信用金庫と労働金庫のカードローン比較 ~どっちがいい?~
信用金庫(しんきん)や、労働金庫(ろうきん)のカードローンでも、お金を借りることができます。しんきんは特に銀行カードローンに近く、金利も審査スピードも似たようなものだと思ってください。
ろうきんは銀行カードローンより審査が厳しいです。代わりに、銀行カードローンよりさらに低金利になっています。
信用金庫や労働金庫で借りるのが向いている人は、
- 信用金庫…すでに信用金庫を利用している
- 労働金庫…融資が1ヶ月後でもいいので、低金利で借りたい
…となります。以下、詳しく説明します。
信用金庫と労働金庫のカードローンの比較
「しんきん」と「ろうきん」のカードローンを比較すると、違いは下のようになります。
条件 | 信用金庫 | 労働金庫 |
---|---|---|
年齢 | 20才以上 | 18才以上 |
限度額 | 500万円 | 300万円 |
専業主婦 | 可能 | 不可 |
非正規雇用 | 不可 | 可能 |
それぞれの項目を解説していきます。
年齢条件は、ろうきんの方がゆるい
まず、審査の年齢条件については、ろうきんの方がゆるくなっています。この「18才以上」というのは、法律と一致した年齢制限で、当然違法ではありません。
では、なぜ信用金庫は「20才以上から」かというと、これは「未成年は、返済義務がない」というリスクがあるからです。つまり、未成年・10代の利用者は「返済できなくなったら、しなくてもいい」んですね。
というわけで、普通の消費者金融や銀行カードローンは、未成年には融資しません。信用金庫のカードローンも、それに倣っているということです。
限度額は信用金庫の方が多い
借入限度額は、信用金庫の方が多くなっています。財力的にはろうきんもしんきんもそれほど変わらないのですが、これは「目的」の違いでしょう。
ろうきんカードローンは基本的に「会員が、生活などで困った時に助ける」というのが基本です。「300万円」という限度額になっているのは「自宅のリフォーム」など、数百万円必要なケースもあるからです。
一方、信用金庫は、企業の融資に対しては「助け合い」の精神が基本です。しかし、個人へのキャッシングの場合は「ビジネス」という要素が強いので、このように「500万円」という大きめの限度額になっているのです。
(もっとも、みずほ銀行・横浜銀行などの1000万円に比較したら、微々たるものですが…)
信用金庫は家庭に入っている女性でもキャッシングOK
さらに、しんきんカードローンは「家庭に入っている女性でも借入可能」というメリットがあります。パート・アルバイトをしていない、家庭に入っている女性でもOKということです。
逆にろうきんカードローンは、専業主婦では借り入れ不可となっています。これについても、労金の場合は「世帯を応援する」という目的が強いので「別に専業主婦でなくても、夫・旦那が申し込めばいい」という意識なのでしょう。
ということで、専業主婦が借りたいならしんきんカードローンです。ただ、基本的に夫バレ・旦那バレ必至(配偶者の同意書が必要)なので、夫バレ・旦那バレ内容に借りたい人は、銀行カードローンで申し込むようにしましょう。
(銀行カードローンならバレません)
労働金庫は、パート・アルバイトもOK
逆にアルバイト・パート・フリーターなどの「非正規雇用」の人でも借入可能なのは、ろうきんカードローンです。しんきんカードローンは、こうした非正規雇用の人々では借りられないようになっています。
理由は、これもやはり「ビジネス」か「助け合い」か、ということでしょう。労働金庫は組合員の生活を互いに助け合う…というのが基本です。というわけで、非正規雇用の人こそ、むしろ助けるべき、という意識があるのです。
しかし、信用金庫は先にも書いた通り「ビジネス色」が強いです。ということで、フリーター・アルバイト・パートの人であろうと安定収入があれば融資するという、消費者金融や銀行カードローンと同じ方針を貫いているわけです。
(貫くなどというと、少々大げさかも知れませんが…)
審査スピードが早いのは、断然信用金庫
「最短即日借り入れしたい」「今日中に借りたい」という場合には、断然しんきんカードローンの方がいいです。というより、信用金庫一択です。
というのは、ろうきんカードローンの場合「借り入れまで、1ヶ月半かかる」からです。審査で1ヶ月で、さらに実際に手元にお金が渡るまでに、最長で1ヶ月半かかるのです。
消費者金融や銀行のキャッシングの速度と比較すると「冗談だろ」というスピードですが、本当にこのくらいかかります。そのため、最短当日融資を受けたいという場合には、しんきんカードローンしかないのです。
信用金庫なら、問題なく銀行カードローンのように最短当日借入できます。しかし、締切時間が少々早いため、翌日の融資になることが多いですが…。
金利で比較するなら、労働金庫
逆に「金利の安さ」で比較するなら、断然ろうきんカードローンがいいです。平均的な金利を並べると、
- しんきんカードローン…15.0%
- ろうきんカードローン…8.475%
となっています。労働金庫の方は、これに「保証料」というのがつくため、実際には、1.2%高くなります。しかし、それでも「約9.7%」であり、しんきんカードローンの「3分の2以下」の低金利となっています。
このように低金利な分、ろうきんカードローンは審査も厳しく、審査期間も長いわけですが、そのデメリットを受け入れられる人なら、労働金庫で申し込むのがいいでしょう。
まとめ ~信金・労金の比較~
最後に、信用金庫と労働金庫のキャッシングの比較をまとめます。
- 金利…労金
- 審査スピード…信金
- 限度額…信金
- 年齢制限…労金
- 専業主婦…信金
- 非正規雇用…労金
…となります。それぞれに該当する人は、自分に合っている方のキャッシングに、ぜひ申し込みしてください。