キャッシングの暗証番号を聞き出す「カードローン詐欺」に注意!

ルール

2015.12.12

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キャッシングの暗証番号を聞き出す詐欺…、というのは昔からよくあります。手口をまとめると、

  • クレジットカード会社や警察を名乗る
  • 本人確認が必要なので、暗証番号を教えてほしい

というものが一番多いです。あるいは、クレジット会社を名乗って、「プレゼントキャンペーンに当選したので、ご本人であることの確認に、暗証番号を教えてほしい」ということもあります。

「自分は常に冷静ではない」と自覚しておく

上のどちらにしても胡散臭いのですが、人間は見知らぬ人から電話がかかって来ると、ある程度緊張しているものです。まして「警察」などと名乗られて、何やら深刻そうな事態になっていたら、慌てて教えてしまう人も多いでしょう。

詐欺にハマる人の多くは、「自分は常に冷静である」と思っています。少なくとも「詐欺にハマるほどではない」と思っています。

しかし、人間は本当に平常心になっている瞬間など、実はほとんどないのです。『心を整える』が大ベストセラーになった、サッカーの長谷部誠選手が、抜きん出た実績を出せるのもそのためです。

(特殊な能力は何もなくても、長谷部はコンスタントに結果を出し続けている―、という本の紹介文の通りです)

というように、「自分は平常心を失うことが多々ある」と日頃から思っておけば、こういう詐欺に騙されることはありません。

  • 詐欺の手口を知る…彼を知る
  • 自分の限界を知る…己を知る

…ということですね。「彼を知り己を知れば、百戦危うからず」という孫子の兵法の言葉通りです。これはカードローン詐欺に引っかからないだけでなく、人生全般の改善にもつながるポイントなので、ぜひ意識してみてください。

暗証番号を聞き出すことは、絶対にない

警察にしてもクレジットカード会社にしても「利用者に、暗証番号を聞き出す」ということは、絶対にありません。「ほぼ」ではなく「絶対に」ありません。

もし本当に必要な場面は、それこそ重大犯罪と何か関わりがあり、警察が「捜査令状」などを持って訪ねてくるレベルです。また、そこまで行かなくても、それに近いレベルです。

「電話口」とか「メール・FAX」などという簡単な方法で、それだけ重要な情報を聞き出すということはないので、重々覚えておいてください。

推定しやすい暗証番号は、名簿から推測できる

「電話番号・生年月日」などの「簡単な暗証番号」が危険ということは、もう多くの人が知っているでしょう。しかし、最近ではさらに「家族の誕生日など」も危険になっています。

というのは、カードローン詐欺を働くような悪徳業者の間では、家族も含めた名簿が出回っているからです。また、一部では、ネットで流出した個人情報から、そのサイトで使う暗証番号を抜き出す…ということもされています。

ということで、覚えやすい暗証番号はキャッシングの世界でも非常に危険なのです。最近は闇金業者に対する締め付けが厳しくなって、かつては普通の融資(金利が普通じゃないですが)で稼いでいたヤミ金も、こういう詐欺に手を出すようになっています。

かなり本格的な手口になっているので、暗証番号の設定に関しては、重々注意してください。「忘れちゃう」と思われるかも知れませんが、忘れないような努力(そして、人にバレないような努力)を、する必要があります。「夜自宅にカギをかける」のと同じくらい、暗証番号の管理が必須の時代なのです。

(ネットの進化のマイナス面でもあります)

管理が悪かった場合、被害額は補償されない

多くのキャッシング会社やクレジットカード会社が、こうした犯罪被害に対しては、ある程度まで被害額を補償しています。しかし、「暗証番号の管理に問題があった」というような「利用者の責任」と思われるものについては、補償がききません。

特に「家族が勝手に利用していた」というのも意外と多いですが、これも補償の適用範囲外です。家庭内とはいえど、暗証番号の管理は徹底しなければいけないのです。

消費者金融・銀行カードローンなどの貸金業者の側も、できるだけ利用者に対して補償をしたいでしょうが、何にでもコストの限界はあるので、仕方ありません。自分の身は自分で守るという基本を、あらためて意識してください。

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