銀行カードローンのメリット・デメリット ～消費者金融と比較すると？～

銀行カードローンにも当然メリット・デメリットがあります。ここでは銀行カードローンの長所と短所を、消費者金融と比較しながらまとめていきます。

銀行カードローンのメリット・長所・利点

銀行カードローンの長所・メリットは、一覧にすると下の通りです。

1. 金利が安い
2. 信用が高い（借り入れ種別で高評価）
3. 家族バレしてもイメージが悪くない
4. 住宅ローンなどの借り入れが有利になる

以下、このメリットを詳しく説明していきます。

銀行カードローンは消費者金融より低金利

まず、多くの人が知っている銀行カードローンの利点は「消費者金融よりも低金利」ということでしょう。それぞれの平均金利は、下のようになっています。

• 消費者金融…4.5％～18.0％
• 銀行カードローン…4.5％～14.5％

このように「下限金利（安い方の金利）」は変わりません。しかし「上限金利（高い方の金利）」が違うわけですね。

上限金利というのは、主に100万円未満の借り入れで適用される金利です。つまり、多くの人にとって関係ある金利は、下限金利ではなく上限金利。それが銀行カードローンの方が安いということで、「利息が安くなるのは銀行カードローン」というわけですね。

借入種別として、銀行カードローンの方が高評価

借入種別というのは「どういう業者・ブランド・銀行から借りているか」というデータです。たとえばあなたがクレジットカードの審査を受けるとします。その時クレジット会社が、あなたの借入状況を調べます。

その時、同じ「借入総額100万円」でも、それを「どこから借りているか」が問題になるわけですね。「消費者金融から100万円」と「銀行カードローンから100万円」では、断然後者の方がいいわけです。

これはイメージの問題もありますが、実際に銀行カードローンの方が金利が安いですからね。「金利が低い＝月々の負担が少ない＝うちの返済もしっかりしてくれるだろう」…とクレジット会社は考えるわけです。

ということで、そのキャッシングをした後、何か別のカードローン業者やクレジット会社などから借り入れしたいという時には、銀行カードローンで借りた方が審査が有利になります。

家族にキャッシングがバレた時のダメージが少ない

続いて、万が一家族に借金がバレた時「消費者金融からキャッシングしている」というのと「銀行カードローンから借りている」というのとでは、断然後者の方がイメージがいいです。

もちろん、家族に内緒で借り続け、そのまま完済まで行くことがベストですが、バレてしまうことも稀にあるでしょう。そういう時、銀行カードローンの方がリスクが少ないと言えます。

住宅ローンなどの申し込みが有利になる

また、銀行は「住宅ローン」「学資ローン」なども管理しています。そのため、銀行カードローンで借入・返済の実績を積み重ねると、いつか住宅ローンや学資ローンを申し込みする時、その審査で有利になるわけです。

どのくらい有利になるかは銀行によりますが、多くの銀行が、こうした「社内クレジットスコア」を高く評価しています。「よその会社での借入・返済の実績」よりも「うちでの実績」を最重視するわけですね（当然ですが）。

ということで、その後の自動車ローン・学資ローン・住宅ローンなどの申し込みで、有利になる確率は高いでしょう。審査だけでなく、すでに借り入れしている場合に、金利が優遇される…という銀行も一部あります。

銀行カードローンのデメリット・短所・欠点

では、銀行カードローンのデメリットや欠点は何でしょうか。これは一覧にすると下のようになります。

1. 審査が厳しい
2. 審査時間が長い
3. 最短当日審査の受付日時が短い
4. 学生が借りにくい
5. 年齢制限が厳しい

という風です。以下、一部を詳しく説明します。

審査が厳しい・遅い・受付日時が短い

銀行カードローンの最大のデメリットは「審査が厳しい」ということ。審査通過しにくいというだけではなく「時間もかかる」し「そもそもの受付日時が短い」という難点もあります。

消費者金融は土日・祝日でも21時まで最短即日審査していますが、銀行カードローンは「平日の15時まで」というところも多いです。土日・祝日に最短即日審査していても時間が短かったりと、とにかく不利です。

学生や高齢者が借りにくい

また、学生キャッシングでも銀行カードローンは不利です。消費者金融はどこでも「アルバイト収入がある、20才以上」という条件を満たしていれば、学生借入が可能です。しかし、銀行カードローンはこの条件でも「学生キャッシング自体不可」というところが、結構あるんですね。

たとえば「三井住友銀行・オリックス銀行・イオン銀行・横浜銀行」などですが、他にも三菱ＵＦＪ銀行が「親権者の同意書必須」など、学生融資は全体的に、銀行の方が厳しくなっています。

高齢者の方についても同じで、銀行カードローンの年齢制限は「65才まで」
消費者金融は「69才まで」となっています。ということで、高齢な人でも申し込みやすいのは、消費者金融だといえます。