自営業・個人事業主のキャッシング申し込み ~職業欄に何て書く?~
自営業・個人事業主は、職業欄や勤務先に何と書いて、キャッシング申し込みするべきか―。簡単に書くと下の通りです。
- 会社名は「自分の屋号・法人名」を書く
- 自宅が事務所なら「自宅の住所」を書く
- 職業は「自営業・個人事業主・会社経営者」など
…という風です。特に難しいことはありません。以下、細かく補足します。
開業していない自営業は、キャッシングできない
まず「個人事業主として開業していない」という人は、自営業と名乗ることはできません。開業は税務署に行けば30分程度でできますが、そうして開業してから申し込みしても、審査に通ることは無理です。
理由は「自営業」としてカードローン審査を受ける場合、「収入証明書」が必要だからです。借入金額がいくらであろうと、必ず必要です。
で、収入証明書というのは「開業した後、年度末をまたぐ」ことが必要なのです。12月が終わった時点で、その1年の収支・経費を計算し、それを確定申告します。確定申告は2月~3月なので、仮に12月に開業しても、最初に収入証明書(確定申告書)を手にできるのは、2月以降なのです。
つまり「無職・ニートの人が、開業して自営業を名乗って、それでキャッシングする」というのはできないんですね。というわけで、自営業・個人事業主としてカードローンの申し込みをするには「事前に開業している」必要があるのです。
投資やアフィリエイトで稼いでいた場合は?
これも同じです。そもそも、職業として申告できるくらい、アフィリエイトや投資で稼いでいたなら、これもやはり「確定申告」しているはずなのです。していなければ節税ができず、余計な税金を払わなければいけないし、あるいは「税金を一円も払っていない」という可能性があります。
ということで、確定申告していない投資家やアフィリエイターというのは、まったく社会的信用がありません。仮に万が一大金を稼いでいたとしても、キャッシング審査で通るのは無理なのです。
ということで、必ず「開業」はしていないといけないんですね。そして最低でも1回の期末をまたいで「確定申告書」や「納税通知書」などの収入証明書を持っている必要があります。
会社・事務所の住所が自宅だと、審査で不利か?
事務所や会社の住所が自宅でもまったく問題ありません。これは自営業や個人事業主の方では普通ですし、法人代表者でも最初は普通です。
もちろん、入居に審査が必要なステータスの高いビルなどで事務所を構えていたら、それが一番信用されるでしょう。しかし、そこまでハイレベルな経営者の人が消費者金融や銀行カードローンに手を出すことは少ないですし、あまり関係ない話です。
というわけで、住所については届け出している住所をそのまま書けばいいので、自宅でも何でもOKです。
事業年数は長いほど審査で有利
会社経営者・自営業の人々のキャッシング審査で、特に結果に影響するのは「事業年数」です。理由は「長く経営している人であれば、急に倒産する可能性は低い」と考えられるからです。
会社の95%は5年で倒産する、という話もありますが、独立して事業を長く続けるというだけでも、それなりに大変なことなのです。ということで事業年数が長い人は、それだけでも審査通過しやすくなります。
継続年数が短くても、年収が多ければOK
事業を始めたばかりで、まだ継続年数がほとんどない…という人もいるでしょう。しかし、これも証明できる年収がかなり高額な場合、特に問題なく審査に通ります。
もちろん「この年収でこの限度額は小さい」という金額になるかも知れません。例えば年収1000万円なのに、限度額50万円…というような感じですね。(単純計算なら、330万円借りられるはずです)
しかし、何はともあれ年収さえ確保できていれば、個人事業主・フリーランス・自営業などの人も、問題なくキャッシングできるということです。この辺の「実力勝負」なイメージは、普通のビジネスとまったく同じですね。
事業者だったらビジネスローンを借りるのもあり
もし事業用の資金を借りたいのだったら、主に消費者金融が提供している「事業者向けローン」を利用するのもありです。消費者金融ではプロミス・アイフル・アコムが提供しています。
- プロミス…自営者カードローン
- アイフル…事業サポートプラン
- アコム…ビジネスサポートカードローン
…という名前の事業者向けローンです。特にプロミス・アイフルは使い道が「生活費」でもOKなので、個人用で生活費を借りられない事情がある(貸金業法第13条の2第2項の規定に達してしまったなど)の人でも、借り入れできるのが便利です。