返済のシミュレーション ~月収30万円なら、毎月2万円が限度?~
月収30万円の場合、毎月の返済額は大体いくらまでOKか―。これは当然人によりますが、平均的に「2万円」と言われています。これはもちろん「利息が2万円」ではなく「元金も含めて2万円」です。
(利息が2万円だったとしたら、消費者金融でも「180万円」近く借りているということですからね…)
事前に返済シミュレーションをしてから、借り入れする
多くの人は、事前に返済シミュレーションをまったくせずに、キャッシングしてしまいます。これがカードローン地獄の原因なんですね。
たとえば「これから毎月、2万円給料を減額します」と言われたら、当然ショックでしょう。月2万円は大きい金額です。しかし、そういう人が「30万円の借り入れ」は、平気でするんですね。
よく考えてみてください。30万円の借入総額ということは、仮に「利息ゼロ」だったとしても、「毎月2万円返済して、15ヶ月かかる」ということなのです。
つまり「毎月給料を2万円減額する」のと同じ状態が、1年3ヶ月続くということ。しかも「無利子だった場合」です。実際には利息も含めて「36万円」ほど払うので、さらに3ヶ月。つまり「1年半」です。
1年半の間、「給料2万円の減額」に耐えられるでしょうか。大抵の人は耐えられないですよね。一応可能でも、かなり生活は苦しくなります。
…ということを、キャッシングする前にしっかり計算する必要があるんですね。30万円を借りるということは、こういう意味なのです。まして50万円・100万円となったら、もっと返済が大変になることは言うまでもないでしょう。
アルバイトを増やしてでも早期返済した方がいい
上のように書いたものの、とりあえず月2万円だったら、生活が苦しくはなるものの、一応の返済はできるでしょう。そして、この返済はできるだけ早くすることをおすすめします。
今の月収30万円だけで苦しいようだったら、アルバイトを増やすなどしてでも、早く完済する方がいいでしょう。というのは借金は癖になるからです。
借金に慣れた頃に、限度額が増額される
ただキャッシング慣れするだけだったら、それほど怖くはありません。しかし、怖いのは「限度額が増額される」ということです。たくさん借りたいという人にはプラスかも知れませんが、そもそもたくさん借りるということは、それだけリスクも大きくなるということなのです。
カードローンの限度額は、最初に借り入れしてから半年~1年後に、増額の打診が来ます。遅れずにコツコツ返済していたらという条件ですが、そうして真面目に返済している限り融資枠の増額はかなりの確率で打診されます。
で、断るのも悪いので、大抵の人はこれを受けてしまうんですね。そして、しばらくは特に追加で借り入れしたりしないものの、何か高額のショッピングをしたくなった時「そういえば、プロミスで50万円まで借りられるようになったっけ」と思い、ついつい買ってしまうのです。
もちろん、それが経済を活性化させるという面もあるので、悪いことではないでしょう。プロミスなど消費者金融や銀行カードローンの人たちも、そうして生活しているわけですし。
ただ、このようにズルズル借金慣れして、借入残高が膨れても平気になると、これは非常に怖いことです。どんなキャッシング地獄に陥っている多重債務者の人も、最初はビクビクしながら借り入れしていた…ということを忘れないでください。
返済シミュレーションは、消費者金融のサイトでできる
返済シミュレーションのやり方ですが、どの消費者金融でも公式サイト上に掲載されています。
- 借入希望金額
- 月々の返済額
- 月々の支払額
…などを入力すれば、すぐに「何ヶ月で完済できる」「トータルの利子総額はいくら」という計算をしてくれます。
月々の返済額と支払額の違い
「返済額」と「支払額」の違いが、いまいちわからない人もいるでしょう。これは、
- 返済額…毎月元金をいくら減らすか
- 支払額…元金だけでなく、利息も含めて、毎月いくら払うか
…という風です。定義は人や業者によって多少異なりますが、こういう2種類の考え方があるのは確かです。
「返済額」を決めると「何ヶ月で完済」というのは確実にわかります。毎月必ず元金を減らすわけですから。代わりに、利息がプラスされるので、毎月の支払額は、バラバラになります。
(最初が高くて、後々だんだん安くなります)
一方「支払額」の方は、「元金と利息の合計」なので、「毎月必ず2万円」というような払い方です。そのうちほとんどが利息だろうが、元金だろうが関係ありません。必ず2万円をコンスタントに払う―ということです。
どちらでもいいですが、何にせよ、事前の返済シミュレーションだけは、必ずしておくべきだといえます。