おまとめローンの返済中に、追加融資の審査を受けることは可能?

ルール

2016.06.28

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おまとめローン(返済計画再編のための融資)で借金を返済計画を再編した後、追加の借り入れはできるか―。これはできません。そもそもおまとめローン(返済計画再編のための融資)を利用する時点で、「すでに年収の3分の1以上」だからです。

本来借りられないお金を「多重債務者の救済」という好意によって、例外的に借りられているというわけです。それ以上必要ないお金を借りるということは認められません。

どうしてもお金が必要な場合は…

たとえばそのお金が生活費や税金の支払いなどで、どうしても必要という場合…。これは債務整理をするのがベストでしょう。

  • 自己破産
  • 任意整理
  • 個人再生
  • 特定調停

などの方法です。どうしても必要なお金を払えないということであれば、これらの債務整理をすることが認められます。

そして、もしギャンブルや遊興費などでお金が欲しいという場合、これらの債務整理は認められません。ということで、結局のところ「何のためにお金が必要なのか」ということが重要になります。

(別に債務整理の審査に通るためではなく、そもそもの人生設計のために必要なことですが)

少し返済した後なら借り入れできる?

これは、その人が「どれだけ年収の3分の1を超えて借りたか」によります。当然ですが、年収の3分の1を下回る金額まで返済しなければ、追加借り入れはできません。

そもそも、「年収の3分の1まで」というラインは、消費者に意地悪するために作られた基準ではありません。「これ以上借りたら、物理的に危険なことが多い」という統計によって、定められた基準です。

ということで、「ルールがどうこうというより、年収の3分の1以上借りない方がいい」んですね。業者・ブランド・銀行のためにそのルールを守るのではなく、あくまで自分のためにその貸金業法第13条の2第2項の規定のルールを守るのです。

「段階的に債務を減らす借り入れ」

ここで、おまとめローン(返済計画再編のための融資)の追加借り入れに関してよく出てくる言葉「段階的に債務を減らす借り入れ」について説明します。これは「貸金業法第13条の2第2項の規定の例外」となるパターンの1つです。

「段階的に」というのは「徐々に」という意味で、「債務」というのは当然「借金」のことです。つまり「徐々に借金を減らすためのキャッシング」ということですね。

それだったら、「貸金業法第13条の2第2項の規定の範囲外(例外・除外含む)にしてもいいよ」と金融庁が認めているわけです。返済計画の再編のためのおまとめローン(返済計画再編のための融資)というのは、これに該当しているので、貸金業法第13条の2第2項の規定を超えて融資することが可能なんですね。

で、追加借入をもし認めたら、「段階的に債務を減らす」ことに反して、「途中で借金を増やす」ことになってしまいます。そのため、一度おまとめローン(返済計画再編のための融資)を許可したキャッシング業者は、間違っても追加融資をしてはいけないのです。

銀行キャッシングの場合は?

もしおまとめローン(返済計画再編のための融資)を銀行カードローンで利用した場合はどうなるか。これは「返済だけをする」ということになります。つまり「限度額の中で何度でも借入・返済できる」というシステムではなく「借りた後は、残高がどれだけへろうと、ひたすら返済だけ」という仕組みです。

「うちは、あくまで返済計画の再編のために貸してあげたんだから、完済することだけに専念しなさい」ということですね。もし追加でどこかから借りたいなら、それはうち(銀行)ではなく、消費者金融などでやりなさい、ということです。

確かに、このくらいの強制力があった方が、早く完済できるでしょう。いくら年収の3分の1の範囲内とはいっても、追加で何度も借り入れできるとなると、いつまでもキャッシングしてしまい、借金総額が一向に減らない…ということがよくあるからです。

一度おまとめローン(返済計画再編のための融資)を申し込んだが最後。あとは返済しかできない―。というのは不便なようで、実は一番便利なシステムかも知れません。

おまとめローン(返済計画再編のための融資)の返済中に、他の審査に通る?

上に書いたように「他で借りる」ことを考えた時、「おまとめローン(返済計画再編のための融資)の返済中でも、他のカードローンやクレジットカードの審査に通るのだろうか?」という疑問が生まれるでしょう。

これは基本的に難しいです。というのは、その申し込み者がおまとめローン(返済計画再編のための融資)を利用したというのは、個人信用情報(クレジットヒストリー)を見ればわかるからです。

別に「○月○日おまとめローン(返済計画再編のための融資)を利用」と書かれているわけではありませんが、「年収の3分の1を超えた借り入れ」というのは、数字を見ればわかります。そして、その日を境に返済計画の再編をしていたら、「ああ、おまとめローン(返済計画再編のための融資)を申し込んだな」というのはわかるのです。

返済計画の再編をしてすぐ借入審査を受ける人物は危険

キャッシング業者の共通の認識として、「返済計画の再編をした後にすぐに新規のカードローン審査を受ける人間は危険」ということがあります。常識で考えてもこれは納得できるでしょう。

ということで、別の業者・ブランド・銀行で新規申し込みをしても、どの道審査に落ちることが多いです。そもそも早く借金完済した方が自分でも安心でしょうから、完済するまでは、全額返済に専念することをおすすめします。

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