個人事業主の資金調達にも、カードローンはおすすめ ~ビジネスローンなど~
個人事業主が事業資金を調達する方法として、カードローンを利用するのもありです。この場合、下の2通りの方法があります。
- 通常のキャッシングで借りて、それを事業資金にする
- 事業者向けローンを申し込む
という風です。以下、詳しく説明します。
通常のキャッシングでも、事業資金にできる
通常のカードローンの場合「個人用にしか使えない」と思っている人は多いでしょう。しかし、これは「銀行カードローン」の場合です。銀行のキャッシングだと確かに、大部分が「事業性資金は利用不可」となっています。
しかし、消費者金融だったら問題ないんですね。アコム・プロミス・SMBCモビット・アイフルなど、大手はほとんど「利用用途…自由」となっています。つまり、事業性資金に使っても良いということです。
(実際、電話で問い合わせた時も、アコム・プロミスはそのように言っていました)
ということで、通常の借り入れで間に合う金額(50万円程度)であれば、そうした普通のキャッシングで資金調達する…という方法もありです。
事業者向けローンを借りる手もあり
もう一つの方法は、完全に事業用として用意されている「ビジネスローン」を利用すること。これも、消費者金融でも銀行カードローンでも、両方用意されています。
消費者金融の場合、すべての業者がビジネスローンを持っているわけではありません。大手業者の場合、下のようになっています。
- プロミス…自営者カードローン
- アコム…ビジネスサポートカードローン
- アイフル…事業サポートプラン
「自営者・ビジネス」などと単語がついていますが、別に法人化していようと個人事業主だろうと、関係ありません。要は独立して事業を展開している人のためのカードローン、ということです。
ビジネスローンは貸金業法第13条の2第2項の規定の範囲外(例外・除外含む)
これらのビジネスローンは、消費者金融であってもすべて貸金業法第13条の2第2項の規定の範囲外(例外・除外含む)。本来消費者金融のキャッシングというのは「年収の3分の1までしか借り入れ不可」なのですが、貸金業法第13条の2第2項の規定の範囲外(例外・除外含む)となることで「年収の3分の1以上借りる」こともできるのです。
ということで「すでに年収の3分の1まで借りてしまっている」という人は、これらの事業者向けローンで借りることで、さらに追加のキャッシングをできます。
もちろん、借りすぎるとキャッシング地獄に陥るので、あくまで「事業のつなぎ資金として借りる」程度に留めるべきです。ただ、何にしても「お金を借りる方法はある」ということです。
事業者向けローンは生活費に使ってもいい?
意外かも知れませんが、実はこれらの事業者向けローンは「個人事業主本人の生活費」に使うことも可能です。アコムのビジネスサポートカードローンは「資金使途…自由」となっていますし、プロミスの自営者カードローンは「生活費・事業資金」となっています。
というわけで、このプロミス・アコムのビジネスローンであれば、どちらも「自営業者本人の生活費に使っていい」ということなのです。
唯一ダメなのがアイフル。アイフルの事業サポートプランは「事業用の投資のみ」となっているので、申し込み者本人の生活費に使うのは禁止です。まして遊興費や娯楽費などはもってのほかです。
事業者向けローンの金利一覧
上で紹介した、消費者金融のビジネスローンの金利を一覧にしてみましょう。
- プロミス…6.3%~17.8%
- アコム…12.0%~18.0%
- アイフル…12.775%~18.0%
このように、ビジネスローンでは「プロミス一人勝ち」というくらい、プロミスの金利が圧倒的に安くなっています。下限金利(安い方の金利)でも、上限金利(高い方の金利)でも、どちらもプロミスが一番低金利です。
ということで、事業者向けローンを低金利で借りたいなら、この3業者の中ではプロミスで申し込むべきでしょう。それ以外の選択肢としては「銀行カードローンで借りる」という方法もあります。
銀行の事業者向けローンは低利息だが…
銀行のビジネスローンは低利子というのがメリット。しかし、その分当然審査が厳しいです。しかも消費者金融の事業者向けローンの厳しさとは、審査の質自体違います。
具体的にいうと「事業計画書の提出が必要」などの条件です。つまり、
- こういう事業計画で、
- これだけの金額が必要で、
- いつ頃利益が出て返済できるので、
- いくら融資してください
ということを、詳細に説明する必要があるのです。ここまで正確でなくてもいいこともありますが、銀行の自営者カードローンというのは、基本的にこのくらい厳しいと思ってください。
この点、消費者金融の自営者カードローンは楽なものです。ただ確定申告書・納税証明書などの収入証明書さえ提出すればいいのですから。
どうしても低金利で借りないとまずい、という場合は銀行カードローンも検討すべきですが、そうでなければ基本的に消費者金融(特にプロミス)で借りた方がいいでしょう。
以上、個人事業主や自営業の方は、ぜひ参考になさってください。