

18%で20万円を借りていると、1ヶ月で「3000円」の利息が発生。それが5社なので「月々1万5000円」の利息になります。

では、これを銀行カードローンでまとめるとどうなるか。銀行カードローンで100万円を借りる時の金利は、大体「12.5%」です。(三菱UFJ銀行は12.6%)

これを月々の利息に直すと「約1万500円」(正確には「1万416円」)。ということで、「約4500円」安くなります。

4500円を12倍すると、年間で「5万4000円」も安くなるということ。単純計算ではありますが、これがおまとめローン(返済計画再編のための融資)の効果です。

同じ条件で、消費者金融でまとめると?

さっきは、もともと金利が安い「銀行カードローン」でまとめました。では、これを「消費者金融のおまとめローン(返済計画再編のための融資)」でまとめると、どうなるでしょう。結論は、下のようになります。

  • まとめ先…アイフル「おまとめMAX」
  • 月々の利息…1万2500円
  • 安くなる金額…月々2500円
  • 年間換算…3万円

…という風です。これも、計算の内訳を解説します。

100万円までなら、アイフルが一番安い

まず「なぜアイフルのおまとめローン(返済計画再編のための融資)なのか」から説明します。これは「100万円以下の時、一番金利が安い」からです。消費者金融のおまとめローン(返済計画再編のための融資)の中では、ということですね。

100万円以下では「上限金利」が適用されます。「一番高い金利」です。この上限金利を、消費者金融のおまとめローン(返済計画再編のための融資)で比較すると、下のようになります。

消費者金融 上限金利
アイフル 15.0%
プロミス 17.8%
ノーローン 18.0%
アコム 18.0%

このように、アイフルの上限金利の「15.0%」が、ダントツで安いわけです。そのため、100万円の返済計画の再編だったら、アイフルのおまとめMAXを選ぶのが一番いいんですね。

月々の利息の計算方法

先ほどの銀行カードローンの時も同じですが、月々の利息は、こうして計算します。

  • 借入総額に、実質年率を掛ける…100万円×15%=15万円
  • この15万円は「1年間で発生する利息」
  • ということは「15万円÷12ヶ月=1万2500円

…という風です。計算式にすると『100万×0.15÷12』となります。本当は「÷12」という簡単なやり方ではなく「÷365×30」とする必要があります。「1日あたり」を出してから「×30日」をするんですね。

しかし、ほぼ同じ金額になるので、月々の利息を計算する時は「÷12」で十分です。

そして、このアイフルのおまとめMAXの場合も、年間換算で「3万円」利息が安くなるわけです。100万円の借入総額で3万円なので「3%」ですね。昔の消費税と同じです。

(消費税3%の時代が、かなり懐かしく感じらますね)

おまとめローン(返済計画再編のための融資)には金利が下がる以外のメリットも

ここまでは完全に「金利が安くなる」というメリットだけ書いてきました。しかし、おまとめローン(返済計画再編のための融資)には他のメリットもあります。

  • 借入残高が正確にわかる
  • 返済にかかる手間・手数料が減る
  • クレジットスコアが上がる

…という3つのメリットです。それぞれ解説しましょう。

借入残高が正確に把握できるようになる

これは単純なようで、非常に重要です。というのは、人間にとって難しい仕事というのは「何をしたらいいのか、よくわからない仕事」だからです。実は「やることが明確になっている」というだけで、人間の仕事はぐっと簡単になるんですね。

同じ「借入総額100万円」でも、5つの業者からバラバラに借りていて、合計をいちいち計算しないと出せないのと、1つの銀行カードローンで返済計画を再編していて、総計が一瞬でわかるのとでは、モチベーションが全然違ってくるのです。

マラソンで例えるなら「絶対に動かないゴール」と「ふらふら動いているゴール」の違いです。当然前者の方がやる気が出るでしょう(というか、後者は論外です)。

という風に、おまとめローン(返済計画再編のための融資)は「借金完済のモチベーションが上がる」というメリット・長所もあるのです。

返済の手数料・手間が減る

返済の手数料というのは、特にATM返済でかかります。消費者金融の場合、提携コンビニATMはすべて有料(プロミスは一部例外)ですし、提携銀行ATMもほぼすべて有料です(プロミス・SMBCモビットは、三井住友銀行が無料)。

というように、一部の例外を除けば、ほとんどの場合手数料がかかります。そして、これが5つの業者などの多重債務になると、かなりの負担になるんですね。

また、手間も大きいです。それぞれの返済日を把握するだけでも、日常生活の集中力が落ちますし、実際にATMなどに返済に行く時間もかかります。全部銀行引き落としにするにしても「あ、ノーローンの返済日だ。残高あったけ」などと毎月5回も考えていると、ストレスがたまります。

ということで、返済の手間・手数料が減るというのも、返済計画の再編をする大きなメリットなのです。

クレジットスコアが上がる

クレジットスコア(ヒストリー)というのは、キャッシング審査における信用度です。多重債務の状態より、ローンの返済計画の再編ができていた方が信用度が上がるので、クレジットスコアでもプラスになります。

もっとも、これは追加でカードローンやクレジットカードの審査を申し込まない限りは、特に意味がありません。というわけで、さほど意識しなくてもいいかも知れません。

銀行カードローン・消費者金融のおまとめ金利を比較すると?

ここまでは、プロミス・アイフル・アコム・ノーローンの「消費者金融のおまとめローン(返済計画再編のための融資)」の実質年率(金利)を比較してきました。ここからは銀行カードローンでおまとめローン(返済計画再編のための融資)を利用する場合と、消費者金融で返済計画の再編をする場合と、どちらが低金利になるかという比較をしていきましょう。

「そんなものは、銀行カードローンに決まっている」と思う人もいるかも知れませんが、実はインターネット上の評判・口コミでもよく指摘されている通り、必ずしも銀行カードローンの方が低金利とは限らないのですね。そのことを、詳しく解説していきます。

銀行カードローンでも、消費者金融並みの金利がある

実は、銀行カードローンの金利というのはかなりバラつきがあるのです。例えば、上限金利(高い方の金利)だけで見ると、下の銀行カードローンなどは、消費者金融のおまとめローン(返済計画再編のための融資)の金利(こちらも上限金利)に近くなっています。

  • じぶん銀行…17.5%
  • 新生銀行カードローン レイク…18.0%
  • ジャパンネット銀行…18.0%
  • オリックス銀行…17.8%

ここであらためて消費者金融のおまとめローン(返済計画再編のための融資)の上限金利を一覧にすると、下のようになります。

  • プロミス…17.8%
  • アコム…18.0%
  • アイフル…15.0%
  • ノーローン…18.0%

このように、アイフルの15.0%が突出して低金利になっていて、後はみんな17.8%~18.0%という実質年率(金利)になっているわけですね。そして、これを先程の銀行カードローンの上限金利と比較してみると、「消費者金融の上限金利と、同じか少し安い・低金利なだけ」ということがわかるでしょう。じぶん銀行カードローン「じぶんローン」の「17.5%」が、ほんの少し低金利なだけ…ということですね。

これにしても、アイフルのおまとめMAXの上限金利の「15.0%」よりは、2.5%も高金利になるわけです。かなり意外でしょうが、おまとめローン(返済計画再編のための融資)の上限金利については、実は消費者金融であるアイフルのおまとめローン(返済計画再編のための融資)の方が、低金利かもしれないということですね。

(実際には、適用金利というのはその人の信用度・クレジットスコアによって決まるので、じぶん銀行カードローンなどももっと低金利になるかも知れず、なんとも断言はできないのですが)

とりあえず必ずしも、消費者金融の方が銀行カードローンより金利が高いとは限らず、低金利な可能性も十分にあるということはわかるでしょう。

基本的には、銀行カードローンの方が低金利

上の段落ように書いたものの、その他の銀行カードローンの最高金利(上限金利)と比較してみると、やはり銀行キャッシングでおまとめローン(返済計画再編のための融資)を利用する方が低金利になります。その他の銀行カードローンの上限金利は、一覧にすると下のようになります。

  • みずほ銀行…14.0%
  • 三井住友銀行…14.5%
  • 三菱UFJ銀行…14.6%
  • 静岡銀行…14.5%
  • ソニー銀行…13.8%
  • 横浜銀行…14.6%
  • 千葉銀行…14.8%
  • イオン銀行…13.8%

このように、一般的な銀行カードローンの上限金利は、13.8%~14.8%で、消費者金融で一番低金利なアイフルの「15.0%」よりも、間違いなく低金利になるわけです。そして、アイフルよりも上限金利が高い、プロミス・アコム・ノーローンなどと比較すると、断然銀行カードローンをおまとめローン(返済計画再編のための融資)として利用する方が低金利になる…ということですね。

こういう点では、最初に書いた「銀行カードローンの方が金利が低いに決まってる」という予想(勝手に読者さんを想定したものですが)は、確かに間違っていません。ただ、一応例外として、先に書いた新生銀行カードローン レイクや、あるいはオリックス銀行カードローンなどのような例もある…ということを知っておいていただけたらと思います。

(ちなみに、ジャパンネット銀行「ネットキャッシング」にしても、もしくは新生銀行カードローン レイクなどにしても、これらは上限金利が高いだけであって、下限金利については銀行キャッシングでもトップレベルに低金利となっています)

下限金利で比較すると、どうなるか?

上限金利でなくて下限金利で比較すると、消費者金融・銀行カードローン、どちらをおまとめローン(返済計画再編のための融資)として利用するのがいいのか―。これは何とも言えません。というのはおまとめ総額が少額な時は、大体上限金利に近い金利が適用されるということがわかるけど、下限金利については、どのような条件で適用されるのかがわからないということが理由になります。

一応の目安として「最高限度額まで借りたら、下限金利が適用される可能性がある」ということは言えます。例えば、消費者金融のおまとめローン(返済計画再編のための融資)の場合は「300万円」が最大融資枠になっていることがほとんどなので、「300万円の借入総額であれば、下限金利になるかも知れない」と言えるわけですね。(少なくとも、もっと少額の100万円などの借入総額よりは、下限金利が適用されやすくなります)

(なお、アイフルのおまとめMAXのみ、最高借入枠は500万円となっています)

このように「一応の予想」くらいはできるものの、あくまで想像に過ぎませんし、実際には適用金利というのは総合的な信用度・クレジットスコアによって決まるものなので、「どこまで下限金利に近づけるか」というのは、ここでは全く書きようがないのです。

カードローン・キャッシング・消費者金融についてのインターネット上の評判・体験談では「最大限度額まで借り入れをしたら、それで自動的に下限金利が用いられます」というようなことがたまに書かれていますが、これは間違いです。キャッシングの世界というのは、借入超過者・多重債務者を出さないように、非常に慎重な審査をしているのです。「最大融資枠だけで、単純に適用金利が決まる」というものではないわけですね。

ということで、おまとめローン(返済計画再編のための融資)の金利比較をする時「下限金利で見る」というのは、あまり意味がありません。それぞれの消費者金融・銀行カードローンの最大限度額も違っていますしね。そのため、ここでは比較をしやすい上限金利だけで検証しましたが、おまとめ総額が少額な方の場合、これだけでも十分金利比較としての意味はあるかと思います。

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