レディースローンと通常のカードローンは、実は何も違いがない

ルール

2015.09.16

レディースローンと普通のカードローンは何が違うのか―。実は違いはあまりありません。下のような点が違うだけです。

…ということです。申込みフォームについては、下のような点が女性向け担っています。

このくらいの違いで、あとは特にカードローンと変わりありません。

精神的に、キャッシング初心者の女性が申し込みしやすい

レディースローン（女性向けローン）の一番の利点―。これはキャッシング初心者の女性でも申し込みが気軽にできる、ということです。

特に日本のように「借金＝罪悪」というイメージがある国では、カードローンを申し込むというのはなかなか緊張するものです。特に女性の場合は何をするにしても男性より羞恥心が強いので、なおさらでしょう。

しかし、「女性専用ローン」ということで、その緊張感が少し和らぎます。というのは、それだけでも「自分が歓迎されている」という気がするからです。少なくとも「女性である」という時点で「これはあなたのためのローンです」と、少し強調してもらっているようなものですから、それで申し込みやすくなるわけです。

もちろん、そうして申し込みが気楽になって、ストレスが溜まらないというのはいいことです。ストレスがない状態というのは、ありとあらゆる面でプラスになるので、キャッシングの申し込みでも、そういう状態は維持されるべきでしょう。

そういう意味では、確かにレディースローン（レディースキャッシング）には、普通のカードローンにはないメリットがあります。一番の長所はこういう「精神的」なものでしょう。

女性向けローンは低金利…、と思っている人が多いかも知れませんが、残念ながら金利は変わりません。普通のキャッシングとまったく同じ金利です。

これはレディースキャッシングだけではなく、たとえば学生専用ローンなども同じです。学生専用だから金利が安くなると思ったら、そんなことはまったくなく、大手の消費者金融と同じ金利です。

というように、キャッシングの世界で「○○専用」というのは、実はあまり意味がないんですね。「精神的に申し込みがしやすい」という、先に書いたメリットだけで、金利や審査の通りやすさという「実用的なメリット」はないのです。

大手の消費者金融は通常のカードローンの時から「無収入の専業主婦は借り入れ不可」ですが、これはレディースローンでも同じです。消費者金融はレディースローンを提供していますが、ここでもやはり「収入がない専業主婦に対しては融資しない」という方針になっています。

これは別に悪いことではありません。カードローン破産者を出さないためには大事なことでしょう。書きたいことは「レディースキャッシングだから、専業主婦も審査に通りやすくなる」と思ってはいけない…ということです。

自分の収入がない専業主婦が借りるなら、銀行カードローン。このルールは、レディースキャッシングであろうとなかろうと変わりません。

参考までに、レディースローンを提供している消費者金融を一覧にしてみます。

このようになっています。SMBCモビット・ノーローンの特になしというのは、一応「女性でもキャッシングできます」という案内ページはあるのです。ただ、他の消費者金融のように「レディースキャッシング専用の名前がついたコース」のようなものはない、ということです。

いずれにしても、レディースローンとしての名前がついても、内容は違いません。公式ページのデザインが女性向けになっている、という程度です。というわけで、女性向けローンがないSMBCモビット・ノーローンなども、特に問題はないと言えるでしょう。

レディースローンとして一番意味が大きいのは、みずほ銀行が提供する「みずほMy Wing」（わたし応援ローン）でしょう。これは女性向けのプレゼントがあったり、みずほ銀行が主催する女性向けのマネーセミナーに参加できるなど、具体的なメリットがあります。

ただ、これも金利についてはまったく同じ。上限金利14.0％です。限度額だけが違っていて、普通のみずほ銀行カードローンは「最大限度額1000万円」ですが、みずほMy Wingは「200万円」となっています。

ということで、「限度額が小さくなった」ということ以外は、特に違いはありません。これもやはり「女性が心理的に申し込みしやすい」というのが、主なメリットでしょう。