30代・40代で初めてのキャッシング ~信用ホワイトに注意~
30代・40代で初めてキャッシングする場合―。意外と審査に通りにくいことがあるので、注意してください。理由は「過去に返済トラブルを起こした人と勘違いされる」ということです。
「信用ホワイト」と思われる
キャッシング審査では「個人信用情報」という借入・返済の記録をチェックされます。そして、ここにこれまでの分割払い・クレジットカード・消費者金融などの利用履歴がない状態を「ホワイト」といいます。完全に何もない人を「スーパーホワイト」といいます。
で、このスーパーホワイトには2種類あるのです。
- 信用ホワイト
- 通常ホワイト
それぞれの意味は下の通りです。
- 信用…返済事故のせいで、10年ほど何もできなかった
- 通常…普通に借金をしてこなかっただけ
ということです。「信用ホワイト」について、もう少し説明します。
個人信用情報には「期間」がある
当然ですが、どんな情報でも管理するのは大変です。そのため「管理機関」が決まっています。キャッシングの事故情報・異動情報の場合5年~10年というのが、その期間です。
つまり、過去に自己破産などのひどい金融事故を起こした人であっても「10年経てば、スーパーホワイト」になるわけですね。文字通りの「まっさら」です。
30代~40代でホワイトは不自然
しかし、30代や40代になるまで、
- クレジットカードのリボ払いも使っていない
- 消費者金融も利用したことがない
- 分割払いも使ったことがない
- 銀行カードローンで借りたこともない
という人は、基本的にいないのです。多少はいるかも知れませんが、ほぼゼロなんですね。
ということで、この年令まで「スーパーホワイト」だと、逆に怪しまれるのです。「もしかして、過去に金融事故を起こして、それで10年間、何もできなかっただけでは?」ということですね。「信用ホワイト」と勘違いされるわけです。
限度額が小さくなることがある
このようにカードローン審査で疑われるため、本来の年収や職業と比較すると、かなり小さめの借入限度額になる…ということもあります。もちろん、別に高額キャッシングをするつもりでなければ、特に問題ないでしょう。
しかし、大口借入をする予定だった人は、計算が狂うかもしれないので注意が必要です。どのくらいの金額をキャッシングできるかは、その人の年収・職業次第ですが、とりあえず「想定より少額になるかも知れない」という覚悟はしておいてください。
クレジットヒストリーを上げれば問題なし
この対策としては「信用ホワイトでない」ことを証明すればいいわけです。つまり「クレジットカード作ろうと思えば、いくらでも作れるんだぜ」というところを、見せればいいんですね。
もちろん、大抵の30代・40代の人は、クレジットカード自体はすでに持っているでしょう。スーパーホワイトの人の場合「リボ払い・分割払いを利用していない」ということです。そのため、これらの方法でクレジットカードを利用し、返済するだけでOKです。
これで「返済実績」が残るので、「ああ、この人は分割払いやリボ払いも認められている人だ。信用ホワイトではない」と、キャッシング審査でも判断されるのです。
こうして借入・返済の履歴(クレジットヒストリー)を改善していけば、信用ホワイトと疑われてカードローン審査で落ちる…ということもなくなります。また、限度額も大きめになるでしょう。
クレジットカードがない場合は?
クレカを持っていない場合は、発行しましょう。これまで何も返済トラブルを起こしていないわけなので、VISAでもMasterでもJCBでも、どこでも審査に通るとは思います。
ただ、審査に時間がかかったり、万が一審査落ちしたりすると面倒という人は「ハウスカード」に申し込むといいでしょう。
特定の会社でのみ使えるカード
ハウスカードとは「特定の会社の商品・サービス」のみ使えるカードのことです。たとえばコスモ石油の「コスモ・ザ・カード・ハウス」の場合、ガソリンの給油など、コスモ石油のサービスだけで利用可能です。
用途が限定されているため、破産の心配がありません。そのため、審査はかなりゆるくなっています。このように審査が甘いクレジットカードなら、落ちる可能性もないし、時間もそれほどかからないので、簡単に発行できます。
発行されたら、後はこのクレジットカードを使ってどんどんショッピングやキャッシングの履歴を重ねるだけです。遅延・延滞せず返済していれば、これでどんどんクレジットスコアが高まっていきます。
こうして高めた&改善したクレジットヒストリーは、そのキャッシング審査の時だけでなく、その後の住宅ローン・自動車ローン・分割払いなど、どんなお金に関する審査でも有利になるので、人生全般の役に立つでしょう。