奨学金はサラ金よりも高金利?完済まで20年かかる人も

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2015.09.14

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最近、奨学金の返済が問題になっています。奨学金が悪いというより、日本人がかつてより貧しくなったこと。大学に出てもいい職業に就けなくなった…、というのが最大の原因です。

ただ、奨学金が悪くはないとはいえ、「もう意味がなくなった」というのは確かでしょう。奨学金ではなく「大学進学の意味がなくなった」ということです。

こうした時代背景で、数百万円という借金(奨学金)を背負って大学に進学する意味があるのか―。それも踏まえて、奨学金の返済や利息の実情について語ります。

完済まで20年、30代で返済し続ける人も

奨学金の返済は、遅い人だと完済まで20年かかります。30代になっても返済を続けている人は多く、20代で完済できる人の方が少数派になってきた…という印象があります。

あるメディアの取材に登場していた人は、30才になった段階でようやく「利息分の支払いが終わった」ということでした。約450万円の借入総額でしたが、それでも利息分だけで、30才までかかるということです。

(もっとも、この方は卒業されたのが遅かったのかもしれませんが)

返済を滞納している人が1998年に比べて2倍になっている

奨学金の返済を滞納する人は多く、1998年に比べると2倍近い数字になっています。滞納している人数は約33万人ということで、日本学生支援機構もこの回収に力を入れる→督促が厳しくなる…という状況も予想できます。

(今はまだ、督促はそれほど厳しくないようですが…)

奨学金の金利は、本当に高いのか?

最近、奨学金を叩く論調が多くなっていますが、その根拠は「金利3%というのが高い」というものです。しかし、これは間違いです。

奨学金の「金利3%」というのは、あくまで「上限金利」です。奨学金は「変動金利」を採用していて、この記事を書いている時点の金利は「0.3%」です。仮に固定金利を採用する人でも「1%」です。

つまり、3%というのは「変動金利を選択」した人で、運悪く「3%まで上がってしまった」時の金利なんですね。現時点で「0.3%」ということを考えると、3%まで上がるというのは、よくよくのことでしょう。

(また、その時には日本全体の銀行預金などの利率も上がっているので、景気はよくなります)

もし3%になるのが怖かったら、「1%」の固定金利を選択すればいいだけです。もっとも、これもおそらくムダな心配だとは思うのですが…。(明らかに0.3%で返済していった方が得です)

銀行の教育ローンよりも、遥かに低金利

「奨学金はサラ金より悪質」と言われますが、それは間違いです。たとえば(サラ金ではないですが)銀行の教育ローンの金利と比較してみましょう。

みずほ銀行が提供しちえる教育ローンは、下のような金利です。

  • 変動金利…3.375%
  • 固定金利…4.8%

そして、奨学金はこうです。

  • 変動金利…0.3%
  • 固定金利…1%

こうして比較すると、奨学金がいかに低金利かわかるでしょう。変動金利は時期によって変わりますが、両者の比率は変わりません。

つまり、現時点で「みずほ銀行が奨学金の10倍」だったら、10年後に変動金利が変わった場合でも「みずほ銀行の方が10倍」なわけです。もちろん、みずほ銀行が金利の設定を変更しなければですが。

消費者金融の金利と奨学金を比較すると…

さらに消費者金融の金利と比較してみましょう。これについては、奨学金をかばう人たちの論調が、少し間違っています。

「消費者金融の金利は15%~18%である。奨学金の0.3%とは比較にならない」というもの。何が間違いかというと、「数百万円の借り入れの場合、この金利ではない」ということです。

消費者金融は「100万円以下」の借り入れだと15%~18%です(18%が多いですが)。しかし、奨学金のように300万円~400万円というレベルの金額を借りると、大体8%くらいまで下がるんですね。

仮に500万円を借りた場合、それぞれの消費者金融の金利は下のようになります。

  • アコム…4.7%
  • プロミス…4.5%
  • SMBCモビット…4.8%
  • アイフル…4.5%

…というように、先に書いたみずほ銀行の教育ローンの「固定金利…4.8%」より安いのです。「消費者金融の方が銀行カードローンより高金利」というイメージがあるでしょうが、状況・条件によっては「消費者金融の方が低金利」ということは、実はしばしばあります。

(返済計画の再編の際のおまとめローン(返済計画再編のための融資)など)

もちろん、消費者金融の金利が4.5%まで下がったところで、奨学金の「0.3%~3%」という金利に比べたら、全然です。こうして比較しても「奨学金はサラ金なみの高金利」というのは、いかに間違った論調かわかるでしょう。

しかし、低金利でも奨学金は借りない方がいい

ここまで書いた内容だと「だから奨学金を借りよう」というようですが、私の意見はその反対です。冒頭にも書いた通り、もう大学に進学する意味がないのですから、奨学金も借りるべきではありません。

もし大学に通いたいなら、「自分で現金で学費や生活費を払える」レベルになってから通った方がいいでしょう。そういう「実生活に必要な力」が付いた状態で、なお学びたいことというのは、本物です。

日本の大学生のほとんどは、勉強をしていなかったのですから、これから先はもっと大学進学率が下がっても、全然問題ないと個人的には思っています。

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