質屋と消費者金融の違い・比較 ~どっちの方が低金利?審査が甘い?~

比較

2016.08.09

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質屋と消費者金融の違い―。最初にポイントをまとめると下の通りです。

  • 質屋…担保がいる(ブランド品・時計など)
  • 消費者金融…身分証明書のみでOK

というのが一番の違い。以下、他の違いも説明します。

金利は質屋の方が高い

意外かも知れませんが、金利は実は質屋の方が高いのです。それも「圧倒的に高い」です。両者の金利を比較しましょう。

  • 消費者金融…18%
  • 質屋…109.5%

どちらも「100万円以下」の時の適用金利で「実質年率」です。嘘のようですが、質屋の金利は消費者金融の「6倍近く高い」のです。

なぜ、こんなに金利が高いのか?

質屋の金利が高い理由は、下の通りです。

  • 基本的に、3ヶ月程度で融資が終わる
  • 質屋の営業自体が厳しい
  • 担保を保管する場所代などもかかる

ということです。それぞれ説明して行きましょう。

質屋の融資は3ヶ月程度で終わる

消費者金融の場合、何年も借り続けるということは珍しくありません。この場合、低金利でも十分な利息を稼げるわけです。また、こういう長期間の融資であまり高い金利をかけると、行政に睨まれます。

(事実、睨まれたから、「グレーゾーン金利」が撤廃されたわけです。)

これに対して、質屋の融資は、大体数ヶ月で終わります。数ヶ月経っても全額返済できなかったら「質流れ」となるのです。つまり、ブランド品などの担保を、そのまま質屋がもらって、商品として店頭で売るわけですね。

このように短期間だったら、金利が高くても消費者の生活が破滅することはありません(返済できなくても質流れするだけなので)。ということで、質屋は消費者金融より高い金利を設定することが、許されているのです。

質屋は営業が厳しい

もう一つの理由として「質屋は全国的に営業が厳しい」ということが挙げられます。実際、特に若い人で質屋を利用する人は少ないでしょう。不要品の売却をするにしても、リサイクルショップなどに行くはずです。

リサイクルショップは、ハードオフなど全国的なチェーンがいくつかあります。しかし、質屋はあまりありません(あっても儲かっていません)。これは質屋独特の「ややこしいシステム」が原因にあります。

担保を保管する場所代がかかる

リサイクルショップだったら、ブランド品などを引き取ったらすぐに店頭に並べることができます。すぐに「売る準備」に入れるのです。

しかし、質屋は違います。まだその利用者が全額返済する可能性があるので、融資期間が過ぎるまでは、倉庫などで保管しておかなくてはいけないのです。

という風に、手間もかかるし場所も必要…ということで、「質屋はややこしい」のです。せめてその分のコストは、金利によって回収しなくてはいけないということなんですね。

消費者金融の方が申し込みやすい

全体的に見て、消費者金融の方が質屋よりも「申し込みやすい」といえます。理由は下の通りです。

  • ブランド品などを手入れする手間がない
  • 本人確認書類を提出するだけでいい
  • 50万円程度まで、大抵借りられる
  • 土日・祝日でも22時まで最短即日借り入れ可能

ということです。補足していきます。

ブランド品などを磨かなくていい

リサイクルショップで不要品の売却をする時も同じですが「アイテムを磨く手間」というのは、意外とかかります。特に貴金属でできたものやブランド品の革製品などは、磨くのもかなり面倒なのです。

この時間だけで2時間程度は普通にかかるでしょう。もちろん、持っていく手間もあります。質屋は全体的に「労力が大きい」のです。

消費者金融は本人確認書類だけでOK

また、消費者金融で借りる場合は、「身分証明書を提出するだけでOK」です。収入証明書などは必要ありません。

アコム・プロミス・アイフルなどの大手の消費者金融の場合「50万円までは所得証明書なしで借入可能」というシステムになっているのです。ということで「運転免許証一枚あれば、借入可能」なわけですね。

50万円程度まで、最短即日借入可能

また、消費者金融の場合は大体50万円くらいまで、最短当日キャッシングできます。会社員・OLの人の場合、大体このくらい大丈夫です。

フリーター・アルバイト・パートの人だと、フルタイムで働いていなければ50万円は厳しいかも知れません。しかし、30万円程度なら簡単にキャッシングできます。

一方、質屋の場合、50万円借りられるアイテムはめったにありません。ブランド品でもなんでも、物質というものは「使った途端に一気に価値が下がる」ので、50万円借りるには、大体「新品で300万円程度の時計」が必要なのです。

(使用年数にもよるので、一概には言えませんが)

というように、質屋は「借入可能金額が小さくなる」というデメリットがあります。

消費者金融は土日・祝日の夜間でもOK

さらにプロミス・アコム・SMBCモビットなどの消費者金融は、土日・祝日でも夜間でも最短当日融資できます(※SMBCモビットの場合、申込の曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱となる場合があります。)。質屋が完全にしまっている22時などの時間でもOKなのです。

(プロミスは22時まで、他の消費者金融は21時まで)

というように「最短当日審査の受付日時が長い」という点でも消費者金融の方が質屋よりも有利。こうして全体的に見ても、「すぐお金が必要な人は、質屋より消費者金融」ということがわかるでしょう。

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