手数料のかからないキャッシングは、銀行預金の引き出しより得
お金が足りない時、銀行預金を引き出すのが普通だと思います。しかし、銀行預金の引き出しは手数料がかかります。
この点、手数料がかからないキャッシングで借りた方が、実はお得なこともあります。この違いを詳しくまとめましょう。
銀行カードローンの手数料は無料
キャッシングといっても、大別して三通りあります。
- 消費者金融
- 銀行カードローン
- クレジットカードのキャッシング
このうち、「ほぼどこでも手数料無料」で使えるのは「銀行カードローン」です。提携コンビニATMはほぼすべて無料ですし、その銀行のATMは当然無料。また、銀行カードローンによっては「他の提携銀行ATMでも無料」ということが多いです。
消費者金融は、コンビニ・提携銀行ATMは有料
消費者金融の場合、それぞれの専用ATMは無料ですが、コンビニ・提携銀行ATMがほぼすべて有料になります(プロミスは、一部無料で使えますが)。
ということで、「ATMを無料で使える」という点では、銀行カードローンの方がおすすめです。
ただ、借りやすさだったら断然消費者金融なので、「銀行預金の代わり」という条件に「すぐ借りられる」というのも入るなら、消費者金融の方がおすすめでしょう。
クレカのキャッシングは、銀行系なら無料が多い
最後のクレジットカードのキャッシングですが、これはカード会社によってまったく違うので、何とも言えません。たとえばいくつかの種類の例を上げると、
- ACマスターカード…アコムのクレカ。アコムの普通の手数料に近い
- 三井住友VISAカード…三井住友銀行のカードローンに近い
- その他、信販系のカード…セゾン・セディナなど。業者による
という風です。つまり「クレジットカード」といっても、消費者金融は銀行カードローンから完全に独立しているわけではないのです。「消費者金融や銀行が提供するクレジットカード」だったら、手数料の扱いも、あまり変わらないわけですね。
銀行キャッシングの場合、時間外でも無料
普通の預金引き出しで手数料がかかるのは「時間外」の時です。夜間や土日・祝日などですね。しかし、銀行カードローンでキャッシングする場合、このような時間外でも手数料がかからないのです。
ということで、特に時間外にお金が必要な時に、銀行カードローンを使えば手数料を節約することができます。お金自体はしっかり口座にあるという場合翌日すぐ返済すれば、利息は1円もつかないわけです。
また、そもそも、数日利息がついても大したことありません。実際、銀行カードローンで借りたらどのくらいの利息なのか、まとめます。
借入金額ごとの銀行カードローンの利息
借金の金額別に、銀行のキャッシングの利子を一覧にすると、下の通りです。(1ヶ月借りた場合の金額です)
- 1万円…120円
- 5万円…600円
- 10万円…1200円
という風です。これは「1ヶ月」の場合なので、「1週間」だと下のようになります。
- 1万円…30円
- 5万円…150円
- 10万円…300円
つまり、返済まで1週間かかったとしても、この程度の利息しか発生しないんですね。10万円を引き出したら、250円くらい手数料をとられる提携銀行ATMが多いでしょう。
ということは、普通の銀行預金の場合「引き出した時点」で、もうすでに「10万円をキャッシングして、1週間返済しなかった」のに近い金額を、奪われているわけです。
銀行のATMの利用手数料が、いかにおいしい商売となっているかわかるでしょう。
各種引き落としに失敗することもない
もし銀行の残高が少ない場合、無理にそこからお金を引き出すと、「各種の引き落としに失敗する」という可能性があります。
- クレジットカードの支払い
- 携帯料金の支払い
- 公共料金
などですね。これらはすべて、引き落としに失敗すると「個人信用情報」にキズがつきます。いわゆるブラックリスト入りし、今後のカードローンやクレジットカード、住宅ローンなどすべての審査で不利になる可能性があります。
ということで各種支払いの引き落としに失敗しないためにも、カードローンを利用するといいう方法はおすすめです。
(あくまで口座残高が少ない人のためのやり方ですが)
以上、「銀行より、カードローンの方が手数料で得することがある」というケースを説明しました。申し込みや審査の手間を考えると、多少面倒かも知れませんが、すでに審査に通って会員となっている人なら、使えるテクでしょう。